交差点での事故で交渉により過失100対0となり80万円を獲得の事例
最終更新日:2023年03月13日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 前田 徹

- 病名・被害
- 頚椎捻挫
- けがの場所
- 首
- 最終獲得金額
- 80万円
- 後遺障害等級
- 認定なし
- 事例の特徴
- むちうち(首・腰)
事故の状況
庭井さん(仮名)は車を運転しています。信号のある十字路の交差点を左に曲がろうとしたところ、横断歩道を歩道中の歩行者がいました。
庭井さんの車はいったん止まります。庭井さんは歩行者が横断歩道にいなくなったことを確認しました。
そして、左に曲がったところ、うしろから割り込みをしてきたタクシーに庭井さんはぶつけられました。
ご相談内容
庭井さんは、事故現場でタクシーの運転手と話をしました。しかし、タクシーの運転手は自らの過失を認めません。また、タクシー会社も同様に過失を認めません。治療費などの支払いを拒否しました。通常はありえない対応です。
どうしてよいかわからず、庭井さんは弁護士に相談しました。
弁護士がサポートしないと解決が難しい状況だったので、庭井さんは弁護士に頼むことにしました。費用は弁護士費用特約から出すこととなりました。
庭井さんのご相談内容のまとめ
- 加害者のタクシー運転手が自らの過失を認めない。
- 加害者のタクシー会社が治療費を支払わない。
弁護士の対応と結果
タクシー会社との交渉を弁護士はスタートします。
タクシーにはドライブレコーダーが付いていました。そのため、客観的な状況はほぼ明らかな状況でした。
しかし、はじめの段階では、庭井さんに全面的な過失があるとタクシー会社は主張していました。
弁護士はドライブレコーダーの画像を十分に分析します。また、過去の裁判例を調査して、庭井さんに有利なものを探します。そのうえで、弁護士は意見書をタクシー会社に送付しました。
その結果、タクシー会社は自らの過失を全面的に認めました。100対0の過失割合です。
庭井さんは過失がないことを前提に、治療費や休業損害、慰謝料、自動車の修理費用などを無事に受け取ることができました。最終的には休業損害と慰謝料で受け取った金額は80万円です。
弁護士の対応と結果のまとめ
- ドライブレコーダーの画像を分析
- 過去の有利な裁判例を調査
- 100対0の過失割合で合意
- 80万円の休業損害と慰謝料を獲得
解決のポイント
1. 100対0の過失割合での合意
動いている車同士の事故は、100対0の過失割合にならないことが多いです。しかし、今回のタクシー運転手の運転方法は明らかに変な運転方法でした。
そのため、ドライブレコーダー画像や過去の裁判例を調査したところ、100対0での合意をすることができました。
2. 交渉による早期解決
一般的に、過失割合で大きな争いがあるケースでは、交渉では解決できず、訴訟になることが多いです。訴訟になると解決までに1~2年くらいかかってしまいます。
今回の事故は弁護士が交渉したところ、訴訟にならずに解決できました。早期解決となりました。
ご依頼者様の感想
交渉で相手方に100対0を認めさせていただき、感謝しております。弁護士にお願いしてよかったです。
(千葉県浦安市・30 代・男性・会社員)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q過失割合はどのように決めることが多いですか?
-
過去の裁判例をまとめた別冊判例タイムズ38号という書籍があります。書籍を元にして過失割合を決めていくことが多いです。
- Q交差点での事故でも過失がゼロになることはありますか?
-
あります。
交差点での事故は、双方に責任があるということで被害者にも過失があるという事案が一般的には多いです。
ただし、交差点での事故でも、加害者の運転方法に特に問題があるときなどは、個別の事情により被害者の過失がゼロとなることもあります。
- Q自らに有利な過去の裁判例を探すにはどうすればよいですか?
-
弁護士に相談や依頼することをおすすめします。
交通事故に詳しい事務所だと、交通事故専用の判例検索システムを使っている事務所が多いです。専用の判例検索システムは、過去の裁判例の中から適切な裁判例を探せます。
- Q過失割合に納得できないときはどうすればよいですか?
-
過失割合に納得いかないときは、次の点を検討しましょう。
- 過去の類似事例の調査
- 客観的な証拠の確認
- 基本的な過失割合を修正する事情の検討
手続きは次の流れがあります。
- 保険会社に反論
- 交通事故紛争処理センターの利用
- 民事裁判の利用

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- 前田 徹