むちうちの治療法
最終更新日:2023年4月25日
監修者:よつば総合法律事務所
弁護士 大澤 一郎
- Qむちうちの効果的な治療法はどのような方法ですか?
- A薬物療法・理学療法などがあります。ブロック療法や手術などの方法もあります。
―――― 目次 ――――
むちうちの治療法
むちうちの治療法には次のような方法があります。
医師の指示に従って治療を進めましょう。
安静にする
文字通り「安静にする」ことです。
事故直後は安静が望ましいことが多いです。一定期間経過後は体を動かすのがよいことが多いです。
頚椎固定
頚椎固定とは頚椎を固定する方法です。
事故直後で症状が重いとき、頚椎固定をすることがあります。
薬物療法
痛みが強いとき、薬を使うことがあります。
理学療法
理学療法とは、怪我で運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です。
理学療法には運動療法と物理療法があります。
運動をするのが運動療法です。
温熱、電気、水、光線を使うのが物理療法です。
参考情報:理学療法(日本理学療法士協会)
頚椎牽引
頚椎牽引とは頚椎をひっぱる方法です。慢性期に多いです。
鍼治療
鍼治療とは、はりを使う方法です。
参考情報:鍼灸の基礎知識(日本鍼灸師会)
ブロック療法
ブロック療法とは麻酔薬の注射です。症状が重いときに検討します。
参考情報:神経ブロック(慶応義塾大学病院)
手術療法
手術は症状が重いときに検討します。
比較的多い治療法
理学療法や薬物療法は比較的多い治療法です。
症状が重いときはブロック療法や手術療法をすることもあります。
注射や手術は医師ともよく相談しながら行いましょう。
治りにくい要注意の病名
次のような病名のときは治りにくいです。
主治医に相談し、治療やリハビリに励みましょう。主治医が専門医を紹介するときは、専門医を受診してみましょう。
- 頚部脊椎症(頚椎症)
- 頚椎症性神経根症
- 頚椎症性脊髄症
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 頚椎後縦靭帯骨化症
- 胸郭出口症候群
- 脊柱管狭窄症
- 脳脊髄液減少症
失敗する前にお読みいただきたいQ&A
- Q病院に行かずに整骨院だけの治療でもよいですか?
- A病院と整骨院の両方に行きましょう。整骨院だけだと治療費が支払われずトラブルになることがあります。
- Q事故直後に救急搬送された総合病院だけの通院でもよいですか?
- Aリハビリが充実していれば問題ないです。リハビリが充実していないときは近くのクリニックに転院が望ましいかもしれません。
- Q保険会社が治療費を2カ月で打ち切ってきました。あきらめるしかないですか?
- Aむちうちは3~6カ月の通院期間が多いです。保険会社と交渉しましょう。
主治医が保険会社に強く治療継続を主張してくれると、治療費打ち切りになりにくいです。 - Q事故から6カ月未満で治療終了して後遺障害申請してもよいですか?
- A6カ月以上経過してから後遺障害申請しましょう。特別な病名を除き、事故から6カ月以内での治療終了では後遺障害が認められないことが多いです。
- Q忙しかったので数回しか病院に行きませんでした。適切な補償はもらえますか?
- A適切な補償はもらえないでしょう。通院期間や通院回数により補償額が決まることがあるためです。
まとめ
むちうちの効果的な治療法には薬物療法や理学療法があります。
注射をするブロック療法、手術療法もあります。主治医と相談しながら治療を進めましょう。
(監修者 弁護士 大澤 一郎)