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交通事故で頭を打ち,高次脳機能障害になりました。大脳の中の連合野を損傷したのですが,どのような症状が出るのでしょうか?

 
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交通事故で頭を打ち,高次脳機能障害になりました。大脳の中の連合野を損傷したのですが,どのような症状が出るのでしょうか?

連合野は,人間のもっとも高度な思考や意思決定などに関係する大脳の部分で,交通事故で高次脳機能障害になって連合野を損傷するとその人らしさが失われることがあります。




 高次脳機能障害 : 連合野の損傷



◆その人らしさがなくなるということ




頭に大怪我をして高次脳機能障害になった人の家族や友人が,高次脳機能障害の人が事故の後,まるで別人のように人柄が変わったと思うケースが少なからずあります。

たとえば,温和な人が怒りっぽくなったり,聡明な人の知能が低下したりといったケースです。




これは,大脳のなかの連合野(れんごうや)を損傷したために起きた症状です。

連合野を傷つけたことによる高次脳機能障害の特徴をひとことで言うならば,その人らしさが失われることです。

連合野は,運動野,感覚野,聴覚野,視覚野以外の大脳のエリアで,特にヒトに発達している脳の一部です。







◆総合的な思考は連合野がおこなう




運動野や感覚野は,連合野に情報を送り,連合野は受け取った情報に基づいて判断し,結果を予測したり,さらなる運動を命じたりします。

つまり,人間の高度な思考や行動は、連合野から生まれるのです。連合野は3つに分かれています。




前頭連合野(ぜんとうれんごうや)は,行動の決定,抽象的な思考,結果の予測など人間の複雑な脳の働き全般に関わっています。感情を表したり,社会性を持つことなども,前頭連合野がたずさわっています。

頭頂連合野(とうちょうれんごうや)は,空間や体の認識に関係しています。

側頭連合野(そくとうれんごうや)は,物体の認知やエピソード記憶に関係しています。
エピソード記憶とは,個人的な経験や出来事にもとづいた記憶です。







◆前頭連合野の損傷で記憶障害になったDさんの事例




Dさんは,交通事故で前頭連合野を損傷しました。

交通事故による脳の損傷部位でも特に多いのが,前頭葉の外側部分である前頭葉外側(ぜんとうようがいそく)で,Dさんも前頭葉を打ち,高次脳機能のかなめである前頭連合野の働きに問題が生じました。

Dさんの主な症状は,高次脳機能障害の症状のひとつ,記憶障害です。事故に遭う前の昔のことは覚えているのですが,最近の出来事を記憶できません。




Dさんは,現在記憶のリハビリテーションを受けています。

取るべき行動を記憶してもらい,2分後に覚えているか,5分後は・・というように繰り返しながら,覚えている時間を長くする訓練を行っています。

Dさんとその家族は,作業療法士の助言により,積極的にメモを取るようにしています。家族は,リハビリテーションに行く日は朝から何度も声かけし,Dさん自身はあちこちに外出予定のメモを貼って予定を覚える努力しているそうです。

このように,記憶障害を克服するには自分自身の努力だけでなく,周囲の理解および環境づくりが不可欠です。




▼参考記事
・高次脳機能障害を負われた方の解決事例
・高次脳機能障害の具体的な症状には,どのような症状がありますか?
・自賠責における高次脳機能障害認定の入口の3要件

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