主婦の鎖骨骨折(後遺障害非該当)で休業損害や慰謝料など190万の事例
最終更新日:2023年03月13日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎

- 病名・被害
- 鎖骨骨折
- けがの場所
- 鎖骨・肩甲骨・肋骨・胸骨
- 最終獲得金額
- 190万円
- 後遺障害等級
- 認定なし
事故の状況
杉田さん(仮名)は自転車で横断歩道をわたっていました。すると、いきなり右側から強い衝撃を受けます。車が止まらずにぶつかってきたのです。
杉田さんは強い痛みを感じます。杉田さんは鎖骨骨折となってしまいました。
ご相談内容
杉田さんのけがは鎖骨の骨折です。杉田さんは6カ月ほど治療を続けます。無事に骨折はきれいに治りました。痛みなどの症状もほぼなくなりました。
もっとも、杉田さんは今後のことがとても不安でした。後遺障害のことや賠償金のことです。そのため、治療が終わる前に杉田さんはよつば総合法律事務所に問い合わせをしました。
弁護士によると、今後の流れは次のようなものでした。
- 画像で見て骨折がきれいになっているときは後遺障害になりにくい。
- 痛みは常時の痛みでないと後遺障害になりにくい。
- ただ、やってみないとわからないので後遺障害の申請はしてもよい。
- 後遺障害の結果が出たあとに賠償金の交渉をスタートする。
杉田さんは今後の道筋が見えて少し安心しました。弁護士費用特約もあったので、杉田さんは弁護士にお願いすることにしました。
杉田さんのご相談内容のまとめ
- 今後の治療のことが不安である。
- 後遺障害のことが不安である。
- 今後の賠償金のことが不安である。
弁護士の対応と結果
後遺障害となりにくいけがであったものの、弁護士は後遺障害の申請をします。しかし、後遺障害とはなりませんでした。後遺障害非該当です。
杉田さんも後遺障害にならないことは納得していましたので、次のステージに進みます。賠償金の交渉です。
休業損害や慰謝料が争いとはなりましたが、何度も交渉を重ねたところ、最後は190万円を受け取ることができました。
弁護士の対応と結果のまとめ
- 後遺障害の申請をしたものの、後遺障害とはならなかった。
- 交渉により190万円を獲得できた。
解決のポイント
1. 赤い本別表Ⅰでの慰謝料の獲得
慰謝料の基準には赤い本別表Ⅰと別表Ⅱの基準があります。別表Ⅰが高水準です。杉田さんのけがは骨折です。とても苦痛の大きいけがでした。
そのため、高水準である別表Ⅰでの慰謝料を獲得することができました。
2. 主婦の休業損害の獲得
休業損害とは事故による休業への賠償です。
杉田さんは兼業主婦でした。兼業主婦も休業損害の請求ができます。杉田さんは事故により主婦としての仕事が一部できなくなってしまっていました。
そのため、ある程度の主婦の休業損害を交渉により獲得することができました。
ご依頼者様の感想
ありがとうございました。
(千葉県千葉市・40代・女性・兼業主婦)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q鎖骨骨折は後遺障害になることはありますか?
-
鎖骨骨折は治ることが経験上は多いです。もっとも、治らないときは次の後遺障害になることがあります。
- 鎖骨、胸骨、ろく骨、けんこう骨又は骨盤骨に著しい変形を残すもの(12級5号)
- 一上肢の三大関節中の一関節の機能に障害を残すもの(12級6号)
- 局部に頑固な神経症状を残すもの(12級13号)
- 局部に神経症状を残すもの(14級9号)
- Q慰謝料を増額するためのポイントは、どのようなポイントがありますか?
-
裁判の基準での請求をするようにしましょう。また、弁護士費用特約に加入しているときは、弁護士に相談や依頼をしましょう。
- Q兼業主婦の休業損害を増やすためのポイントは、どのようなポイントがありますか?
-
けがが主婦としての仕事にどのような影響を与えているかをまとめて主張しましょう。仕事を休んでいる期間が長いときは、仕事も休んでいたことを主張しましょう。
- Q後遺障害の申請をして損をすることはありますか?
-
経済的な意味で損をすることはあまりありません。後遺障害診断書の作成費用などを自己負担する程度です。
時間の点で損をすることはあるかもしれません。病院に何度も行ったり、色々な書類を準備する時間がかかります。また、後遺障害の認定結果が出るまでには2~3カ月かかることが多いです。そのため、解決までの時間が多くかかってしまうことはあります。

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎