頚椎捻挫(14級)と腰椎捻挫(14級)の会社役員(女性)が、紛争処理センターにて360万円を受領した事例

最終更新日:2023年04月10日

監修者
よつば総合法律事務所
弁護士
川﨑 翔
当初の提示額なし
最終獲得金額
376万円
376万円 増額
千葉県野田市・50代・女性・会社役員
病名・被害
頚椎捻挫・腰椎捻挫・頭痛
けがの場所
頭部腰・背中
最終獲得金額
376万円
後遺障害等級
14級
事例の特徴
むちうち(首・腰)

事故の状況

勢村さん(仮名)は車を運転していました。しかし、渋滞で止まっていたところ、突然後ろから追突されました。

ご相談内容

勢村さんのけがは、頚椎捻挫と腰椎捻挫です。

磯村さんは9か月ほど治療を続けたものの、首や腰の痛み、頭痛が残り症状固定となりました。

症状固定

後遺障害の申請前に弁護士に相談

勢村さんには首や腰の痛み、頭痛が残っていました。そこで、勢村さんは後遺障害の申請を検討します。

弁護士に相談したほうがよいと勢村さんは聞きましたので、弁護士に相談してみることにしました。

弁護士に相談したところ、勢村さんは次のようなアドバイスを受けました。

  1. 弁護士が後遺障害の申請をしたほうが、適切な後遺障害の認定となりやすい。
  2. 示談交渉では、弁護士が入ったほうが金額が増えることが多い。

弁護士のアドバイスを聞いて、勢村さんは弁護士に頼むこととしました。

追突被害

弁護士の対応と結果

弁護士が代理して手続きを進めたところ、自賠責保険から75万円、任意保険から301万円の総額376万円を受け取ることができました。

14級となり自賠責保険から75万円を受領

弁護士が後遺障害の申請をしたところ、次のとおり併合14級となります。

  1. 頚椎捻挫後の首や頭の痛みについて「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)
  2. 腰椎捻挫後の腰の痛みについて「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)
  3. あわせて併合14級

14級になったので、勢村さんは自賠責保険から75万円を先に受け取りました。

任意保険会社との交渉は決裂

弁護士は、任意保険会社との交渉をスタートします。

保険会社の提示額は173万円でした。もっとも、裁判所の基準と比べると明らかに低い水準です。弁護士は増額を要請します。

しかし、交渉で折り合うことができず、交渉は決裂しました。

交通事故紛争処理センターへ申し立て

勢村さんと弁護士は相談のうえ、交通事故紛争処理センターへの申立てをします。

その結果、休業損害逸失利益慰謝料が増えます。勢村さんは、301万円で任意保険会社と合意します。

勢村さんは、任意保険会社から301万円を受け取りました。

勢村さんが受け取った金額のまとめ

自賠責保険 75万円
任意保険 301万円
合計 376万円

解決のポイント

1. 弁護士の事前準備により、無事に14級の後遺障害を獲得

勢村さんの事故は物損事故となっていました。そのため、衝突状況が軽微だという判断になるおそれがありました。

そこで、弁護士は治療の状況に矛盾がないことを説明する書面を作成します。また、症状固定後も治療を続けていたので症状が重かったことがわかる書類を準備します。

結果として、無事に14級の後遺障害を獲得できました。

2. 会社役員であるものの、兼業主婦の休業損害を獲得

勢村さんは会社役員ではあるものの、兼業主婦でもありました。

しかし、保険会社は会社役員であることを理由に一切の休業損害の支払いを拒みます。

これに対して、事故により家事に支障があったこを弁護士は主張します。

結果として、家事労働分の休業損害を獲得できました。

3. 交通事故紛争処理センターでの解決

交通事故紛争処理センターでは、原則として裁判所の基準を使って損害額を算定します。

紛争処理センターに申し立てをした結果、適切な通院慰謝料後遺障害慰謝料主婦の逸失利益を獲得できました。

ご依頼者様の感想

粘り強く交渉していただき、ありがとうございます。

(千葉県野田市・50代・女性・会社役員)

本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。

本事例へのよくある質問

Q会社役員の兼業主婦の場合、休業損害はどのように計算しますか?

会社役員の休業損害主婦の休業損害を比較して、高い金額を請求するのがよいでしょう。

監修者
よつば総合法律事務所
弁護士
川﨑 翔

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