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解決事例

事例119脊髄損傷

脊髄損傷3級3号が認められた事例

最終更新日:2019年10月23日

保険会社提示額 : 1億229万円

解決額
1億4,800万円
増額倍率 :1.4
病名・被害
  • 脊髄損傷
怪我の場所
  • 腰・背中
  • 手・肩・肘
  • 足・股・膝
後遺障害等級
  • 1~5級

事故発生!自動車自動車の事故

安中智子様(仮名・20代・千葉県在住)が他人が運転している車両に乗車中、同車両が道路を右折した際に直進してきた車両と衝突しました。

相談から解決まで

被害者は突然の事故で重度の脊髄損傷の診断を受け、ご家族の支えの中で大変な治療とリハビリを乗り越えられました。

症状固定後に後遺障害等級認定の申請を行い、その結果、後遺障害等級3級3号が認定されました。 その後、ご家族のご協力を受けながら保険会社と損害賠償の交渉を数か月継続され、その間に保険会社からは3回ほど保険金額の提示を受けましたが、保険会社からそれ以上の金額の提案が難しくなってきたため、複数の法律事務所をご検討の後、最終的に当事務所へご依頼頂きました。

重度の障害であり、当事務所の弁護士2名がチームを組み、保険会社と何度も交渉を重ねた結果、受任から約1年後に裁判に至ることなく既払金を除いて総額約1億5,000万円で和解することができました。

当事務所が関わった結果

当事務所が関わった結果、保険会社との交渉により、ご本人交渉時よりも増額した賠償金を得ることができました。

解決のポイントは以下の点です。

12名体制での丁寧なサポート

今回の後遺障害により、お身体に不自由な面が現れたため、今後予想される治療や生活状況を踏まえて長い目で見た損害の算定を行う必要がありました。

そのため、当事務所では当初より2名の弁護士でチームを組み対応させていただきました。具体的には、ご自宅を4、5回ほど訪問し、随時、現在の生活状況に関する詳細な聴取や方針に関する打ち合わせなどを行いました。

また、2名の弁護士で主治医への面談などを行い、裁判例を十分に検討した上で、様々な費目について損害の算定を行いました。

2将来介護費について

3級3号の後遺障害の場合、将来介護費の有無や金額が争いになることが多く、またこの費目自体の金額も大きいため、将来介護費の認定によって賠償金額全体に大きな差が出てきます。

本件でも将来介護費が争点になりましたが、早期解決を優先し、裁判を行わずに同種の裁判事例では比較的高めの水準での解決をすることが出来ました。ご自宅を訪問し、ご本人の生活状況を十分に把握できていたことがその要因のひとつでした。

3ご自身で相手方保険会社と交渉をされている事案について

経験上、比較的重度の後遺障害の場合、弁護士を入れずにご自身で保険会社と交渉をされていても、ある程度の水準での損害賠償金の提案が出てくることがあります。本件でも保険会社から約1億円の提示がありました。
しかしながら、弁護士の目から見るとその金額では十分ではなく、本件のように仮に裁判に至らなくても増額が可能となる事案が多いといえます。
そのため、ご本人で交渉をされた結果、

  1. ①保険会社からある程度満足出来る金額の提示があった場合、
  2. ②保険会社との間で複数回の金額交渉を重ねてこれ以上の増額が望めないような気がしてしまう場合、
  3. ③弁護士を入れるということ自体が裁判などの大事になるような気がして少々気が引けてしまうような場合であっても、その金額ですぐに示談することはしない方が良いと思います。
  4. 損害賠償金は、今後の長い生活を支える大切なお金です。保険会社からある程度の水準の提案があってもすぐに書類にはサインせず、一旦弁護士に相談して金額の妥当性を確認した上で、最終的な判断を行う方が良いと思います。

    ■担当弁護士のコメント
    被害者の方は非常に芯が強くて明るい方で、お会いするたびに逆に私達弁護士側がいつも勇気づけられていたような気がします。

    仮に訴訟になった場合には、時間的な負担や精神的な負担が非常に重くなることが予想される事案であったため、裁判を経ずに比較的早期の解決となって良かったと思います。

依頼者様の感想

この度は、私たち家族が前へ進むため手を貸して下さり、ありがとうございました。心の整理もついたので、また頑張ってみようと思います。(平成28年2月15日掲載)

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