異議申し立ての頚椎捻挫と腰椎捻挫(14級)の40代会社員が、270万円を交渉で獲得した事例

最終更新日:2019年09月17日

監修者
よつば総合法律事務所
弁護士
大澤 一郎
当初の提示額なし
最終獲得金額
270万円
270万円 増額
千葉県千葉市・40代・男性・会社員
病名・被害
頚椎捻挫・腰椎捻挫
けがの場所
腰・背中
最終獲得金額
270万円
後遺障害等級
14級
事例の特徴
むちうち(首・腰)

事故の状況

仲村さん(仮名)が車を運転してまっすぐ進んでいたところ、道路の外から道路に入ってくる車と衝突しました。

ご相談内容

仲村さんのけがは頚椎捻挫腰椎捻挫です。6か月ほど通院したものの、首・腰・背中の痛み、腕のしびれなどが残って症状固定となりました。

後遺障害のところから弁護士に依頼

治療が終わったあと、仲村さんは弁護士に相談します。後遺障害やもらえるお金のことが気になっていたためです。

弁護士費用特約もあったので、仲村さんはそのまま弁護士に頼むことにしました。

交通事故の過失割合が気になる女性

弁護士の対応と結果

はじめの後遺障害の申請は非該当

弁護士が後遺障害の申請をしたところ、はじめの申請は非該当でした。

異議申し立ての準備

後遺障害ではないという結果は納得できるものではありません。

そこで、弁護士は次のような準備をします。

  1. 新たな診断書やカルテを病院から取り寄せ
  2. 特に、症状の一貫性を裏付けするための書類を病院から取り付け
  3. 仲村さんの自覚症状、日常生活、仕事上の支障をまとめた書面である陳述書の作成

異議申し立てで14級となり、自賠責保険会社から75万円を受領

弁護士が異議申し立てをしたところ、認定が変わります。次のとおり14級になりました。

  1. 頚椎捻挫後の首の痛みや腕のしびれについて「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)
  2. 腰椎捻挫後の首や背中の痛みや尾骨のしびれについて「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)
  3. あわせて併合14級

14級になったので、仲村さんは自賠責保険会社から75万円を受領しました。

交渉により195万円を任意保険会社から受領

弁護士は、任意保険会社との交渉をスタートします。

14級になったこともあり、交渉は比較的スムーズに進みます。結果的には弁護士の請求額の96%の水準で合意します。金額は195万円です。

仲村さんは、任意保険会社から195万円を受領しました。

自賠責保険 75万円
任意保険 195万円
合計 270万円

解決のポイント

1. 適正な慰謝料を獲得

慰謝料には①通院慰謝料と②後遺障害慰謝料があります。

弁護士は、どちらの慰謝料も裁判の基準で請求しました。その結果、おおむね裁判の基準の100%で合意できました。

少ない金額で合意してしまうと交渉のやり直しはできません。交渉は慎重に進めましょう。

2. 適正な逸失利益を獲得

逸失利益とは、後遺障害により減った労働能力への賠償です。

弁護士は、裁判の基準で逸失利益を請求します。その結果、おおむね裁判の基準の100%で合意できました。

逸失利益は計算が複雑です。悩んだら、交通事故に詳しい弁護士への相談をおすすめします。

ご依頼者様の感想

無事に後遺障害が認定されて、今後の生活の不安がかなり解消されました。ありがとうございました。

(千葉県千葉市・40代・男性・会社員)

本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。

本事例へのよくある質問

Q慰謝料を増やすにはどうすればよいですか?

弁護士費用特約があるときは弁護士に相談や依頼をするのが一番早いです。弁護士が代理をして交渉をすると、多くの事案では慰謝料が増えます。

そのほか、次のような点に注意しましょう。

  1. 適切な期間の通院をする
  2. 適切な計算方法(裁判基準)で慰謝料を計算する
  3. 後遺障害申請をする
  4. 個別の慰謝料増額事由の主張をする
  5. 裁判所などの公的機関を利用する
Q逸失利益を増やすにはどうすればよいですか?

逸失利益を増やすには次のような点に注意しましょう。

  1. 基礎収入(年収)が正しい計算かどうかを確認する。
  2. 労働能力喪失率が適正かどうかを確認する。
  3. 労働能力喪失期間が適正かどうかを確認する。
監修者
よつば総合法律事務所
弁護士
大澤 一郎

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