事例197頚椎捻挫・腰椎捻挫
会社員が頚椎捻挫後の頚部痛及び腰椎捻挫後の背部痛等の症状により併合14級の認定を受け320万円を受領した事例
最終更新日:2019年10月31日
保険会社提示額 : 120万円
- 解決額
- 320万円
- 増額倍率 :2.6倍
- 病名・被害
-
- むちうち(首・腰)
- 怪我の場所
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- 首
- 腰・背中
- 後遺障害等級
-
- 14級
事故発生!自動車対自動車の事故
平成27年某月、香取さん(仮名・千葉県市原市在住・30代・男性・会社員)が自動車を運転して、信号待ちで停止中、追突されるという事故に遭いました。
相談から解決まで
香取さんは、事故により頚椎捻挫及び腰椎捻挫の傷害を負い、10カ月間の治療を余儀なくされました。
最終的には頚部・腰部の痛み等の症状が残存しました。後遺障害の結果(併合14級)が出た後、相手方保険会社の提示額に疑問を感じ、当事務所にご相談に来られ、受任することとなりました。
当事務所が関わった結果
当事務所が依頼を受け、保険会社と交渉を行った結果、当初の提示金額は120万円でしたが、最終的には、200万円増額の320万円で、話し合いで解決することができました。
解決のポイントは以下の点です。
1慰謝料について
保険会社から提示のあった賠償額の内訳をみると、後遺障害14級の慰謝料が40万円(裁判基準だと110万円)、通院10カ月の慰謝料が51万円(裁判基準だと113万円)と、非常に低い水準となっていました。
保険会社と粘り強く交渉を行った結果、ほぼ裁判基準の満額(9割以上)まで引き上げることができました。
2逸失利益について
後遺障害が認定された場合、将来の減収分として逸失利益の賠償が認められます。むち打ちの症状につき、14級の後遺障害が認定された場合、年収の5%分が約5年に渡って減少すると算定するのが裁判実務です。
しかし、相手方保険会社の提示は、年収の5%分が、1年間に限り減少するというものであり、裁判水準を大きく下回るものでした(25万円程度)。
裁判例等も踏まえ、複数回の交渉を行った結果、裁判基準満額の逸失利益まで引き上げることができました。
3粘り強い、妥協しない交渉の重要性
粘り強い、妥協しない交渉の重要性を、改めて実感させられました。
本件では、ある程度交渉をした段階で、相手方保険会社から、300万円という提示が来ました。この金額は、裁判基準の9割程度であり、示談も検討しうる内容でした。しかし、「適正な賠償額に1円でも近づける」という考えから、交渉を継続した結果、320万円という金額まで引き上げることができました。
依頼者様にご納得いただける解決ができて、ホッとしております。
依頼者様の感想
ありがとうございました。
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