頚椎捻挫や腰椎捻挫、背部挫傷の40代兼業主婦が、裁判で過失割合を逆転して80万円を獲得した事例
最終更新日:2019年09月10日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎

- 病名・被害
- 頚椎捻挫・背部挫傷・腰椎捻挫
- けがの場所
- 首腰・背中
- 最終獲得金額
- 80万円
- 後遺障害等級
- 認定なし
- 事例の特徴
- むちうち(首・腰)
事故の状況
事故現場は片道2車線の道路です。
安田さん(仮名)がバイクを運転していたところ、隣の車線から車が進路変更をしてきました。
安田さんのバイクと車はぶつかりました。
ご相談内容
安田さんのけがは、頚椎捻挫や腰椎捻挫、背部挫傷です。3か月ほど病院と整骨院に通ったところ、けがは完治しました。
安田さんを加害者と保険会社は主張
安田さんは保険会社と過失割合のやりとりをしました。しかし、安田さんが加害者と保険会社は主張します。
安田さんはまっすぐ進んでいただけですので、明らかにおかしい主張です。
弁護士費用特約を使って弁護士に依頼
安田さんは弁護士費用特約に入っていました。そこで、弁護士に相談したところ、安田さんは次のようなアドバイスを受けました。
- 安田さんの話からすると、安田さんが被害者になることはほぼ間違いない。
- 最終的には実況見分調書などの刑事記録を取り寄せして判断することになりそう。
- 保険会社が争い続けると、裁判になってしまうかもしれない。
安田さんは弁護士に頼むしか解決策が思いつかなかったので、弁護士に頼むことにしました。
弁護士の対応と結果
保険会社との交渉は決裂
保険会社との交渉を弁護士はスタートします。
しかし、刑事記録を元に弁護士が交渉をしても、保険会社は安田さんを加害者と主張し続けます。そのため、交渉は決裂します。
裁判にて安田さんを被害者とする合意が成立
安田さんと相談のうえ、弁護士は裁判を起こします。
裁判は1年ほど続きました。もっとも、最後は安田さんが被害者と裁判所も認めます。
その結果、安田さんが被害者であることを前提とする裁判上の和解がまとまりました。合意額は80万円です。
安田さんは、保険会社から80万円を受け取りました。
注 裁判期日は複数回開かれます。
注 証人尋問とは当事者が裁判所で話す手続です。行われる場合と行われない場合があります。
解決のポイント
1. 裁判で徹底的に戦う
安田さんのけがは完治していました。また、後遺障害が残らなかったこともあり、損害額もそれほど多くはありません。
しかし、自分が加害者であるという結論について、安田さんはまったく納得できませんでした。
過失割合がどうしても納得ができないときは、裁判で白黒つけることが一番の解決方法です。
安田さんも裁判を起こしたところ、自らが被害者であるという裁判上の和解をすることができました。
2. 実況見分調書など刑事記録を有効活用
裁判で証拠としての評価が高いのは、警察の実況見分調書です。
今回の実況見分調書は安田さんに有利な内容でした。そのため、裁判に踏み切り、勝訴的和解を勝ち取ることができました。
ご依頼者様の感想
時間はかかりましたがありがとうございました。
(千葉県鎌ケ谷市・40代・女性・兼業主婦)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q過失割合に納得できないときはどうすればよいですか?
-
過失割合に納得いかないときは、次の点を検討しましょう。
- 過去の類似事例の調査
- 客観的な証拠の確認
- 基本的な過失割合を修正する事情の検討

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