弁護士がおすすめする自動車保険の特約
監修者:よつば総合法律事務所
弁護士 松本 達也
- Q弁護士がおすすめする自動車保険の特約は何ですか?
- A人身傷害特約、弁護士費用特約、対物全損時修理差額費用特約などがおすすめです。保険料とのバランスで検討しましょう。
―――― 目次 ――――
人身傷害特約とは
人身傷害特約とは、交通事故で負傷等したときに人身損害を補償する、自らの任意保険に付帯した保険です。人身傷害保険、人身傷害補償保険、人傷(じんしょう)などともいいます。
交通事故の被害にあったときは、加害者への賠償請求が原則です。しかし、加害者や加害者保険会社となかなか示談が成立しないこともありますし、加害者が保険に加入していないこともあります。
ひき逃げで相手が不明なことや、自損事故など相手がいないこともあります。
色々な理由で加害者が加入する保険会社から保険金を適切に受領できるとは限りません。
人身傷害保険を利用すると、次のようなメリットがあります。
- ①単独事故や加害事故のときに治療費や慰謝料を請求できる
- ②加害者が無保険のときに早期に支払いを受けることができる
- ③加害者や加害者の保険会社が事故を否認したり、治療費を打ち切ったりしたときに、治療費や慰謝料を請求できる可能性がある
- ④加害者だけに請求するときより金額が高額になる可能性がある
人身傷害保険に加入していると、交通事故の解決がスムーズに進みます。
関連情報
弁護士費用特約とは
弁護士費用特約とは、弁護士に相談したり依頼したりする費用を保険会社が補償する特約です。弁護士特約、弁特(べんとく)などともいいます。
弁護士費用特約を利用すると、次のようなメリットがあります。
- ①費用を気にせず弁護士に依頼できる
- ②弁護士が代理すると補償額が増額することが多い
- ③適正な補償額か確認できる
- ④面倒な手続きが減る
弁護士費用特約に加入していると、交通事故の解決がスムーズに進みます。
関連情報
対物全損時修理差額費用特約とは
対物全損時修理差額費用特約とは、加害者が被害者に自動車の損害を支払う事故にて被害者の自動車の時価より修理代が高い場合、修理代を保険で補償する特約です。
対物超過修理費用補償特約、対物超過修理費用特約などともいいます。
では、対物全損時修理差額費用特約はなぜ必要なのでしょうか?
自分の対物賠償責任保険は、車の時価と修理代を比較して低い金額しか被害者に支払いません。しかし、相手によっては修理代全額出してもらわないと示談をしないと言う人がいます。
対物全損時修理差額費用特約に加入していると、超過分も保険から出してもらえます。スムーズに示談できます。
対物全損時修理差額費用特約に加入していると、交通事故の解決がスムーズに進みます。
関連情報
保険料とのバランスで検討
弁護士費用特約や対物全損時修理差額費用特約の保険料は低額です。人身傷害特約は一定額の保険料がかかります。
一度保険料の見積を取ってみましょう。保険料の見積を確認した上で、特約に加入するかしないかを検討しましょう。
まとめ:弁護士がおすすめする自動車保険の特約
人身傷害特約、弁護士費用特約、対物全損時修理差額費用特約などがおすすめです。保険料とのバランスで検討しましょう。
(監修者 弁護士 松本 達也)