鎖骨骨折(12級)の70代の専業主婦が、424万円を受領した事例
最終更新日:2023年03月29日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 根來 真一郎

- 病名・被害
- 左鎖骨骨折・体幹骨の変形
- けがの場所
- 鎖骨・肩甲骨・肋骨・胸骨
- 最終獲得金額
- 424万円
- 後遺障害等級
- 12級
事故の状況
内山さん(仮名)は車を運転して渋滞で止まっていたところ、急に進路変更をしてきた車に追突されました。
ご相談内容
内山さんのけがは鎖骨骨折です。内山さんは7か月通院を続けたものの、症状は完全には治りませんでした。
医師に後遺障害は難しいと言われて弁護士に相談
内山さんは後遺障害の申請をしようと考えていました。しかし、医師より後遺障害の認定は難しいという話がありました。
そこで、内山さんは弁護士に相談することにしました。後遺障害の申請をするにあたってどうすればよいか聞きたかったからです。
弁護士の話を聞いて弁護士に依頼
内山さんが弁護士の話を聞いたところ、弁護士に頼んだほうがよさそうな状況でした。
そこで、内山さんは弁護士に後遺障害の申請のところから頼むことにしました。
弁護士の対応と結果
12級で自賠責保険から224万円を受領
弁護士が後遺障害の申請をしたところ、鎖骨骨折後の骨の変形について「鎖骨、胸骨、ろく骨、けんこう骨又は骨盤骨に著しい変形を残すもの」(12級5号)となります。
12級になったので、内山さんは自賠責保険会社から224万円を受領しました。
交渉で任意保険から200万円を受領
12級になったあと、内山さんは任意保険会社との交渉をスタートします。
逸失利益などが問題となりましたが、弁護士が粘り強く交渉したところ合意に至ります。金額は200万円です。
内山さんは、任意保険会社から200万円を受領しました。
内山さんが受領した金額のまとめ
自賠責保険会社 | 224万円 |
---|---|
任意保険会社 | 200万円 |
合計 | 424万円 |
解決のポイント
1. 医師から難しいと言われていたものの、12級の後遺障害の認定
内山さんは、医師から後遺障害は難しいと言われていました。
しかし、鎖骨の変形や肩の動く範囲の制限が内山さんには残りました。
そして、弁護士が確認したところ、次のような状況でした。
- 動く範囲の制限が後遺障害になる可能性は極めて低い。
- 鎖骨の変形は後遺障害になるかもしれない。
そこで、鎖骨の変形をきちんと証明することを目標として資料を準備しました。
その結果、鎖骨骨折後の骨の変形について12級5号の後遺障害となりました。
2. 1人暮らしの主婦について逸失利益の認定
内山さんは70代の一人暮らしの専業主婦でした。通常は逸失利益はゼロです。
保険会社も、当然のように逸失利益をゼロと提示しました。
しかし、粘り強く交渉したところ保険会社が譲歩します。70代女性の平均年収を基準とした主婦の逸失利益の賠償を獲得できました。
ご依頼者様の感想
ありがとうございました。
(千葉県千葉市・70代・女性・専業主婦)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q鎖骨の変形の後遺障害で注意すべき点にはどのようなものがありますか?
-
後遺障害診断書に鎖骨の記載が漏れていることがあります。後遺障害診断書に記載がないと後遺障害認定はされませんので注意しましょう。

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 根來 真一郎