頚椎捻挫と外傷性難聴(14級)の40代自営業男性について、150万円が360万円に増額した事例
最終更新日:2019年07月31日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 前原 彩

- 病名・被害
- 頚椎捻挫・外傷性難聴
- けがの場所
- 顔(目・耳・鼻・口)首
- 最終獲得金額
- 360万円
- 後遺障害等級
- 14級
- 事例の特徴
- むちうち(首・腰)
事故の状況
鈴木さん(仮名)は車を運転していて赤信号で止まりました。すると、うしろから車に追突されました。
ご相談内容
鈴木さんのけがは頚椎捻挫と外傷性難聴です。1年治療を続けたものの、首の痛みと難聴が残りました。
鈴木さんが自分で後遺障害の手続きをしたところ、次のとおり14級となりました。
- 首の痛みについて「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)
- 難聴について「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)
- あわせて併合14級
保険会社の提示額は150万円
鈴木さんは保険会社から賠償額の提示を受けます。金額は150万円です。
鈴木さんは金額が適切がどうかわからず、弁護士に相談しました。
増額をめざして弁護士に依頼
鈴木さんが弁護士に相談をしたところ、次のようなアドバイスを受けました。
鈴木さんはどうするか悩みましたが、弁護士に頼むことにしました。
弁護士の対応と結果
弁護士は保険会社との交渉をスタートします。
事前の予想どおり、通院慰謝料と後遺障害慰謝料はスムーズに増えました。
自営業の休業損害と逸失利益は争いがあったものの、最後は増えました。
最終的な合意金額は360万円です。はじめの提示が150万円でしたので210万円増えました。
鈴木さんは、保険会社から360万円を受け取りました。
解決のポイント
1. 自営業の休業損害の受領に成功
自営業者は、確定申告の所得が必ずしも実情を反映したものではないことがあります。鈴木さんも事故前年度の確定申告の所得がほぼゼロでした。
そのため、保険会社は休業損害はほぼゼロと主張します。
しかし、鈴木さんは自営業で生計を立てています。さまざまな支出も自分の収入からしています。休業損害ゼロはありえません。
弁護士が交渉を続けたところ、一定の収入があるという前提で休業損害を受領できました。鈴木さんも納得できる金額でした。
2. 自営業の逸失利益の受領に成功
休業損害と同じく、保険会社は逸失利益もほぼゼロと主張していました。
しかし、弁護士が交渉を続けたところ、休業損害と同じく逸失利益も受領できました。しかも、逸失利益の期間は5年ではなく、67歳までの約20年となりました。鈴木さんも満足できる金額でした。
3. 増額した慰謝料の受領に成功
保険会社がはじめに提示する慰謝料は自社基準の低いものでした。
そこで、裁判の基準に基づく慰謝料を弁護士は請求します。結果として、ほぼ裁判の基準どおりの慰謝料を受領できました。鈴木さんも満足できる金額でした。
ご依頼者様の感想
当初、弁護士に相談するかどうか悩みましたが、思い切って相談して、このようないい結果に終わり本当に良かったです。
(千葉県柏市・40代・男性・自営業)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q鈴木さんは150万円が360万円へと2.4倍に増えました。このような事例は多いですか?
-
多いです。保険会社のはじめの提示は低いことが多いです。
一度示談をするとやり直しはできません。示談をする前に慎重に検討しましょう。
示談前に悩んだら、交通事故に詳しい弁護士への相談をおすすめします。

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 前原 彩