首の痛みやしびれではじめは非該当だったものの、異議申し立てで14級となり、主婦の休業損害や逸失利益など375万円を獲得した50代の専業主婦の事例
最終更新日:2023年04月17日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 根來 真一郎

- 病名・被害
- 頚椎捻挫
- けがの場所
- 首
- 最終獲得金額
- 375万円
- 後遺障害等級
- 14級
- 事例の特徴
- むちうち(首・腰)
事故の状況
金川さん(仮名)が自動車に乗っていたところ、うしろから車に衝突されました。
ご相談内容
金川さんのけがはむちうちです。病名は頚椎捻挫です。
金川さんは弁護士に相談
金川さんは事故から6か月ほど過ぎたころに弁護士に相談します。次のようなことがとても心配だったからです。
- まだ痛みが残っているので治療を続けたい。
- 事故から6か月なので、保険会社から治療費の打ち切りを打診されそう。
- これから保険会社とどのように交渉していけばよいかわからない。
- 後遺障害が認定されるかどうか不安である。
- 適正な賠償金がもらえるかどうか心配である。
弁護士からのアドバイスで安心
金川さんは弁護士から次のようなアドバイスを受けます。金川さんは少し安心しました。
- 保険会社から治療費を打ち切りされるまでは通院するのがよい。
- 治療費の打ち切り後は後遺障害の申請をするのがよい。
- 後遺障害の認定や賠償金の交渉は、弁護士が入るとよい結果となる確率が上がる。
- 弁護士費用の特約があるのであれば、弁護士に頼んだ方がよい。
弁護士費用特約があったので弁護士に依頼
金川さんは弁護士費用の特約に入っていました。そのため、金川さんは治療中の今の段階で弁護士に頼むことにしました。
弁護士の対応と結果
10か月の通院で金川さんは症状固定となります。首の痛みはしびれは治りませんでした。
はじめの後遺障害申請は非該当
弁護士は後遺障害診断書を準備します。そして、後遺障害を申請します。
金川さんや弁護士は、後遺障害になると考えていました。しかし、結果は非該当でした。
異議申し立てで14級
金川さんも弁護士も、後遺障害の結果に納得できません。そこで、弁護士は主治医より新たな診断書を取り寄せします。また、弁護士は金川さんから事情を詳しくお伺いして、けがの内容をまとめた陳述書という書類を作成しました。
新たな証拠を付けて弁護士は異議申し立てをします。その結果、首の痛みやしびれについて「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)となりました。
任意保険会社との交渉でトータル375万円を獲得
弁護士は任意保険会社との交渉をスタートします。
専業主婦の休業損害や、専業主婦の逸失利益が争いとなったものの、トータルで375万円を獲得できました。
まとめ:弁護士の対応と結果
弁護士の対応と結果のまとめは次の通りです。
- はじめの後遺障害の申請は非該当
- 異議申し立てで「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)を獲得
- トータルで375万円を獲得
解決のポイント
1. 異議申し立てでは証拠を添付
後遺障害の異議申し立ては、同じ証拠だと同じ結果になることが多いです。
今回は、弁護士は次の書類を追加で出しました。
- 症状の推移について(主治医作成)
- 神経学的所見の推移について(主治医作成)
- 金川さんの症状をまとめた書面である陳述書
その結果、異議申し立てにより非該当だった後遺障害が14級9号に変わりました。
2. 専業主婦の休業損害や逸失利益を獲得
専業主婦も休業損害や逸失利益を請求できます。家事ができなくなったことの請求です。
弁護士が請求をしたところ、金川さんご本人が納得できるレベルの休業損害や逸失利益をもらうことができました。
ご依頼者様の感想
ありがとうございました。
(千葉県千葉市・50代・女性・専業主婦)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q頚椎捻挫はどのような後遺障害になりますか?
-
次の後遺障害になることがあります。
- 局部に頑固な神経症状を残すもの(12級13号)
- 局部に神経症状を残すもの(14級9号)
- Q頚椎捻挫で後遺障害が認定されやすいのはどのようなときですか?
-
次のようなときです。
- Qむちうちが治りません。どうすれば治りますか?
-
むちうちの治療法には次のようなものがあります。
- 薬物療法
- 理学療法
- ブロック療法
- 手術療法
どの方法がよいかは主治医と相談しながら決めましょう。
- Q頚椎捻挫で事故から6カ月ほどで保険会社から治療費打ち切りの打診がくるのは普通ですか?
-
普通です。
頚椎捻挫だと、標準的な治療期間は3~6カ月程度であることが多いです。
今回の事例では10カ月の治療期間となっています。頚椎捻挫では比較的治療の期間は長い方です。

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 根來 真一郎