8か月の治療で左膝挫傷が完治した40代の兼業主婦が、120万円を獲得した事例
最終更新日:2023年05月08日
- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 三井 伸容
- 病名・被害
- 左膝挫傷
- けがの場所
- 足・股・膝
- 最終獲得金額
- 120万円
- 後遺障害等級
- 認定なし
事故の状況
事故現場は信号のない十字路交差点です。山口さん(仮名)は自転車に乗ってまっすぐ進んでいました。すると、側道から車が飛び出してきます。山口さんの自転車と加害者の車はぶつかりました。
ご相談内容
山口さんのけがは左膝挫傷です。8か月の通院をしました。しかし、完治はしませんでした。
後遺障害の申請から弁護士に依頼
弁護士の対応と結果
後遺障害申請の結果は非該当
弁護士は後遺障害の申請をします。しかし、結果は非該当でした。
異議申し立てを検討するも断念
山口さんと弁護士は相談のうえ、異議申し立てを検討します。
しかし、異議申し立てをしても結果が変わる可能性は極めて低いこと、期間も追加で2~3か月はかかってしまうこともあり、異議申し立ては断念しました。
保険会社との交渉で120万円を獲得
弁護士は保険会社との交渉をスタートします。過失割合などが争いとなったものの、粘り強く交渉を続けたところ、最後は120万円を受け取る合意がまとまりました。
解決のポイント
1. 過失割合の変更に成功
はじめに保険会社が主張していた過失割合は、山口さんに不利なものでした。
そこで、弁護士は次の資料を元に分析をします。
- 実況見分調書など今回の事故の刑事記録
- よつば総合法律事務所で確認できる過去の裁判例のデータベース
その結果、過失割合を有利にできる方法を弁護士は考え付きます。そして、保険会社に主張します。
最終的には、はじめに保険会社が提示した割合よりも、山口さんに有利に過失割合を変更できました。
2. 通院慰謝料の増額
はじめに保険会社が提示した通院慰謝料の額は、裁判の基準よりも低いものでした。
そこで、弁護士は増額を主張します。最終的には、裁判の基準に近い金額まで慰謝料が増えました。
ご依頼者様の感想
ありがとうございました。
(千葉県柏市・40代・女性・兼業主婦)
プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で事案の内容を変更していることがあります。
本事例へのよくある質問
- Q左膝挫傷で8カ月の通院は妥当な期間ですか?
-
妥当な期間です。挫傷だと3カ月前後で治療費の打ち切りが多いです。 そのため、8カ月間治療ができたのは被害者にとっては妥当な結果です。
怪我の種類 治療期間の目安 打撲・挫傷 1~3カ月 捻挫 3~6カ月 骨折 6カ月以上 注 個別の負傷状況により異なります。
- Q挫傷では後遺障害は認定されますか?
-
認定されることもあります。ただ、実際に認定される確率は低いでしょう。
骨折や捻挫などと比較して、挫傷は回復が早いことが多い印象があります。そして、経験上も後遺障害が非該当となることが多いです。
- Q慰謝料は8カ月だといくらになりますか?
-
裁判だと、挫傷で8カ月通院すると103万円が基準です。交渉だと若干少なくなることもあります。
- Q後遺障害の認定結果が非該当でした。異議申立をすれば後遺障害になりますか?
-
証拠によります。同じ証拠を出すと同じ結果となることが多いです。追加の証拠を提出しましょう。
- Q後遺障害の申請をするデメリットはありますか?
-
大きなデメリットはありませんが、次のような点がデメリットかもしれません。
- 後遺障害診断書を作成する費用が自己負担となってしまうことがあります。なお、作成費用は病院により異なります。
- 後遺障害認定の審査に2~3か月かかることがあります。解決までに時間がかかります。
- 病院に行ったり、保険会社に診断書を提出したり手続きが面倒なことがあります。
- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 三井 伸容