後遺障害12級6号となった女性が、弁護士の介入により保険会社提示額の約2.5倍を受領した事例
最終更新日:2023年03月06日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 根來 真一郎

- 病名・被害
- 左橈骨遠位端骨折、左正中神経損傷
- けがの場所
- 手・肩・肘
- 最終獲得金額
- 730万円
- 後遺障害等級
- 12級
事故の状況
真中さん(仮名)は、バイクに乗って交差点の近くまで進んでいきました。青信号だったのでそのままバイクでまっすぐ進んでいたところ、反対車線から右折してくる車とぶつかります。
ご相談内容
真中さんは、左橈骨遠位端骨折や左正中神経損傷などのけがをして、650日を超える入通院を続けることになりました。治療やリハビリを続けましたが、真中さんの症状は完治せず、症状が残ってしまいました。
真中さんの後遺障害は12級6号となります。「一上肢の三大関節中の一関節の機能に障害を残すもの」です。
保険会社は真中さんに示談金を提示します。金額は290万円です。もっとも、真中さんは290万円が適正かどうかよくわかりませんでした。そのため、真中さんは弁護士に相談しようと思い、よつば総合法律事務所に問い合わせをしました。
真中さんは弁護士と相談をします。弁護士によると、290万という額はとても低いということでした。また、真中さんは今後の流れについて弁護士に説明をしてもらいました。弁護士に頼むのがよいと考え、真中さんは弁護士に頼むことにしました。
真中さんのご相談内容のまとめ
- 保険会社からの提示額290万円が適正かどうかよくわからない。
- 示談金を増やせるのであればぜひ増やしたい。
弁護士の対応と結果
まずは事故の状況や損害の状況を弁護士は分析しました。すると、逸失利益や慰謝料、過失割合が争いになりそうな状況でした。弁護士は証拠となる資料をそろえて保険会社に請求をします。
そして、逸失利益や慰謝料は、裁判はしていないものの、裁判の基準とほぼ同額で合意することができました。
また、過失割合は実況見分調書の記載を元にして主張しました。交差点での動いているバイクと車の事故だったため、真中さんの過失はゼロにはなりませんでした。しかし、真中さんの過失をできるだけ少なくした合意をすることができました。
はじめの保険会社の提示額は290万円でしたが、最後の解決額は730万円です。約2.5倍に増えました。
弁護士の対応と結果のまとめ
- 損害額の請求書を保険会社に送って交渉をスタートする。
- 逸失利益や慰謝料、過失割合を争う。
- 290 万から730万と2.5倍の増額に成功
解決のポイント
1. 後遺障害が適正であることの確認
後遺障害等級により、もらえる金額は大きく変わります。
真中さんの後遺障害は「一上肢の三大関節中の一関節の機能に障害を残すもの」(12級6号)です。真中さんには橈骨遠位端骨折や左正中神経損傷などにより痛みなどの症状がありました。手関節の可動域制限もありました。
後遺障害の等級の妥当性を弁護士が検証したところ、12級6号は妥当でした。
後遺障害等級が妥当ではないときは異議申し立てをすることができます。異議申し立ては交通事故に詳しい弁護士に相談しましょう。
2. 過失割合を刑事記録に基づき主張
保険会社は、過失割合を激しく争ってきました。また、ドライブレコーダーもなかったことから、客観的な記録に基づき交渉をする必要が生じました。そこで、弁護士は刑事記録を取り寄せしました。最終的には警察がした実況見分の記録に基づき、適正な過失割合で解決することができました。
ご依頼者様の感想
ありがとうございました。
(千葉県千葉市・50代・女性・会社員)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q橈骨遠位端骨折はどのような後遺障害になりますか?
-
10級、12級、14級になることがあります。
- Q過失割合を争うにはどのような証拠があると有利ですか?
-
ドライブレコーダーや防犯カメラ画像、目撃者の証言などがあると有利です。実況見分調書などの刑事記録も過失割合を争うために有利になることがある証拠です。
- Q弁護士が代理するとどの損害項目が増えることが多いですか?
-
慰謝料と逸失利益が増えることが多いです。
慰謝料には①入通院慰謝料②後遺障害慰謝料があります。どちらも弁護士が代理すると増える事案がほとんどです。
逸失利益は後遺障害が認定されたことによる今後の収入減です。弁護士が代理すると増えることが多いです。

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 根來 真一郎