被害に遭われた方々の将来を考える (弁護士 今村公治)
■仕事へのこだわり
交通事故の案件に関わる際は,最大限の賠償金の獲得を目指すことと,迅速でスムーズな解決を目指すことを意識しています。
交通事故の被害に遭われてしまった場合,適切な治療を受け,少しでも事故による損害を回復することが大事になります。また,治療費や,休業せざるを得なくなった分の補償,慰謝料などについて,適正な金額の賠償金を受領することも,将来の生活のためには大事なことになります。
また,多くの方は,日常生活のなかで損害賠償請求という紛争ごとに関わっているというだけで,ストレスを感じると思います。毎日,たくさんのご相談をお受けしていますが,ほとんどの方が,紛争を解決し,早く交通事故のことが頭から離れることを望んでいます。
そのため,賠償金額面で最善の解決を目指すことはもちろんのことですが,迅速に解決することも依頼者の方にとって大事なことであると考えています。
解決までのスピードが早ければ早いほど,将来の生活を考える時間ができ,スムーズな再出発をすることができます。
■仕事のやりがい
交通事故による被害を最大限回復したいという思いから,当事務所では,交通事故案件のうち,被害者側の方々からのご相談のみお受けしています。加害者側(保険会社)からの代理の依頼もありますが,すべてお断りしています。
そのため,当事務所の依頼者の方々は,初回相談時,被害に遭われたことや,加害者の不誠実な態度などに対して不満を抱えた状態にあります。
そのような最初は暗い表情だった依頼者の方から,事件解決時には,「満足のいく解決ができました」,「相談してよかったです」,などと明るい表情でお話しいただいたときは,とても嬉しく思います。
また,依頼者の方から直接お話を伺い,“被害の回復”と“将来の生活”を一緒に検討させていただくことは,とてもやりがいを感じます。
■将来を考えることの重要性
交通事故による被害を回復することはもちろん大事なことですが,被害に遭われてしまった方の将来の生活を考えることも,とても大事なことだと思います。
交通事故で怪我を負い,後遺障害が残ってしまった場合には,将来において継続して被害と向き合わなければなりません。
死亡事故が起きてしまった場合には,賠償金額を獲得しただけでは,ご家族の傷は完全には癒えません。
交通事故の案件の場合,弁護士としての業務は,適正な賠償金額の獲得を目指すだけではなく,被害者やそのご家族らの将来のことを見据えた解決を考える必要があります。