歯の後遺障害(12級)で逸失利益がゼロから130万、慰謝料が260万から400万に増えるなどして、合計570万円を獲得した会社員の事例
最終更新日:2023年04月14日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 粟津 正博

- 病名・被害
- 上顎骨折・鼻骨骨折・歯の欠損
- けがの場所
- 顔(目・耳・鼻・口)
- 最終獲得金額
- 570万円
- 後遺障害等級
- 12級
事故の状況
水元さん(仮名)は青信号で横断歩道を自転車で渡っていました。すると、左からいきなり車が突っ込んできます。水元さんは車と強くぶつかりました。
ご相談内容
水元さんは上顎骨折や鼻骨骨折、歯の欠損などのけがをします。1年ほどの治療を続けました。
12級3号の後遺障害
水元さんの後遺障害は「七歯以上に対し歯科補綴を加えたもの」(12級3号)となります。
保険会社は賠償金300万円を提示
保険会社は水元さんに賠償額を提示します。300万円です。
水元さんは300万円は安いと思いました。もっとも、妥当な金額や増額の方法がよくわかりません。そこで、水元さんは弁護士に相談します。
弁護士に依頼を決意
水元さんは弁護士から次のようなアドバイスを受けます。
弁護士の話を聞いても、水元さんはいまいちよくわからない部分もありました。もっとも、弁護士に頼んだ方がもらえるお金は増えそうです。そのため、水元さんは弁護士に依頼することにしました。
弁護士の対応と結果
弁護士は保険会社と交渉をスタートします。
その結果、逸失利益と慰謝料が大幅に増額します。逸失利益は130万円、慰謝料は140万円の増額です。
元々の保険会社の提案は300万円でした。270万円増えましたので570万円で合意できました。
解決のポイント
1. 逸失利益がゼロから130万円に増額
はじめに保険会社が提示する逸失利益はゼロでした。
歯の後遺障害は、労働に何ら影響をもたらすものではなく、実際に減収がないというのが理由です。
しかし、弁護士は次のような事情を主張します。
- 歯の後遺障害の仕事への不利益
- 減収がないようにしている具体的な努力
その結果、逸失利益はゼロから130万円となりました。
2. 慰謝料が260万円から400万円に増額
保険会社は、2つの慰謝料について任意保険会社の基準で算出していました。
弁護士が交渉をしたところ、裁判の基準に基づいて慰謝料を算出することとなりました。その結果、慰謝料は260万円から400万円に増えました。
ご依頼者様の感想
かなりの増額で驚きました。ありがとうございました。
(千葉県柏市・30代・男性・会社員)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q歯の後遺障害で問題となりやすい点はどのような点ですか?
-
後遺障害の逸失利益が問題となりやすいです。
歯の後遺障害では、今後の仕事に影響が出ないという主張を保険会社がすることがあります。
これに対しては、次のような反論をしましょう。
- 今後の仕事に影響が出ること
- 今後の仕事に影響が出る可能性があること
- 被害者の努力で仕事への影響が出ていないこと
仕事への影響が全くないようなときは、後遺障害慰謝料の増額を求める方法もあります。
- Q弁護士が代理すると慰謝料が増えることは多いですか?
-
弁護士が代理すると慰謝料が増えることは多いです。
弁護士は裁判の基準で慰謝料を請求します。そのため、弁護士が代理すると慰謝料が増える確率は高いです。

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 粟津 正博