事例288頚椎捻挫
会社員が頚椎捻挫の傷害を受け、約65万円を受領した事例
最終更新日:2023年09月12日
文責:弁護士 川﨑 翔
保険会社提示額 : 提示前のご依頼
- 解決額
- 65万円
- 病名・被害
-
- むちうち(首・腰)
- 怪我の場所
-
- 首
- 後遺障害等級
-
- 認定なし
事故発生!自動車対自動車の事故
平成27年某月、橋本公代さん(仮名・柏市在住・40代・女性・会社員)が車に乗って走行中、側道から出てきた車両に衝突されるという事故に遭いました。
相談から解決まで
被害者は、事故により頚椎捻挫の傷害を負い、約6ヶ月治療したところ治癒しました。加害者側に弁護士が就いており、交渉に不安を感じた被害者から当事務所に依頼がありました。
当事務所が関わった結果
当事務所が依頼を受け、相手方弁護士と交渉した結果、裁判を起こすことなく、早期にかつ概ね裁判基準で解決できました。
解決のポイントは以下の点です。
1弁護士同士の交渉
本件は加害者側に弁護士が就いていたため、交渉に不安を感じた被害者から相談があり、当事務所が受任したという案件でした。
加害者側に弁護士が就いていたとしても、被害者側弁護士としての活動に差はありません。淡々と被害者の損害を算定し、請求を行います。
加害者側(保険会社側)の弁護士にも多少個性がありますが、お互い弁護士ですから、裁判になればどの程度の水準での解決になるかという点については、概ね共通認識を持つことができます。
本件でもお互い、裁判での解決水準を念頭に置きながら交渉を行った結果、保険会社の担当者と交渉するよりも早く解決することができました。
2裁判基準での解決
加害者側(保険会社側)の弁護士も当然のことながら、交通事故の裁判については慣れている弁護士が多いです。そのため、裁判になればどの程度の金額で解決することになるかという点について、共通認識を持つことが可能な場合が多いです。
本件では、概ね裁判基準の金額で和解することができました。
依頼者様の感想
不安が解消されて良かったです。ありがとうございました。
※プライバシー保護のため、地名については実際にお住まいの場所の近隣ですが実際とは異なる場所を記載してあることがあります。
文責:弁護士 川﨑 翔
本事例へのよくある質問
- 保険会社に弁護士が付きました。今後どうなりますか?
- 法律通りの基準というシビアな交渉になることが多いです。
【解説】
弁護士が相手に付いたからと言って必ず裁判になるわけではありません。 もっとも、弁護士が付くと法律通りの基準で話をするという傾向が強くなります。
そのため被害者にとっては有利になることも不利になることもあります。
参考動画:保険会社が弁護士をつけた!これってどういうこと?? 賠償してもらえるの? - 頚椎捻挫で約6カ月間通院した場合の慰謝料の相場はいくらですか?
- 89万円です。
【解説】
89万円は裁判の基準です。
話し合いの場合、89万円または89万円より若干少ない基準となることが多いです。 - 本事例では獲得額は65万円です。89万円より少ない理由は何ですか?
- 被害者にも過失があるためです。
【解説】
被害者にも過失がある場合、過失相殺という制度により損害額が減らされてしまうことがあります。
例えば、損害額が90万円で被害者に30%の過失がある場合、被害者が受領できる金額は63万円となります。計算式は【90万円×70%=63万円】となります。 - むちうちが治りません。どうすればよいですか?
- ①健康保険を使っての通院継続、②後遺障害申請などの方法があります。
【解説】
むちうちの治療には次のような方法があります。主治医と相談しながら進めましょう。- 薬物療法
- 理学療法
- ブロック療法
- 手術