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家族が交通事故に遭いケガをしました。ライプニッツ係数という言葉を聞いたことがあるのですが,どのような意味なのでしょうか。また,民法改正でライプニッツ係数にも影響があるのでしょうか?

2018年06月19日
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家族が交通事故に遭いケガをしました。ライプニッツ係数という言葉を聞いたことがあるのですが,どのような意味なのでしょうか。また,民法改正でライプニッツ係数にも影響があるのでしょうか?

ライプニッツ係数は,逸失利益などの将来の損害を先に受け取る場合に調整をするための数値です。現在は法定利率である5%が基準となっていますが,民法改正によって3%となり,その後も変動するので,改正後は現在とライプニッツ係数の数値が大きく変わってきます。




 交通事故 : ライプニッツ係数の意味と改正民法 




◆ライプニッツ係数とは




交通事故で逸失利益や将来介護費用などを計算するとき「ライプニッツ係数」という数字が登場します。

日頃あまり聞き慣れない言葉ですが,どういったものなのでしょうか?

ライプニッツ係数は,「中間利息」を控除するための数字です。

逸失利益や将来介護費用は,本来であれば,示談後も毎月毎年,定期的に発生していくものです。
しかし,交通事故で示談をするときには,逸失利益や介護費用を定期金払にせずに先に一括払いします。このように将来発生する分の支払を先に受けた場合,被害者は,本来受け取れないはずの「運用利益(利息)」を得ると考えられています。

そこで,その運用利益を差し引くために,ライプニッツ係数という数字を使って調整を行っているのです。









◆民法改正とライプニッツ係数




ライプニッツ係数は中間利息を控除するための係数ですから,「利率」がいくらになっているのかによって変わってきます。

このとき,民法の定める「法定利率」を利用します。現在の民法における法定利率は年5%です。

しかし,改正民法では,法定利率が3%に下がります。また,その後は3年ごとに経済情勢などに応じて法定利率を見直すこととされているため,ライプニッツ係数も,法定利率に応じて変動するようになります。

改正民法施行時は年3%なので,当面は年3%を適用してライプニッツ係数を算出することになるでしょう。









◆新民法施行後に適用される法定利率




新民法が施行された後には法定利率が変動しますが,適用される法定利率は「交通事故発生時」の利率となります。

そこで,事故発生後示談成立までに法定利率が変わったとしても,事故発生時の利率を適用することとなります。


以上のように,改正民法の施行後は,「いつ交通事故が発生したのか」によって逸失利益や将来介護費用の金額が変わってくる可能性が高いです。


逸失利益や将来介護費用は非常に高額になるケースも多いので,正しく計算する必要があります。
対応に困られた場合や損害額を適切に計算する方法を知りたい場合には,お気軽に弁護士までご相談下さい。






▼参考記事
・交通事故の死亡逸失利益の計算における生活費控除率とは何ですか?
・交通事故の損害賠償で将来介護費を請求します。ライプニッツ係数を使って計算する方法を教えてください。
・交通事故と慰謝料のすべて

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