手の指4本の用廃(7級)、尺骨開放骨折(10級)、腕の皮膚移植(12級)の併合5級の会社員が3500万円を受領した事例
最終更新日:2023年03月29日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 前田 徹

- 病名・被害
- 母指手指挫滅切断・尺骨開放骨折
- けがの場所
- 手・肩・肘
- 最終獲得金額
- 3500万円
- 後遺障害等級
- 1~5級6~8級10級12級
事故の状況
中山さん(仮名)はバイクに乗って信号待ちをしていたところ、後ろから車に追突されました。
ご相談内容
中山さんのけがは右母指手指切断や尺骨開放骨折などです。事故後入院しました。
中山さんの家族は事故から1週間の時点で弁護士に相談
中山さんの家族は、事故から1週間の時点で弁護士に相談します。今後の手続きの流れなどがよくわからなかったからです。
弁護士が入院している病院を訪問
弁護士は、中山さんが入院している病院を訪問して中山さんと面談します。重傷だったこともあり、この時点で中山さんは弁護士に頼むことにしました。
弁護士の対応と結果
中山さんの入院は3か月以上、通院は2年以上となりました。
毎月の休業損害を治療終了時点まで獲得
中山さんは会社員でした。通院が終わるまで仕事を休んでいました。
弁護士が交渉をしたところ、治療終了時点まで休業損害を100%獲得できました。
5級で自賠責保険から1574万円を受領
中山さんは2年以上通院を続けたものの、症状は治りません。
弁護士が後遺障害の申請をしたところ、次のとおり併合5級となりました。
- 母指手指挫滅切断を含む4指の用廃について「一手の五の手指又はおや指を含み四の手指の用を廃したもの」(7級7号)
- 尺骨開放骨折に伴う手関節の可動域制限について「一下肢の三大関節中の一関節の機能に著しい障害を残すもの」(10級11号)
- 腕の皮膚移植の傷跡について「上肢の露出面にてのひらの3倍程度以上の瘢痕を残すもの」(12級相当)
- あわせて併合5級
5級になったので、中山さんは自賠責保険会社から1574万円を受け取りました。
交渉で任意保険会社から1926万円を受領
任意保険会社との交渉を弁護士はスタートします。
後遺障害が5級となったこともあり、比較的交渉はスムーズに進みます。1926万円で合意します。
中山さんは、任意保険会社から1926万円を受け取りました。
中山さんが受け取った金額のまとめ
自賠責保険 | 1574万円 |
---|---|
任意保険 | 1926万円 |
合計 | 3500万円 |
解決のポイント
1. 治療終了まで2年以上の休業損害を獲得
弁護士が交渉したところ、会社員の休業損害として治療終了まで2年以上の休業損害を獲得できました。
2. 退院まで3か月分の入院付添費を獲得
中山さんのご家族は、中山さんの入院中に毎日付添をしていました。ご家族の負担は重いものでした。
そこで、弁護士が保険会社と交渉したところ、日額5200円×3か月の入院付添費を獲得できました。
ご依頼者様の感想
事故直後から相談にのっていただき、とても心強かったです。長い間、大変お世話になりました。
(千葉県松戸市・70代・男性・会社員)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q手の指はどのような後遺障害になりますか?
-
手の指の後遺障害は3級から14級まであります。どの指にどのような障害が生じたかにより後遺障害の等級が決まります。
- Q尺骨骨折ではどのような後遺障害になりますか?
-
尺骨骨折では、次のような後遺障害になります。
- 1上肢の3大関節の中の1関節の機能に著しい障害を残すもの(10級10号)
- 1上肢の3大関節の中の1関節の機能に障害を残すもの(12級6号)
- 局部に頑固な神経症状を残すもの(12級13号)
- 局部に神経症状を残すもの(14級9号)
- Q腕の傷跡はどのような後遺障害になりますか?
-
腕の傷跡は、次のような後遺障害になります。
- 上肢の露出面にてのひらの3倍程度以上の瘢痕を残すもの(12級相当)
- 上肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの(14級4号)

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 前田 徹