後遺障害の慰謝料
最終更新日:2024年7月22日
監修者:よつば総合法律事務所
弁護士 大澤 一郎
後遺障害の慰謝料は、認定された後遺障害等級で原則決まります。
この記事では交通事故被害者にむけて、後遺障害の慰謝料の計算方法を交通事故に詳しい弁護士がわかりやすく解説します。
なお気になることがある場合、交通事故に詳しい弁護士への相談をおすすめします。
―――― 目次 ――――
後遺障害の慰謝料とは
後遺障害とは「後遺障害申請をして認定された怪我」です。
治療を一定期間続けて、状況が一進一退になると事故の治療は終了します。怪我が治らないときは後遺障害申請を検討します。
後遺障害が認定されると後遺障害慰謝料を請求できます。
関連情報
後遺障害の慰謝料の支払基準
では自賠責保険や裁判での後遺障害の慰謝料の支払基準はどのようなものでしょうか?
自賠責保険では自賠責保険の支払基準の告示(金融庁)があります。
裁判では赤い本と青い本という裁判の基準をまとめた本があります。
赤い本の基準
後遺障害等級 | 後遺障害慰謝料 |
---|---|
1級 | 2,800万円 |
2級 | 2,370万円 |
3級 | 1,990万円 |
4級 | 1,670万円 |
5級 | 1,400万円 |
6級 | 1,180万円 |
7級 | 1,000万円 |
8級 | 830万円 |
9級 | 690万円 |
10級 | 550万円 |
11級 | 420万円 |
12級 | 290万円 |
13級 | 180万円 |
14級 | 110万円 |
青い本の基準
後遺障害等級 | 後遺障害慰謝料 |
---|---|
1級 | 2,800万円~3,100万円 |
2級 | 2,300万円~2,700万円 |
3級 | 1,800万円~2,200万円 |
4級 | 1,500万円~1,800万円 |
5級 | 1,300万円~1,500万円 |
6級 | 1,100万円~1,300万円 |
7級 | 900万円~1,100万円 |
8級 | 750万円~ 870万円 |
9級 | 600万円~ 700万円 |
10級 | 480万円~ 570万円 |
11級 | 360万円~ 430万円 |
12級 | 250万円~ 300万円 |
13級 | 160万円~ 190万円 |
14級 | 90万円~ 120万円 |
基準の解説
慰謝料の基準は自賠責基準や赤い本基準(裁判基準)などがあります。後遺障害慰謝料は裁判基準での賠償が一般的です。
等級 | 自賠責保険基準 | 裁判基準 |
---|---|---|
1級 | 1,150万円 | 2,800万円 |
2級 | 998万円 | 2,370万円 |
3級 | 861万円 | 1,990万円 |
4級 | 737万円 | 1,670万円 |
5級 | 618万円 | 1,400万円 |
6級 | 512万円 | 1,180万円 |
7級 | 419万円 | 1,000万円 |
8級 | 331万円 | 830万円 |
9級 | 249万円 | 690万円 |
10級 | 190万円 | 550万円 |
11級 | 136万円 | 420万円 |
12級 | 94万円 | 290万円 |
13級 | 57万円 | 180万円 |
14級 | 32万円 | 110万円 |
まとめ:後遺障害の慰謝料
後遺障害の慰謝料は次の金額での賠償が一般的です。
- 1級…2,800万円
- 2級…2,370万円
- 3級…1,990万円
- 4級…1,670万円
- 5級…1,400万円
- 6級…1,180万円
- 7級…1,000万円
- 8級……830万円
- 9級……690万円
- 10級……550万円
- 11級……420万円
- 12級……290万円
- 13級……180万円
- 14級……110万円
(監修者 弁護士 大澤 一郎)