事例208左手指骨折・左足指骨折・鎖骨骨折
会社員男性が、左手指の可動域制限について10級7号、左足指の可動域制限について12級12号、鎖骨の痛みしびれについて14級9号、併合9級の後遺障害の認定を受け、自賠責と併せて約2,800万円を獲得した事例
最終更新日:2023年03月07日
文責:弁護士 粟津 正博
保険会社提示額 : 提示前のご依頼
- 解決額
- 2,800万円
- 怪我の場所
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- 鎖骨・肩甲骨・肋骨・胸骨
- 手・肩・肘
- 足・股・膝
- 後遺障害等級
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- 9級
- 10級
- 12級
- 14級
事故発生!バイク対自動車の事故
平成27年某月、市来さん(仮名・千葉市在住・40代・男性・会社員)が自動二輪車で幹線道路を直進走行中、前方不注視で路外から進入してきた四輪車に衝突されるという事故に遭いました。
相談から解決まで
被害者は、左手指の骨折、左足指の骨折、鎖骨の骨折等の重症を負い、特に左手指が動かない、左足指が動かない、右鎖骨の痛みしびれといった症状に悩まされました。
被害者は、事故直後から1年以上懸命に治療を継続し、症状固定となりました。そこで、当事務所が代理して後遺障害の申請を行い、左手指骨折後の左手指の可動域制限について10級7号、左足指骨折後の左足指の可動域制限について12級12号、鎖骨骨折後の鎖骨の痛みしびれについて14級9号、結果として併合9級の後遺障害の認定を受けました。
その後、相手方保険会社との賠償交渉を行い、既払金を除いて、自賠責と併せて計2,800万円を受け取る内容で示談をしました。
当事務所が関わった結果
当事務所が依頼を受けた結果、併合9級の後遺障害が認定され、既払金を除いて、計2,800万円を受け取ることが出来ました。
解決のポイントは以下の点です。
1後遺障害の認定
本件では、被害者は特に左手指、左足指が事故によって動かなくなってしまっており、日常生活等にも重大な影響を及ぼしていました。そこで、この点に関して必要な検査を行ってもらい、当事務所が代理して、顧問医にも確認しながら慎重に後遺障害の申請を行いました。結果として、左手指、左足指について妥当な後遺障害を獲得することが出来ました。
2過失割合
本件では、相手方保険会社は被害者の過失が10%あると当初主張していました。
過失割合が争いになる場合、判例タイムズの過失割合の図が参照されることが多いです。同図によれば、本件は、被害者の過失が5%と読める状況でした。
そこで、当事務所では刑事記録を取り寄せて事故の具体的な状況を検討しました。同図に関わらず、本件では被害者がどのように注意しても事故を避けることが出来なかったことを強く主張し、最終的には被害者側の過失ゼロという内容で和解をすることが出来ました。
賠償金が高額になる事案では、5%という割合であっても金額に大きな影響を及ぼすことになります。今回は5%という割合であっても妥協することなく粘り強く交渉しました。
依頼者様の感想
また何かありましたらお願いしたいと思います。
※プライバシー保護のため、地名については実際にお住まいの場所の近隣ですが実際とは異なる場所を記載してあることがあります。
文責:弁護士 粟津 正博
本事例へのよくある質問
- 過失割合を自分に有利にするにはどうすればよいですか?
- 刑事記録、ドライブレコーダー、防犯カメラ画像、目撃者などの証拠を集めましょう。
- 刑事記録は加害者の刑事処分が終われば取得可能です。
- ドライブレコーダーは事故時に有無や内容を確認しておきましょう。
- 防犯カメラ画像も必要があれば事故後早期に事故現場付近を確認し、警察にカメラの存在を伝えましょう。時間が経過すると画像がなくなってしまうこともあります。
- 目撃者は現場で名前や電話番号を聞いておきましょう。
- 可動域制限の後遺障害で注意すべきポイントは何ですか?
- 正確に計測してもらいましょう。
- 一度後遺障害診断書に不正確な計測結果が記載されてしまうと修正は一般的には困難です。