頚椎圧迫骨折(11級)の60代専業主婦が、逸失利益や入院付添費などトータル860万円を受領した事例
最終更新日:2019年07月31日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎

- 病名・被害
- 頚椎圧迫骨折
- けがの場所
- 首
- 最終獲得金額
- 860万円
- 後遺障害等級
- 11級
事故の状況
事故現場は信号のない十字路交差点です。西川さん(仮名)が車を運転してまっすぐ進んでいたところ、右から車がノーブレーキで突っ込んできました。
西川さんの車と相手の車はぶつかりました。
ご相談内容
西川さんのけがは頚椎圧迫骨折です。1か月ほど入院し、その後8か月ほど通院を続けました。
治療が終わるころに西川さんは弁護士に相談します。今後の手続きをどうしてよいか、よくわからなかったからです。
弁護士のアドバイスを聞いて弁護士に依頼
弁護士に相談したところ、西川さんは次のようなアドバイスを受けました。
- 後遺障害は、弁護士がかかわったほうが適切な等級になりやすい。
- 圧迫骨折は賠償交渉がもめやすい。弁護士が入るほうが賠償額が高くなりやすい。
西川さんはどのようにすすめればよいかよくわからなかったため、弁護士に頼むことにしました。
弁護士の対応と結果
11級で自賠責保険会社から331万円を受領
弁護士が後遺障害の申請をしたところ、頚椎圧迫骨折後の骨の変形について「脊柱に変形を残すもの」(11級7号)となりました。
11級になったので、西川さんは331万円を自賠責保険会社から受け取りました。
交渉で任意保険会社から529万円を受領
弁護士は任意保険会社との交渉をスタートします。
逸失利益などが争いとなったものの、最後は弁護士が主張する金額に近いところで合意します。金額は529万円です。
西川さんは、任意保険会社から529万円を受け取りました。
西川さんが受け取った金額のまとめ
自賠責保険会社 | 331万円 |
---|---|
任意保険会社 | 529万円 |
合計 | 860万円 |
解決のポイント
1. 11級の後遺障害に応じた納得できる逸失利益の受領
頚椎の変形障害は、逸失利益でもめやすいです。
今回も、はじめに保険会社が提示する逸失利益はとても少ない金額でした。
しかし、弁護士は次のような活動をします。
- 西川さんから、事故前の主婦業の内容や事故後の主婦業への支障を聴取
- 聴取した内容をもとに6ページを超える報告書を作成
- 作成した報告書を元に保険会社と交渉
その結果、保険会社も弁護士の主張を認めます。最終的には西川さんも納得できる逸失利益を受け取ることができました。
2. 家族の入院付添費の受領
西川さんの夫は、西川さんの入院中に毎日1~2回病院に通っていました。
そこで、弁護士は次のような活動をします。
- 夫が駐車場を利用したときの領収書をまとめて保険会社に提出する。
- 報告書に詳細な付き添いの状況をまとめる。
その結果、入院付添費を保険会社が支払う合意がまとまりました。
ご依頼者様の感想
この度は、大変お世話になりました。残りの人生を自分らしく前向きに歩んで行きたいと思えるようになりました。どうもありがとうございました。
(千葉県柏市・60代・女性・専業主婦)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q圧迫骨折の変形障害はどのような後遺障害になりますか?
-
圧迫骨折の変形障害は、次のような後遺障害になることがあります。
- 脊柱に著しい変形を残すもの(6級5号)
- 脊柱に中程度の変形を残すもの(8級相当)
- 脊柱に変形を残すもの(11級7号)

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎