主婦がデグロービング損傷による瘢痕、大腿骨粉砕骨折、腓骨骨折後の疼痛により、併合11級となり1031万円を受領した事例
最終更新日:2023年02月01日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 川﨑 翔

- 病名・被害
- 下肢デグロービング損傷(広範囲皮膚剥奪)・左大腿骨粉砕骨折・腓骨骨折
- けがの場所
- 足・股・膝
- 最終獲得金額
- 1031万円
- 後遺障害等級
- 11級12級14級
- 事例の特徴
- 傷跡
事故の状況
川岸さん(仮名)が自転車に乗って横断歩道を渡っていたところ、右からきたトラックにぶつかりました。
川岸さんは、事故により下肢のデグロービング損傷(皮膚剥脱創)、左大腿骨開放骨折、腓骨骨折のけがをしました。6カ月を超える入院と3年を超える通院をすることとなりました。
ご相談内容
川岸さんは、後遺障害の申請や保険金のことが気になっていたため、治療中に弁護士に相談しました。後遺障害の申請は弁護士のサポートが必要であるという弁護士の話を聞いて、弁護士にお願いすることにしました。
川岸さんのご相談内容のまとめ
- 後遺障害の申請をサポートして欲しい。
- 保険金を増やしたい。
弁護士の対応と結果
弁護士が後遺障害の手続きをサポートしました。そして、次の後遺障害となりました。
- 左足の傷跡(12級相当)
- 右足の傷跡(12級相当)
- 左大腿骨の骨折後の疼痛(痛み)(14級9号)
- 左腓骨の骨折後の疼痛(痛み)(14級9号)
- 結論として併合11級
後遺障害11級になると、自賠責保険金から331万円を先にもらえます。そのあと、任意保険会社と交渉して700万円をもらいました。合計で川岸さんは1031万円をもらいました。
弁護士費用特約があったため、弁護士費用は100%保険会社が支払います。川岸さんは1031万円すべてを今後の治療などに使うことができました。
もらった金額のまとめ
もらった金額 | |
自賠責保険 | 331万円 |
任意保険 | 700万円 |
合計 | 1031万円 |
解決のポイント
1. 2つの後遺障害診断書の作成
傷跡は形成外科、骨折は整形外科が担当します。川岸さんは2人の医師に後遺障害診断書を作成してもらいました。
特に傷跡の後遺障害はもらしやすいです。傷跡があるときは診断書に傷跡の記載があるかを確認しましょう。後遺障害診断書に記載がないと後遺障害の審査の対象にすらなりません。
2. 慰謝料の増額
11級の後遺障害のとき、慰謝料は裁判の基準だと420万円です。
しかし、川岸さんのけがは右足と左足の両方です。傷跡も両方の足に残っています。傷跡だけでなく痛みもあります。そのため、川岸さんのけがは通常のけがより慰謝料が増えてもおかしくありません。
そこで、交渉の段階から慰謝料を増やすべきと弁護士は主張しました。そのため、約20%慰謝料を増やすという示談ができました。裁判の基準よりも高額の慰謝料が交渉でもらえることは少ないです。納得できる結果となり、とてもよかったです。
3. 3年6カ月の治療費を保険会社に支払わせることに成功
保険会社は早めに治療費を打ち切りしようとすることが多いです。しかし、川岸さんのけがは重いけがでした。
主治医の意見を弁護士が保険会社に伝えるなどにより、3年6カ月の治療費を保険会社に支払わせることに成功しました。
ご依頼者様の感想
長い間大変お世話になりました。
(千葉県鎌ケ谷市 30代 女性 アルバイト)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q被害者請求とは何ですか?
-
後遺障害の請求方法は2種類です。被害者請求と事前認定です。被害者請求とは自賠責保険会社に直接請求するやり方です。事前認定とは相手任意保険会社に手続きを任せるやり方です。
- Qデグロービング損傷はどのような後遺障害になりますか?
-
7級、9級、12級、14級になることがあります。傷跡の後遺障害の申請を忘れないようにしましょう。
- Q大腿骨の骨折はどのような後遺障害になりますか?
-
8級、10級、12級、14級になることがあります。痛みと動く範囲の制限がポイントです。
- Q腓骨の骨折はどのような後遺障害になりますか?
-
8~14級になることがあります。痛みと動く範囲の制限がポイントです。

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 川﨑 翔