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交通事故の損害賠償で将来介護費を請求します。 ライプニッツ係数を使って計算する方法を教えてください。

2016年12月07日
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交通事故の損害賠償で将来介護費を請求します。ライプニッツ係数を使って計算する方法を教えてください。


「1年分の介護費用×症状固定時の平均余命に対応するライプニッツ係数」に数値を当てはめて計算します。




 ライプニッツ係数 


◆将来介護費とは


交通事故の将来介護費とは,交通事故で重大な後遺障害が残って要介護状態となった場合,相手に対して請求することができる将来の介護費用のことです。

たとえば,交通事故による頭部外傷により,重度の高次脳機能障害になってしまい,日常生活に重大な支障が発生しているケースや,遷延性意識障害(植物状態)になってしまったケースなどで認められます。

このようなケースでは,家族や職業介護人に依頼して本人の介護をする必要があり,そのための費用がかかるので,加害者に対して賠償請求していきます。






◆ライプニッツ係数を用いた将来介護費の計算方法


将来介護費の計算方法には,ライプニッツ係数を使った計算方法と定期金賠償方式による計算方法の2種類があります。

一般的に多く利用されているのは,ライプニッツ係数を使った計算方法なので,以下ではその計算方法をご紹介します。




@ライプニッツ係数とは

交通事故の賠償金の請求で将来介護費を計算するとき,多くのケースで用いられるのがライプニッツ係数を用いた計算方法です。
最高裁判所をはじめとして,ほとんどの判例や裁判例において,ライプニッツ係数を用いた将来介護費の計算をしています。

ライプニッツ係数とは,将来にわたって発生するお金を一括して先払いを受ける場合,将来発生する中間利息を控除するための特殊な係数のことです。

それだけ聞いても分かりにくいと思いますので,以下具体的に説明します。

将来介護費は,本来はその都度発生するものなので,数年にわたって受け取っていくはずのものですが,交通事故で将来介護費を受け取る場合,賠償金受け取り時に一括して全額の支払いを受けることになります。

そうなると,将来受け取るべき分まで先に受け取ることになるので,その分余計な利息を受け取ることができる計算になります。
たとえば,1年先に300万円を受け取るはずだったのに,先に300万円を受け取ってしまったら,1年分の利息(年5%)である15万円を受け取り過ぎになってしまう,という考え方です。そこで,取りすぎた15万円に相応する中間利息を控除するため,特殊な係数をかけ算して金額を調整する必要があります。そのための係数が,ライプニッツ係数です。




Aライプニッツ係数を用いた将来介護費の計算式

ライプニッツ係数を利用して将来介護費を計算する際の計算式は,下記になります。

1年分の介護費用×症状固定時の平均余命に対応するライプニッツ係数


1年分の介護費用については,家族が介護する場合には,一般的に日額8,000円,職業介護人に介護を依頼する場合には実費計算(日額1万円〜3万円程度)となります。




B計算の具体例

以下では,ライプニッツ係数を用いて将来介護費を具体的に計算してみましょう。

40歳の男性が交通事故に遭い要介護1級の認定を受け,職業介護人による介護を受けているとします。
この場合,1日2万円の介護費用がかかったとすると,介護にかかる年額は730万円となります。平均余命は40.81歳ですが,小数点以下を切り捨てますので40年に対応するライプニッツ係数を見ます。すると,17.1591です。

そこで,将来介護費は
730万円×17.1591=1億2526万1430円となります。




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 前田 徹)
プロフィール
よつば総合法律事務所
千葉県最大級の法律事務所。弁護士16名が所属しております。事務所名の「よつば」は事務所に関わる人が皆幸せになるようにとの思いから名付けました。お気軽にご相談ください。
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