自賠責保険から75万円、人身傷害保険から135万円、加害者の任意保険から150万円の合計360万円を獲得できた、仙骨骨折(14級)の10代会社員の事例
最終更新日:2023年05月10日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 佐藤 寿康

- 病名・被害
- 仙骨骨折
- けがの場所
- 腰・背中骨盤骨
- 最終獲得金額
- 360万円
- 後遺障害等級
- 14級
事故の状況
安井さん(仮名)が、自転車に乗車して進行していたところ、うしろからバイクにぶつけられました。
ご相談内容
安井さんのけがは仙骨骨折です。腰部痛などの症状に悩みます。安井さんは人身傷害保険を使って治療を続けます。
事故から5か月目に弁護士に相談
安井さんは、事故から5か月目に弁護士に相談します。過失割合や後遺障害、今後の賠償のことなどを相談したかったからです。
弁護士費用特約があったので弁護士に依頼
安井さんは弁護士から次のようなアドバイスを受けます。
- 過失割合についての交渉が必要になりそう。
- 人身傷害保険の会社との交渉も必要になりそう。
- 後遺障害の申請は弁護士がするのが望ましい。
- 賠償交渉は弁護士がすると金額が増えることが多い。
- 弁護士費用特約があるのであれば、今の時点で弁護士に頼む人が多い。
弁護士費用特約があったので、安井さんは弁護士に頼むことにしました。
弁護士の対応と結果
安井さんは7か月ほど治療を続けました。しかし、腰の痛みなどが残り症状固定となります
後遺障害は14級で自賠責保険から75万円を獲得
弁護士は後遺障害の申請をします。その結果、仙骨骨折後の腰の痛みについて「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)となりました。
14級になると、先に自賠責保険から75万円がもらえます。
人身傷害保険から135万円を獲得
14級になったあと、安井さんは人身傷害保険に先に請求をします。その結果、人身傷害保険から135万円をもらうことができました。
加害者の任意保険会社から150万円を獲得
自賠責保険75万円、人身傷害保険135万円をもらったあと、弁護士は加害者の任意保険会社との交渉をスタートします。
その結果、加害者の任意保険会社から追加で150万円をもらうことができました。
すべてをあわせると、安井さんが受け取った金額は360万円です。
安井さんが受け取った金額のまとめ
自賠責保険 | 75万円 |
---|---|
人身傷害保険 | 135万円 |
任意保険 | 150万円 |
合計 | 360万円 |
解決のポイント
1. 過失があっても損害額の100%を獲得
過失があるときは、通常は過失の割合に応じて損害額が減ります。たとえば、総額500万円の損害のときは、過失が20%あればもらえる金額は400万円です。
しかし、人身傷害保険を使うことにより、過失分として引かれる部分の補償をもらうことができます。たとえば、過失分として100万円引かれてしまうとしても、人身傷害保険がその100万円を追加で払うというイメージです。
安井さんの事故も、人身傷害保険を使って損害額の100%を獲得することができました。
もっとも、人身傷害保険は、利用の順序や方法によりもらえる金額が大きく変わってきます。悩んだら交通事故に詳しい弁護士への相談をまずはおすすめします。
2. 後遺障害申請の前に弁護士に相談
安井さんは後遺障害の申請前に弁護士に相談していました。そのため、次の順番でスムーズに損害の請求ができました。
- 自賠責保険
- 人身傷害保険
- 加害者の任意保険
どの保険にどの順番で請求するかにより、トータルでもらえる金額が変わることがあります。人身傷害保険を使うときは、早めの弁護士への相談を特におすすめします。
ご依頼者様の感想
ありがとうございました。
(千葉県野田市・10代・女性・会社員)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q人身傷害保険の利用を保険会社に拒否されました。どうすればよいですか?
-
まずは保険証券や約款を確認しましょう。人身傷害保険が使える事案であるにもかかわらず保険会社が利用を拒否したときは、弁護士に相談しましょう。
経験上、本当は人身傷害保険が使えるにもかかわらず、保険会社が利用を拒んでいる案件は一定割合であります。

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- 弁護士
- 佐藤 寿康