事例467傷跡
高校生が、頸部筋断裂等を負ったことについて併合6級の認定を受け、約1億300万円の損害賠償を受領した事例
最終更新日:2023年04月07日
文責:弁護士 根來 真一郎
保険会社提示額 : 提示前のご依頼
- 解決額
- 1億300万円
- 怪我の場所
-
- 首
- 後遺障害等級
-
- 6~8級
- 10級
- 14級
事故発生!自転車対自動車の事故
平成27年某月、北さん(仮名・千葉県在住・10代・男性・高校生)が自転車を運転していたところ、自動車に衝突されるという事故に遭いました。
相談から解決まで
北さんは、事故により頸部筋断裂、頸部神経断裂等の大怪我を負いました。約3年に及ぶ入通院を継続し、症状固定となりました。
重大な事故であったことから、保険会社は弁護士をたてて交渉を行ってきました。そこで北さんは、今後弁護士とどのように交渉していけばよいのか当事務所に相談にいらっしゃいました。北さんに今後の方針について説明させていただき、当事務所に依頼いただくこととなりました。
そして、最終的に約1億300万円という金額で解決することができました。
当事務所が関わった結果
当事務所が依頼を受け、交渉を行った結果、適正な損害賠償額で解決することができました。
解決のポイントは以下の点です。
1後遺障害診断書作成・後遺障害申請について
北さんは、なんとか元の体に戻そうと懸命に治療やリハビリに励まれました。しかし頸部筋断裂、頸部神経断裂等に伴う重大な症状が残ってしまいました。弁護士から見ても難しい後遺症の症状であり、複数の後遺障害診断書を作成しなければならなかったことから後遺障害診断書作成は難航しました。そこで後遺障害診断書作成のための医師の診察に弁護士が同席し、弁護士が説明を行うことで、なんとかしっかりとした後遺障害診断書を作成することができました。
そして、様々な病院から医証を集め、後遺障害申請を行いました。その結果、適正な併合6級という後遺障害の認定を得ることができました。
2調停・裁判について
⑴ 調停
重大な事故であったことから、保険会社は北さんの後遺障害申請の結果が判明しない段階から、北さんを相手方とする調停を起こしてきました。北さんに状況をきちんと説明し、北さんには調停に冷静に対処をいただきました。
そして、北さんには併合6級の後遺障害が認定されました。後遺障害等級が判明し次第、損害計算を行い、北さんには賠償額の請求について十分にご説明し、調停が係属している裁判所を通して相手保険会社に賠償請求を行いました。
想定通り、保険会社は当方の請求を激しく争ってきました。その結果、調停は成立する見込みはない状況となりました。そのため調停は不調となり、争いは裁判へ移行することとなりました。
⑵ 裁判
調停が不調となったことから、北さんには十分に説明を行い、当方から訴訟提起を行いました。
争いの場が裁判に移行したとしても、相手保険会社は相変わらず当方の請求を激しく争ってきました。
しかし、カルテに基づき一つ一つの症状について詳細に説明を行い、裁判を丁寧に進めていきました。また、北さんがどんなに重い後遺症について苦しんでいるかについて詳細な陳述書を作成し、証拠として提出しました。その結果、裁判所は当方の主張を全面的に採用し、裁判所からは自賠責保険金と併せて約1億300万円で和解をすることが提案されました。和解を承諾するか北さんとよく話し合い、最終的に裁判所和解案で合意することとなりました。
依頼者様の感想
ありがとうございました。
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文責:弁護士 根來 真一郎