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解決事例

事例322頚椎捻挫

会社員が交渉により過失割合100対0を実現できた事案

最終更新日:2023年03月13日

文責:弁護士 前田 徹

保険会社提示額 : 提示前のご依頼

解決額
80万円
病名・被害
  • むちうち(首・腰)
怪我の場所
後遺障害等級
  • 認定なし

事故発生!自動車自動車(タクシー)の事故

平成27年頃、庭井様(仮名・浦安市在住・38歳・男性)は、交差点内で左折するに際して、横断中の歩行者がいなくなったことを確認し、左折を開始したところ、後方より割り込んできたタクシーと接触するという事故に遭いました。

庭井様は、この事故により、頸椎捻挫の傷害を負いました。約3カ月間病院に通院し、幸いなことに回復致しました。

相談から解決まで

ドライブレコーダー
庭井様は、事故後、タクシーの運転手と話をしましたが、タクシーの運転手は自らの過失を認めず、また、タクシー会社も同様の態様で、治療費や自動車修理費の支払いを拒否しました。

庭井様は今後の対応方法が分からず、当事務所にご相談にいらっしゃいました。当事務所で受任し、すぐにタクシー会社と交渉を行いました。

本件では、タクシーにドライブレコーダーが付いていたため、事故の客観的な事実については明らかでした。

しかし、タクシー会社は、庭井様の方に全面的な過失があると主張しておりました。

当事務所では、ドライブレコーダーの画像を十分に分析し、同様の事故態様が問題になった裁判で、こちらに有利な裁判例を複数見つけ出しました。それを元に、詳細な意見書を作成し、タクシー会社と交渉を行った結果、最終的にはタクシー会社は全面的に過失を認め、過失割合が庭井様:タクシー=100:0の内容で合意ができ、それを前提に、タクシー会社から治療費や休業損害、慰謝料、自動車の修理費用などが支払われました。

当事務所が関わった結果

解決のポイントは以下の点です。

1過失割合について

過失割合の問題は、大きく分けると、①事故態様の事実の問題と、②①を前提として割合をどう評価するかの問題に分かれます。①が問題となることが多いのですが、本件では、ドライブレコーダーがあったため、事故態様の事実については争いがありませんでした。

このように、ドライブレコーダーや、防犯カメラの画像などが存在する場合には、①は問題ないことが多いといえます。

本件では、②が問題となりました。

典型的な事故態様のケースでは、大きな問題にならないことが多いのですが、典型とはいえないような事故態様のケースでは、大きな問題になります。この場合、過去の裁判例で、裁判所がどのような判断を下しているかが、参考になります。

本件でも、過去の裁判例を多く調べ、これらをまとめることで、こちらの主張を相手に認めさせることに成功しました。

2早期解決

一般的に、過失割合で大きな争いがあるケースでは、交渉では解決できず、訴訟になることが多いと思われます。通常、訴訟になると解決までに1年くらいかかってしまいます。

本件では、訴訟にならずに交渉で解決することができ、早期に解決ができました。

依頼者様の感想

交渉で相手方に100対0を認めさせていただき、感謝しております。弁護士にお願いしてよかったです。

※プライバシー保護のため、地名については実際にお住まいの場所の近隣ですが実際とは異なる場所を記載してあることがあります。

本事例へのよくある質問

交差点での事故でも過失ゼロとなることはありますか?
  • あります。
【解説】
  • 通常の交差点での事故の場合、双方に責任があるということで被害者にも過失があるという事案が一般的には多いです。
  • ただし、交差点での事故の場合でも、加害者の運転方法に特に問題がある場合等は個別の事情により被害者の過失がゼロとなることもあります。
自分に有利な過去の裁判例を探すにはどうすればよいですか?
  • 弁護士に相談・依頼しましょう。
【解説】
  • 交通事故に詳しい事務所の場合、交通事故専用の判例検索システムを使っている事務所が多いです。そのような場合、過去の裁判例の中から適切な裁判例を探して保険会社に対して主張できます。