示談交渉前に人身傷害保険を利用。人身傷害保険金を受領後に裁判を提起して損害額を全て回復

最終更新日:2023年02月01日

監修者
よつば総合法律事務所
弁護士
佐藤 寿康
当初の提示額なし
最終獲得金額
390万円
390万円 増額
千葉県印西市・50代・女性・兼業主婦
病名・被害
頸椎捻挫
けがの場所
手・肩・肘
最終獲得金額
390万円
後遺障害等級
14級
事例の特徴
むちうち(首・腰)

事故の状況

牟田さん(仮名)は車を運転し、バックをしていました。すると、道路の外の駐車場から道路に進んできた車にぶつけられるという被害にあいました。

牟田さんは頚椎捻挫(むちうち)になりました。首の痛みや手指のしびれなどがあります。牟田さんは7カ月半治療をしました。しかし、残念ながら完治しませんでした。

ご相談内容

牟田さんは事故の直後からよつば総合法律事務所に相談していました。過失割合や治療のことについて不安があったためです。もちろん、最終的な保険金も気になっていました。

牟田さんは弁護士費用特約に入っていましたので、最初から弁護士費用を気にすることなく弁護士に相談や依頼できました。

牟田さんのご相談内容のまとめ

  1. 過失割合のことが不安だった。
  2. きちんと治療ができるか不安だった。
  3. 最終的な保険金が気になっていた。

手指の痺れ

弁護士の対応と結果

弁護士は、事故の直後から牟田さんに継続的にアドバイスとサポートを続けました。牟田さんは7カ月半通院します。そのあと、弁護士のサポートを受けながら後遺障害の申請の手続きを牟田さんはしました。

後遺障害は「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)でした。痛みやしびれが後遺障害となりました。

後遺障害認定後、牟田さんは人身傷害保険を先に請求しました。そのあと、加害者に裁判を起こします。裁判では話し合いによる合意ができました。最終的には牟田さんは390万円をもらえました。

解決のポイント

1. 人身傷害保険を先に利用

人身傷害保険とは、交通事故で負傷などしたときに人身損害を補償する、自分の任意保険の特約です。

自分に過失があるときは、人身傷害保険を先に使って、そのあとに加害者の任意保険会社に請求すると、損害額の100%をもらえることがあります。

過失割合で納得できないときは、過失割合を争うのも1つのやり方です。人身傷害保険を利用して、過失割合にかかわらず100%の賠償をもらうのも1つのやり方です。

人身傷害保険は難しい保険です。使うときは弁護士への相談をおすすめします。

2. 治療期間は7カ月半

牟田さんは加害者に裁判をしました。加害者の保険会社は、自社の子会社に所属する整形外科医に意見書を書かせて証拠として提出します。7カ月半という治療期間が長すぎるという主張でした。

治療期間が短くなると、治療費通院慰謝料休業損害が減ることがあります。どれだけの治療期間が事故による治療となるかはとても大きな問題です。

弁護士は、保険会社側が作った意見書をとことん争いました。最後は、治療期間は7カ月半という牟田さんの主張通りの合意になりました。

3. 後遺障害の等級

むちうちでは、指のしびれなどの症状があると後遺障害になりやすいです。

牟田さんは指のしびれがありました。そのため、医師は後遺障害診断書に指のしびれの症状を記載しました。

痛みやしびれの症状は、患者が自分から伝えないと医師は書けません。指のしびれの症状が適切に書いてあったことが後遺障害14級9号になったわ理由の1つです。

ご依頼者様の感想

ありがとうございました。

(千葉県印西市・50代・女性・兼業主婦)

プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で事案の内容を変更していることがあります。

本事例へのよくある質問

Qむちうち(頚椎捻挫)の治療期間はどのくらいですか?

3~6カ月が多いです。

Qむちうち(頚椎捻挫)で後遺障害になりやすいのはどのようなときですか?

次のようなときは後遺障害になりやすいです。

  • MRI検査で異常があるとき
  • 神経学的所見があるとき
  • 痛みだけではなくしびれもあるとき
Qむちうちの効果的な治療法にはどのようなものがありますか?

薬物療法、理学療法、ブロック療法、手術などがあります。

監修者
よつば総合法律事務所
弁護士
佐藤 寿康

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