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交通事故の損害賠償の問題が間もなく解決しそうです。損害賠償に必要だということで成年後見制度を利用したのですが,解決したときには成年後見も終了しますか?

2018年03月01日
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交通事故の損害賠償の問題が間もなく解決しそうです。損害賠償に必要だということで成年後見制度を利用したのですが,解決したときには成年後見も終了しますか?

いいえ,終了しません。ご本人の状態が回復して後見人が不要になるか,死亡するまで継続します。




 交通事故の損害賠償 : 成年後見制度 



◆成年後見制度とは




交通事故に遭われた被害者の方に重大な後遺障害が残り,御自身で考えて判断することができなくなった場合,ご自身で損害賠償の手続を進めることができないケースがあります。

この場合には,誰か代わりのかたが損害賠償請求手続を行う必要がありますが,そのために利用されるのが「成年後見制度」です。




成年後見制度とは,本人に判断能力が欠如する場合に,適式な後見人がついて,代わりに財産管理や身上監護を行う制度です。

交通事故の中でも,以下のような後遺障害が残ったケースにおいて,利用されます。

       ・遷延性意識障害        ・重度な高次脳機能障害 


上記以外のケースでも,ご本人が賠償請求手続を進めるために必要な判断能力を失ってしまっている場合には,成年後見制度の利用を検討する必要があります。







◆交通事故賠償問題が解決しても,成年後見制度は終了しない




交通事故後に成年後見制度を利用した場合,裁判所から選任された成年後見人が本人の財産を管理・処分する権限を持ちます。

損害賠償請求の手続はその一環です。
成年後見人の判断によって示談を進め,成立させることもできますし,示談が決裂したときに訴訟を起こすことも可能です。

このように,交通事故損害賠償のために成年後見人を選任したのであれば示談が成立して不要になったら,後見は終了するのでしょうか?




実は,そういうことにはなっていません。
成年後見人は,本来は交通事故とは無関係な制度
です。

家庭裁判所により,「(交通事故問題に限らず,どのような問題についても)本人に判断能力がないので,成年後見人が必要」であると判断されて,後見開始決定が出ています。

交通事故による損害賠償請求の場面で後見人が本人の代わりに手続を遂行しているのは,たまたま交通事故損害賠償請求をするときにも,この制度が有効になっているためです。

もともと判断能力の問題があるので後見開始決定が出ているのですから,交通事故問題が解決したとしても,制度の適用が終了になるというわけではないのです。







◆成年後見制度が終了する時期




成年後見人が選任されたのは,判断能力を失ったかたの財産管理や権利行使のために必要だからです。
そこで,必要性がなくなれば,後見制度は終了します。

具体的には,本人が判断能力を回復したときか,本人が死亡するときまで後見制度は継続します。




▼参考記事
・成年後見人に関してかかった費用は,損害として認められますか。
・高次脳機能障害の場合,成年後見申立が必要ですか。
・成年後見申立無料サポート
・交通事故で極めて重症になってしまった被害者のご家族が成年後見人となり,当事務所が代理し解決した事例

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