病院を変えたい場合
監修者:よつば総合法律事務所
弁護士 大澤 一郎
- Q今通っている病院とは別の病院に通いたいときはどうすればよいですか?
- A事前に保険会社に確認しましょう。可能であれば、今の医師から紹介状をもらいましょう。
―――― 目次 ――――
病院を変える方法
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今通っている病院とは別の病院に通いたいときはどうすればよいでしょうか?
- 医師から別の病院がよいと言われたとき
- 今の病院が遠いとき
- 自宅から近い病院に行きたいとき
- 職場から近い病院に行きたいとき
- 事故前から通っていた病院に行きたいとき
- 時間が遅くまでやっている病院に行きたいとき
- 大病院からリハビリを重視している小さい病院に変えたいとき
- 通院しやすくなります。
- リハビリしやすくなります。
- 相性のよい医師に出会える確率が上がります。
- 保険会社に事前に確認する必要があります。面倒です。
- 何度も変えると「被害者にも問題があるのでは?」と保険会社や医師が感じます。示談交渉で不利になることがあります。
- 「最初から最後までみていないのでよくわからない」と医師に言われることがあります。診断書作成に協力してもらえないことがあります。
病院を変えたいときは、事前に保険会社に確認し、今の医師から紹介状をもらいましょう。
事前に保険会社に確認すること
交通事故では保険会社が治療費を支払うことが多いです。
そのため、事前に保険会社に病院を変えたいことを伝えましょう。
次のようなときは転院が認められやすいです。
事前に保険会社に病院を変えたいことを伝え、病院を変更しましょう。
今の医師から紹介状をもらうこと
今の医師から紹介状をもらうと転院の手続きが順調に進みやすいです。
医師や病院受付にお願いしましょう。
紹介状がなくても病院の変更はできます。
ただし、紹介状があると保険会社の手続きも順調に進みやすいです。
可能であれば今の医師から紹介状をもらいましょう。
病院を変えるメリットとデメリット
病院を変えるメリットとデメリットは次の通りです。
病院を変えるときは慎重に検討しましょう。
病院を変えるメリット
病院を変えるデメリット
病院を変えたいときの注意点
病院を変えるときには注意点があります。
失敗しないようにしましょう。
注意点①転院は早めにすること
事故後早めの転院のとき、保険会社は転院を了承することが多いです。
他方、時間が経過してからの転院のとき、保険会社が転院を了承しない確率が上がります。転院希望を伝えても、「今後は健康保険で支払って下さい」と保険会社に言われてしまうことがあります。
転院は早めにしましょう。
注意点②普通ではない病院変更はしないこと
普通ではない病院変更はやめましょう。たとえば、医学的に一般的とはいえない治療をしている病院やあまりに遠い病院はやめましょう。
注意点③何度も病院変更はしないこと
何度も病院変更をするのはやめましょう。何度も病院変更すると、保険会社も医師も「被害者にも問題があるのでは?」と感じます。
「病院変更は1回だけ」と考えておきましょう。
なお、今の主治医から治療のため指示があったときは何度でも病院変更はできます。
注意点④精神科・診療内科への変更は慎重にすること
精神科や心療内科へ変更するときは慎重に検討しましょう。
「心の問題」で治療期間が長くなったり、症状が悪化したりしていると保険会社に思われないことが大切です。「心の問題」が大きいと思われると、保険会社が治療費打ち切りをする確率が上がります。示談交渉でも不利になることがあります。
なお、交通事故とは別という前提で健康保険を使って通院することもできます。
整骨院に変えたいときの注意点
病院から整骨院に変えたいときは注意が必要です。
整骨院での治療は医師の同意が必要です。そのため、整骨院に通うときは医師の同意をもらいましょう。整骨院への通院を開始した後は、病院と整骨院の両方に通院しましょう。
他の呼び方 | 資格者 | 特徴 | |
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病院 | 医院・クリニック | 医師 | ①診断書を発行する ②レントゲン等の検査をする ③薬の処方をする |
整骨院 | 接骨院 | 柔道整復師 | ①夜間や休日などに通いやすい |
まとめ:病院を変えたい場合
病院を変えたいときは事前に保険会社に確認しましょう。可能であれば、今の医師から紹介状をもらいましょう。
整骨院に変えたいときは医師の同意をもらいましょう。整骨院への通院を開始した後は、病院と整骨院の両方に通院しましょう。
(監修者 弁護士 大澤 一郎)