事例315頚椎捻挫・腰椎捻挫
兼業主婦が頚椎捻挫、腰椎捻挫の傷害を負い、交渉の結果約50万円(既払金を含めると80万円)を獲得した事例
最終更新日:2023年05月09日
文責:弁護士 前田 徹
保険会社提示額 : 提示前のご依頼
- 解決額
- 50万円
- 病名・被害
-
- むちうち(首・腰)
- 怪我の場所
-
- 首
- 腰・背中
- 後遺障害等級
-
- 認定なし
事故発生!自動車対自動車の事故
平成28年頃、小倉様(仮名・野田市在住・65歳・女性)は、ご家族が運転する自動車に同乗し、信号待ちをしていたところ、後方より自動車に追突され、頚椎捻挫・腰椎捻挫の傷害を負いました。
約3ヶ月間、病院と整骨院に通院し治療を行ったところ、幸いなことに回復し、完治となりました。
相談から解決まで
小倉様は、ご家族に勧められて、事故直後に当事務所にご相談にいらっしゃいました。適正な賠償を受けたいというご意向から、当事務所に依頼されました。
治療終了を待って、ただちに保険会社から資料を取り寄せ、交渉を開始しました。
結果として、当方の請求がほぼ全額認められ、交渉開始から約1ヶ月でのスピード解決となりました。
当事務所が関わった結果
解決のポイントは以下の点です。
1治療費について
小倉様は、事故直後から病院と整骨院に通院しておりましたが、事故から数日後にご家族の都合により、約1ヶ月間、地方に滞在しなければならない状況になりました。この期間は、滞在先の地方にある病院に通院を続けました。結果として、治療期間は(病院は異なるものの)継続することになりました。
一般的に、治療期間が1ヶ月以上空いてしまうと、再度治療を行おうとしても、保険会社から事故と怪我との因果関係を否定され、治療費が打ち切られてしまうことがあります。
長期の出張や家庭の都合などで、どうしても同じ病院に通院することが難しい状況になった場合に、症状が残っていても、通院を辞めてしまうケースが見受けられます。
その結果1ヶ月以上治療を行わない期間が生じてしまい、その後の治療費が打ち切られ、保険会社との間でトラブルになる場合があります。
事情により、同じ病院に通院することが難しい状況になったとしても、症状が残っている場合には、違う病院で治療を続けることが重要です。
2主婦の休業損害
主婦の休業損害を請求する場合、休業日数が問題になることが多くあります。たしかに、家事の業務は家庭により様々で、どのような家事がどのくらいできないのかは、分かりにくいところがあります。
そこで、ご本人に陳述書でその内容を書いていただくなど工夫する必要があります。
依頼者様の感想
ありがとうございました。
※プライバシー保護のため、地名については実際にお住まいの場所の近隣ですが実際とは異なる場所を記載してあることがあります。
文責:弁護士 前田 徹
本事例へのよくある質問
- 3か月の通院の場合、慰謝料の相場はどれくらいですか?
- 裁判の基準だと53万円が相場となります。
交渉の場合、53万円又は53万円よりも若干少ない程度が相場となります。 - 主婦の休業損害はどのような場合に認められますか?
- 事故により家事ができなかった場合に認められます。
- 「陳述書」とは何ですか?
- 自分でまとめたメモのことです。
弁護士に依頼した場合、実際に打合せをした内容を元に弁護士が文章の案を作成するということが多いです。 - 整骨院に通う場合の注意点は何ですか?
- 医師の指示又は同意をもらっておきましょう。
病院 整骨院 重症を
見逃す可能性〇低い △(病院より)
高い画像検査 〇できる △できない 薬の処方 〇できる △できない 手術 〇できる △できない 保険会社と
もめる可能性〇低い △(病院より)
高い待ち時間 △長い 〇短い 営業時間 △短い 〇長い リハビリ
1回の時間△短い 〇長い - 「整骨院の指示又は同意」とは具体的にはどのようなものが必要ですか?
- 整骨院に通っていることを医師が知っていて、医師が整骨院での施術に特段反対していないというような場合、実務上は一応医師の同意があるという扱いがされることが多いです。
ただし、裁判などの場合には、書面による医師の指示又は同意がない場合、整骨院の施術費が補償されないことがあります。