骨盤骨折後の痛み(14級9号)の50代の専業主婦が、最後は施術費も含めて555万円を獲得した事例
最終更新日:2023年05月26日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎

- 病名・被害
- 恥骨骨折・仙骨骨折
- けがの場所
- 腰・背中骨盤骨足・股・膝
- 最終獲得金額
- 555万円
- 後遺障害等級
- 14級
事故の状況
事故現場は信号機のない十字路交差点です。佐倉さん(仮名)が歩いていたところ、車同士が交差点で出合い頭で衝突をしました。そして、そのうちの1台が佐倉さんにぶつかってきました。
ご相談内容
佐倉さんのけがは、仙骨骨折や両恥骨骨折、胸部打撲、大腿骨頚部骨折、腹腔内臓器損傷の疑いなどの重傷です。
約2か月の入院と6か月ほどの通院を続けたものの、骨盤の痛みが残りました。
整骨院の施術費の未払いが原因で弁護士に相談
佐倉さんは病院と整骨院の2つに通っていました。そして、整骨院の施術費について、保険会社が一部の支払いを拒否していました。
そこで、佐倉さんは弁護士に相談することにしました。
弁護士費用特約を使って弁護士に依頼
佐倉さんは弁護士から次のようなアドバイスを受けます。
- 整骨院の施術費の未払いは保険会社と交渉する必要がある。保険会社が支払うかどうかは主治医の意見によるところが大きい。
- 後遺障害の申請は、弁護士がすると適正な後遺障害になりやすい。
- 賠償交渉は、弁護士がすると金額が上がる確率が高い。
- 弁護士費用特約があるのであれば、弁護士に今の時点で依頼するのが望ましい。
弁護士費用特約もあったので、佐倉さんは弁護士に頼むこととしました。
弁護士の対応と結果
75万円を自賠責保険会社から受領
弁護士が後遺障害の申請をしたところ、骨盤の痛みについて「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)となりました。
14級になったので、75万円を佐倉さんは自賠責保険会社から受領できました。
480万円を任意保険会社から受領
弁護士は任意保険会社との交渉をスタートします。整骨院の施術費も全額獲得することができ、トータルで480万円を佐倉さんは任意保険会社から受領できました。
佐倉さんが受け取った金額のまとめ
自賠責保険 | 75万円 |
---|---|
任意保険 | 480万円 |
合計 | 555万円 |
解決のポイント
1. 整骨院の施術費の獲得!
弁護士が代理する前は、保険会社は整骨院の施術費の支払いを拒否していました。
しかし、弁護士は主治医の同意があったことなどを主張します。結果として整骨院の施術費全額を獲得することができました。
2. 慰謝料を裁判の基準の80%から100%に増額!
弁護士は裁判の基準に基づく慰謝料の請求をします。しかし、保険会社の提示は裁判の基準の80%だけでした。
弁護士が交渉を続けたところ、最後は裁判の基準の100%の慰謝料を獲得できました。
3. 専業主婦の休業損害を獲得!
はじめの保険会社の提示は、家事分の休業損害が佐倉さんの苦労に相当して少ないという問題点がありました。
そこで、弁護士は家事分の休業損害の増額を請求します。
結果として、裁判をするのと同レベルの休業損害を話し合いにより獲得できました。
ご依頼者様の感想
このたびは弁護を引き受けて下さりありがとうございました。長い時間交渉していただき心強かったです。おかげ様で相場以上迄頑張って下さったと感謝しております。
お世話になりました。今後、交通事故にあわない様に気を付けたいと思います。先生もお身体大切になさって下さい。
(千葉県千葉市・50代・女性・専業主婦)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q病院と整骨院のどちらに通院するのがよいですか?
-
メリットとデメリットを考えましょう。病院は医師による診療で安心です。整骨院は土日夜間なども含めて待ち時間なく通院しやすいです。
他の呼び方 資格者 病院 医院・クリニック 医師 整骨院 接骨院 柔道整復師 病院と整骨院のメリット・デメリットの比較病院 整骨院 重症を 見逃す可能性 〇低い (病院より) △高い 画像検査 〇できる △できない 薬の処方 〇できる △できない 手術 〇できる △できない 保険会社と もめる可能性 〇低い (病院より) △高い 待ち時間 △長い 〇短い 営業時間 △短い 〇長い リハビリ 1回の時間 △短い 〇長い *上記は一般論です。個別の病院・整骨院により異なります。
- Q整骨院の施術費はどのようなときに支払われますか?
-
整骨院での施術について、医師の指示や同意があるときは支払われることが多いです。医師の指示や同意をもらっておきましょう。

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- 弁護士
- 大澤 一郎