異議申し立ての頚椎捻挫(14級)の30代会社員が、交渉により310万円を獲得した事例

最終更新日:2019年10月28日

監修者
よつば総合法律事務所
弁護士
大澤 一郎
当初の提示額なし
最終獲得金額
310万円
310万円 増額
千葉県印西市・30代・男性・会社員
病名・被害
頸椎捻挫
けがの場所
手・肩・肘
最終獲得金額
310万円
後遺障害等級
14級
事例の特徴
むちうち(首・腰)

事故の状況

里村さん(仮名)は車を運転し、右折待ちのため交差点の手前で停止していました。すると、うしろからトラックに追突されました。

ご相談内容

里村さんのけがは、頚椎捻挫腰椎捻挫です。首・背中・左腕・腰の痛みがありました。

里村さんは7か月の通院を続けます。腰痛は治りましたが、首・背中・左腕の痛みは治りません。しかし、後遺障害は非該当でした。

里村さんは後遺障害ではないという結論にいまいち納得ができず、弁護士に相談します。

弁護士費用特約を使って弁護士に依頼

弁護士に相談をしたところ、里村さんは次のようなアドバイスを受けます

  1. 後遺障害の異議申し立てをすれば、14級になるかもしれない。
  2. 後遺障害になれば、後遺障害慰謝料逸失利益などをもらえる。
  3. 後遺障害にならなくても、弁護士が入れば賠償額が増えることが多い。
  4. 弁護士費用特約があるのであれば、弁護士にたのんだほうがよい。

弁護士費用特約はあったので、里村さんは弁護士に頼むことにしました。

腰痛のリハビリ

弁護士の対応と結果

異議申し立てで14級になり、自賠責保険会社から75万円を受領

後遺障害の異議申し立てのため、弁護士は次の準備をします。

  1. 後遺障害診断書の記載内容に不備があったので主治医に訂正を依頼
  2. 神経学的所見の推移についてを主治医に依頼
  3. 症状の推移についてを主治医に依頼
  4. 症状固定のあとも里村さんが通院を続けていることがわかる病院の資料を収集
  5. 異議申立書では、神経ブロック注射を頚椎捻挫の治療として行っていることを強調

異議申し立てをしたところ、頚椎捻挫後の首・背中・左腕の痛みについて「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)となりました。

異議申し立てにより14級となったので、里村さんは自賠責保険会社から75万円を受け取りました。

交渉により任意保険会社から235万円を受領

弁護士は任意保険会社との交渉をスタートします。弁護士が裁判の基準で請求したところ、ほぼ裁判の基準で合意できました。金額は235万円です。

里村さんは、任意保険会社から235万円を受け取りました。

里村さんが受け取った金額のまとめ

自賠責保険 75万円
任意保険 235万円
合計 310万円

解決のポイント

1. 慰謝料が裁判の基準の80%から100%に増額

通院慰謝料と後遺障害慰謝料について、保険会社は裁判の基準の80%を提案してきました。

しかし、弁護士は裁判の基準の100%を主張します。慰謝料を100%にしないのであれば、裁判に踏み切ることも告げました。

結果として、慰謝料は裁判の基準どおりの金額となります。通院慰謝料は通院7か月で97万円、後遺障害慰謝料は14級で110万円となりました。

2. 後遺障害が非該当となったタイミングでの相談

里村さんは、後遺障害が非該当となったタイミングで弁護士に相談しました。

後遺障害の異議申し立てをするかどうかは被害者の自由です。里村さんは弁護士に相談したため、弁護士が異議申し立てをすることができました。

一度示談するとやり直しは原則できません。示談するときは慎重に検討してから示談しましょう。

ご依頼者様の感想

ありがとうございました。満足しています。

(千葉県印西市・30代・男性・会社員)

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本事例へのよくある質問

Q慰謝料を増やすにはどのようなポイントがありますか?

弁護士費用特約があるときは弁護士に頼みましょう。弁護士に頼むと慰謝料が増えることが多いです。

その他、慰謝料を増やすには次のようなポイントがあります。

  1. 適切な期間の通院をする
  2. 裁判の基準など適切な計算方法で慰謝料を計算する
  3. 後遺障害申請をする
  4. 個別の慰謝料増額事由の主張をする
  5. 裁判所などの公的機関を利用する
監修者
よつば総合法律事務所
弁護士
大澤 一郎

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