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解決事例

事例328頚椎捻挫

主婦が追突された事故につき約180万円を受領できた事例

最終更新日:2023年04月04日

文責:弁護士 粟津 正博

保険会社提示額 : 提示前のご依頼

解決額
180万円
病名・被害
  • むちうち(首・腰)
怪我の場所
後遺障害等級
  • 認定なし

事故発生!自動車自動車の事故

後遺障害
佐藤様(仮名・千葉県千葉市在住)は自動車を運転して右折待ちで停車中、前方不注視の相手車両に追突される被害にあいました。

そして、頚椎捻挫の症状が残存し、7ヵ月間通院を継続しました。

相談から解決まで

治療期間について交渉をし、また、頚椎捻挫について後遺障害申請を行いました。

当事務所が関わった結果

結果として、後遺障害申請結果は非該当でしたが、保険会社と交渉をして慰謝料と休業損害計約180万円を受領することができました。

解決のポイントは以下の点です。

1治療期間についての交渉

弁護士が介入する前、相手任意保険会社は事故から6か月で治療費の支払いを打ち切ることを主張していました。

しかし、ご本人は、治療方法を変更し、症状が改善していることをまさに実感している最中でしたので、少しでも治療期間の延長を希望されていました。

そこで、弁護士が介入し、1か月ではありましたが、治療期間を延長し、その期間ご本人はしっかり治療に専念していただくことができました。

保険会社は通常6か月程度で治療費の打ち切りを打診してくることが多いので、少しでも期間を延長できたことは良かったと言えます。

賠償の中では、ご本人の症状が残存していても、これ以上治らない=症状が固定していると客観的にみなされる状態であれば、その間の治療費を加害者に請求することはできません。このような争点がある場合、少しでも症状が軽快している状況であるかを確認し、その点を具体的に相手方保険会社に伝えることが重要です。

2主婦休損の交渉

ご本人は今回の事故で家事に重大な支障を来していました(掃除の回数が激減した、息子の送り迎えを夫に代わってもらった、実家の援助を受ける機会が増えたなど)。

主婦としての休業は、第三者が休業の証明等をしてくれるわけではありませんので、どのように主張を組み立てるか、立証をするかが極めて重要です。

本件では、ご本人と一緒に具体的な状況をまとめた報告書を作成しました。

保険会社も当初は中々当方の主張する金額を認めませんでしたが、粘り強く交渉し、最終的には比較的高い水準の休業損害を支払ってもらうことで和解をしました。

依頼者様の感想

弁護士さんを入れて本当によかったです。ありがとうございました。

※プライバシー保護のため、地名については実際にお住まいの場所の近隣ですが実際とは異なる場所を記載してあることがあります。

本事例へのよくある質問

治療費の打ち切りに対してはどのように対抗したらよいですか?
  • 保険会社と交渉して治療費の支払継続を要請する方法があります。
  • ①健康保険の利用、②人身傷害保険の利用、③労災保険の利用などで治療を継続する方法もあります。
  • 後遺障害申請手続きに進む方法もあります。
主婦の休業損害は認められますか?
  • 認められます。具体的には事故により家事ができなかった期間・範囲で認められます。
  • 主婦ができなかった旨を保険会社に主張しないと、休業損害がゼロとなってしまうことがありますので注意しましょう。
自分で交渉をする場合、どのような損害項目に注意すればよいですか?
  • 漏れやすい損害項目としては、①主婦の休業損害、②有給休暇分の休業損害、③通院付添費、④(後遺障害が認定された場合の)後遺障害逸失利益などがあります。
  • 増額の可能性が高い損害項目としては、①入通院慰謝料、②後遺障害慰謝料、③主婦の休業損害、④(後遺障害が認定された場合の)後遺障害逸失利益などがあります。