尺骨遠位端骨折(10級)と頚椎捻挫(14級)の併合10級の40代女性会社員が、短期間の交渉で1150万円を獲得した事例
最終更新日:2023年05月01日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 村岡 つばさ

- 病名・被害
- 右尺骨遠位端骨折・頚椎捻挫
- けがの場所
- 首手・肩・肘
- 最終獲得金額
- 1150万円
- 後遺障害等級
- 10級14級
- 事例の特徴
- むちうち(首・腰)
事故の状況
吉田さん(仮名)が車を運転していたところ、加害車両がセンターラインをオーバーして正面衝突となりました。
ご相談内容
吉田さんのけがは、尺骨遠位端骨折と頚椎捻挫の重傷です。
事故から5か月で弁護士に依頼
吉田さんは事故から5か月後に弁護士に相談します。後遺障害や賠償交渉が気になっていたからです。弁護士費用特約もあったので、吉田さんは弁護士に頼むことにしました。
弁護士の対応と結果
吉田さんは事故から6か月で治療を終了し、症状固定となります。
後遺障害は10級
弁護士が申請をしたところ、後遺障害は次のとおり10級となりました。
- 尺骨遠位端骨折後の手の関節の可動域制限について「一上肢の三大関節中の一関節の機能に著しい障害を残すもの」(10級10号)
- 頚椎捻挫後の首の痛みについて「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)
- あわせて併合10級
賠償金は1150万円
弁護士は保険会社と複数回の賠償交渉を続けます。その結果1150万円を受け取る合意がまとまりました。
解決のポイント
1. 10級の後遺障害の獲得のための活動
弁護士は次のような準備をし、後遺障害10級を獲得しました。
- 主治医に記載して欲しい内容をふせんにまとめ、診断書に貼ったうえで、後遺障害診断書の作成を依頼した。
- 吉田さんから生活や仕事での支障などを伺ったうえで、弁護士としての意見書を作成して提出した。
不幸にも症状が残存してしまったときは、適正な後遺障害の認定を受け、適正な補償を受けることが、極めて重要です。
今回は、弁護士が全面的なサポートをした結果、10級という適正な後遺障害認定を受けることができ、ホッとしております。
2. 交渉開始から1か月半での早期解決
吉田さんの事故は、賠償金の請求額が高額です。そのため、保険会社との交渉が難航し、時間がかかることを予想していました。
そこで、後遺障害の結果が出た直後から、賠償額の提案、根拠資料の提示などを行い、集中的な交渉を行いました。
そうしたところ、後遺障害の結果が出てから1か月以内に、ほぼ裁判基準で計算するのと変わらない金額の1150万円で、保険会社と示談ができました。
ご依頼者様の感想
最初は弁護士に依頼するか悩んでいましたが、よつばさんに依頼して本当に良かったです。ありがとうございました。
(千葉県千葉市・40代・女性・会社員)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Qセンターラインオーバーの事故は過失割合が100対0になりますか?
-
通常は過失割合が100対0になります。
- Q交渉だといつも裁判基準で合意できるのですか?
-
事案によります。
交渉だと、裁判の基準より少ない金額での合意となることも多いです。しかし、事案によっては、裁判より高額の合意となることもあります。
- Q弁護士に依頼するかどうか迷う理由にはどのようなものがありますか?
-
面倒、費用が高額などの理由があります。しかし、交渉だと面倒なことはそれほどないです。また、弁護士費用特約があるようなときは、実質的な費用負担もありません。
そのため、特に後遺障害がある事案のときは、一度は弁護士への相談をおすすめします。

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 村岡 つばさ