頚椎捻挫と腰椎捻挫の40代自営業男性について、裁判で休業損害ゼロから200万円に増えるなどしてトータル320万円を受領した事例
最終更新日:2023年09月26日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎

- 病名・被害
- 頚椎捻挫・腰椎捻挫
- けがの場所
- 首腰・背中
- 最終獲得金額
- 320万円
- 後遺障害等級
- 認定なし
- 事例の特徴
- むちうち(首・腰)
事故の状況
衛藤さん(仮名)が車を運転していたところ、うしろから車に追突されました。強い衝撃でした。
ご相談内容
衛藤さんのけがは頚椎捻挫と腰椎捻挫です。1年ほど治療を続けました。
首や腰の痛みが残ったため後遺障害の申請をしたものの、非該当という結果でした。
賠償金に納得できず弁護士に依頼
保険会社は衛藤さんに賠償額を提示します。金額は120万円です。
慰謝料などは納得できる金額でした。しかし、自営業の休業損害がゼロでした。
衛藤さんは休業損害ゼロに納得できず、弁護士に頼むことにしました。
弁護士の対応と結果
弁護士が交渉をしたものの交渉は決裂
保険会社との交渉を弁護士はスタートします。
しかし、弁護士が交渉しても保険会社は納得できる休業損害を提示しませんでした。交渉は決裂します。
裁判にて休業損害200万円の獲得に成功
弁護士は衛藤さんと相談のうえ、裁判を起こします。
その結果、裁判では衛藤さんの休業損害を200万円とする裁判上の和解が成立しました。トータルの受領額は320万円です。
任意保険会社から、衛藤さんは320万円を受け取ることができました。
注 裁判期日は複数回開かれます。
注 証人尋問とは当事者が裁判所で話す手続です。行われる場合と行われない場合があります。
解決のポイント
1. 自営業の休業損害として200万円を受領
自営業は休業損害の証明が難しいことがあります。1日あたり〇円という金額が決まっていないので、事故による減収の評価が難しいためです。
そのため、保険会社の休業損害の提示額はとても低い金額が多いです。
しっかりと自営業の休業損害を認めてもらうには証拠が必要です。たとえば、次のような証拠です。
- 確定申告書
- 通帳の入出金の資料
- 外注費が増加したことがわかる外注費関係の領収書
証拠を元にして、売上や利益が減ったこと、経費が増えたことを主張しましょう。
衛藤さんも、はじめに保険会社が提示する休業損害はゼロでした。しかし、証拠を元に弁護士が主張を続けたところ、裁判所の最終的な合意では200万円の休業損害となりました。
2. 裁判を選択したことにより大幅な増額に成功
衛藤さんは弁護士と相談のうえ、裁判をすることにしました。
裁判では、証拠をふまえたうえで一番実態に即した解決ができます。今回の衛藤さんも、裁判をしたことにより、休業損害を200万円増やすことができました。
ご依頼者様の感想
時間はかかりましたが解決できてよかったです。ありがとうございました。
(千葉県柏市・40代・男性・自営業)
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本事例へのよくある質問
- Q裁判はどのくらいの期間がかかりますか?
-
6か月から2年くらいの期間がかかることが多いです。
解決までの期間の目安手続きの種類 期間の目安 示談交渉 3カ月以内 紛争処理センター(あっせんの場合) 3~6カ月 裁判 6カ月~2年 注 個別事案により大きく異なります。
- Q後遺障害がない事案でも裁判になることは多いですか?
-
後遺障害がない事案では、裁判になることは少ないです。
ただし、保険会社の対応が明らかにおかしいときは、裁判も辞さないという姿勢が大切です。
- Q頚椎捻挫や腰椎捻挫で1年の治療期間は長いほうですか?
-
長いほうです。頚椎捻挫や腰椎捻挫では、3~6か月の治療期間が多いです。
怪我の種類 治療期間の目安 打撲・挫傷 1~3カ月 捻挫 3~6カ月 骨折 6カ月以上 注 個別の負傷状況により異なります。

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎