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「むちうち」と後遺症

oosawa-1.PNG   むちうち(鞭打ち,ムチウチ,むち打ち)となった場合に交通事故の後遺症が発生してしまうのはどの位の確率なのでしょうか。

1 むちうちと後遺症の確率

一般的な統計によると,むちうちとなった場合,後遺症を残さずに3ヶ月以内で治癒率は70%とされています。つまり。70%位の方は適切な治療を受けることによって,むちうちの後遺症を残さないということになります。(むちうち損傷研究会のデータによる)


2 むちうちで6ヶ月以上の治療となる場合

一般的な統計によると,むちうちとなった場合,6ヶ月以上の治療を要するものは全体の3%位とのことです。(むちうち損傷研究会のデータによる)


つまり,後遺症を残すような重篤なむちうちの症状となるのは全体の3%位ということになります。もちろん,事故は1回限りのことですので,皆様の症状が残念ながら上記の3%に該当してしまい,後遺症が残ってしまうこともありえます。

3 むちうちの後遺症として残りやすい症状について

交通事故後以下のような症状が発生した場合には,むち打ちを理由とする後遺症が発生する可能性があります。まだ病院へ通院していない場合には早期に通院を開始しましょう。
(1)頚部痛
(2)頭痛
(3)めまい
(4)頭部・顔面領域のしびれ
(5)眼症状
(6)耳鳴り・難聴
(7)吐き気・嘔吐
(8)四肢症状
(9)腰痛
(10)自律神経症状
(11)認識障害
(12)うつ状態
(13)全身知覚過敏
(14)繊維筋痛症
上記のような症状が残った場合には,むちうちの後遺症が発生する可能性があります。早めに医療機関を受診しましょう。

交通事故で鞭打ちの被害にあった場合,事故前の体に戻すことが一番大切なことです。しかし,残念ながら後遺症が残ってしまうこともあります。後遺症がむちうちで残った場合には,後遺障害の申請を必ずしましょう。

4 むちうちと後遺症逸失利益について

むちうちで後遺症が残ってしまった場合には,後遺障害の申請をします。むちうちの後遺症は14級9号又は12級13号です。この場合,ムチウチの後遺症の逸失利益の期間について注意が必要です。


裁判所の基準ですと,むちうちで他覚症状がない場合には,14級で5年,12級で10年程度に後遺症の逸失利益を限定する方向性にあります。しかし,むちうちだけではなく他の原因も競合して後遺症となっている場合も多々あります。このような場合には安易に5年,10年の逸失利益の期間で合意すべきではありません。


運動障害・機能障害を伴う後遺症がある場合には,5年,10年に限定せずに,むちうちの場合であったとしても,67歳までの期間の後遺症逸失利益を請求していく方がよいでしょう。また,むちうちではなく,脳に損傷を負った場合も,5年,10年に後遺症の逸失利益の期間を限定しないで主張をしていくことが重要です。

ここでは,むちうちと後遺症について解説しました。

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