胸椎圧迫骨折(11級)の50代男性会社員について、360万円から800万円に増額した事例
最終更新日:2023年06月26日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 今村 公治

- 病名・被害
- 第12胸椎圧迫骨折
- けがの場所
- 腰・背中
- 最終獲得金額
- 800万円
- 後遺障害等級
- 11級
事故の状況
事故現場は信号のない十字路交差点です。
伊藤さん(仮名)はバイクでまっすぐ進んでいました。そして、一時停止を無視して交差点に入ってきた車と衝突しました。
ご相談内容
伊藤さんのけがは胸椎圧迫骨折や胸部打撲、足関節部挫傷、腰椎捻挫、骨盤挫傷などです。
治療中に弁護士に相談
伊藤さんは治療中に弁護士に相談します。治療期間や後遺障害、損害賠償の流れなどが気になっていたからです。
この時点では、まだ弁護士への依頼はしませんでした。
後遺障害は11級
伊藤さんは8か月通院したものの、けがは完治しませんでした。
後遺障害の手続きを自分でしたところ、胸椎圧迫骨折後の骨の変形について「脊柱に変形を残すもの」(11級7号)となりました。
賠償金を増やすことを目指して弁護士に依頼
11級となったあと、保険会社は伊藤さんに賠償金を提示します。金額は360万円です。
伊藤さんは金額の増額をめざして、弁護士に頼むことにしました。
弁護士の対応と結果
弁護士は保険会社との交渉をスタートします。
保険会社のはじめの提案は360万円でした。しかし、弁護士が交渉することにより慰謝料や逸失利益などが増えます。
最後はトータルで800万円で合意します。360万円から2.2倍の増額でした。
解決のポイント
1. 後遺障害慰謝料は420万円で計算
はじめの保険会社の提示は、後遺障害慰謝料と逸失利益のトータルで331万円というものでした。明らかに少ないです。
弁護士が交渉をしたところ、後遺障害慰謝料は弁護士の請求どおり420万円で計算することになりました。
2. 逸失利益は600万円で計算
はじめの保険会社の提示は、逸失利益はほぼゼロといってもよいようなものでした。
せき柱の変形障害の逸失利益はもめやすいです。骨が変形しても仕事に影響しないことも多いからです。
しかし、弁護士は次の事情を主張します。
- 骨の変形だけではなく、具体的な痛みなどの症状があること
- 伊藤さんの仕事に後遺障害が与える影響があること
- 伊藤さんの日常生活に後遺障害が与える影響があること
- 類似の裁判例で多額の逸失利益を認めた事例もあること
弁護士が交渉を続けたところ、逸失利益は600万円で計算することになりました。
3. 最終的な合意額は800万円
最終的な合意額は800万円となりました。交差点での事故だったため、一定割合の過失相殺があったことが理由です。
伊藤さんは、保険会社から800万円を受け取ることができました。
ご依頼者様の感想
約半年に渡りお世話になりました。今までありがとうございました。
(千葉県千葉市・50代・男性・会社員)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q慰謝料を増やすにはどうすればよいですか?
-
弁護士に相談や依頼をすれば慰謝料が増えることが多いです。特に、弁護士費用特約があるときは弁護士への依頼を積極的に検討しましょう。
- Q胸椎圧迫骨折の変形障害はどのような後遺障害になりますか?
-
次のような後遺障害になることがあります。
脊柱の障害・変形障害 6級5号 脊柱に著しい変形を残すもの 8級2号に準じる 脊柱に中程度の変形を残すもの 11級7号 脊柱に変形を残すもの

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 今村 公治