腰椎捻挫の異議申し立てで14級が12級となり700万の事例
最終更新日:2023年03月10日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎

- 病名・被害
- 腰椎捻挫
- けがの場所
- 鎖骨・肩甲骨・肋骨・胸骨腰・背中手・肩・肘足・股・膝
- 最終獲得金額
- 700万円
- 後遺障害等級
- 12級14級
- 事例の特徴
- むちうち(首・腰)
事故の状況
木本さん(仮名)は車を運転し、渋滞で止まっていました。すると、突然うしろから強い衝撃を受けます。ブレーキなしで車が突っ込んできたのです。
木本さんには、腰や右肩、鎖骨付近、左股などの痛みやしびれが発生しました。
ご相談内容
木本さんは6カ月ほどの通院を続けます。しかし、木本さんの腰の痛みやしびれの症状は治りませんでした。また、肩や鎖骨や足の痛みも治りませんでした。
木本さんの後遺障害は、はじめは次の通り併合14級となりました。
- 腰の痛みについて「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)
- 右肩の痛みについて「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)
- 鎖骨周辺の痛みについて「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)
- 左股の痛みについて「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)
- あわせて併合14級
しかし、木本さんの腰のしびれや痛みの症状は重いものでした。そこで、木本さんは後遺障害の等級への異議申し立てができないかと考え、よつば総合法律事務所に相談しました。
弁護士が後遺障害診断書やその他の資料を確認したところ、異議申し立てにより14級が12級に変わる可能性がある状況でした。
木本さんも異議申し立てを弁護士にお願いしたかったので、木本さんは弁護士に頼むことにしました。
木本さんのご相談内容のまとめ
- 後遺障害等級を14級から12級に変えたい。
- 賠償金が上がるのであれば上げたい。
弁護士の対応と結果
弁護士は木本さんに筋電図検査をしてみるようアドバイスしました。筋電図検査は筋肉の電気の流れを測定する検査です。異常があると12級になる確率が上がります。
筋電図検査をしたところ、木本さんの筋肉の電気の流れには異常があることがわかりました。検査結果を元にして、追加の診断書を弁護士は主治医にお願いします。そして、異議申し立てをしました。
異議申し立てをしたところ、木本さんの後遺障害は14級から12級に変わりました。「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)から「局部に頑固な神経症状を残すもの」(12級13号)への変化です。
12級になると、224万円を先に自賠責保険からもらえました。そして、その後、加害者の任意保険会社と弁護士は交渉します。その結果、追加で約700万円をもらえました。合計で924万円です。
木本さんが受け取った金額のまとめ
自賠責保険 | 224万円 |
---|---|
任意保険 | 700万円 |
合計 | 924万円 |
弁護士の対応と結果のまとめ
- 後遺障害の申請を弁護士がサポート
- 後遺障害が14級から12級に変更
- 合計で924万円を獲得
解決のポイント
1. 異議申し立てに証拠を添付して請求
木本さんの異議申し立てでは、筋電図検査の結果と主治医の診断書などを追加で提出しました。
異議申し立ては論より証拠です。同じ資料で判断を求めると、同じ結果になることが多いです。証拠を準備して異議申し立てをしましょう。
2. 筋電図検査の主治医へのお願いに成功
腰の痛みやしびれの症状のときは、治療のためにあえて筋電図検査をすることは少ないでしょう。そのため、筋電図検査をお願いするには主治医との信頼関係が大切です。
木本さんは主治医との信頼関係がありました。そこで、主治医に異議申し立てについての話をしたうえで、筋電図検査ができる病院に紹介状を書いてもらいました。
主治医との信頼関係があると、検査のお願いに成功しやすいです。
3. 腰のしびれや痛みについて、14級から12級への異議申し立てに成功
木本さんは腰のしびれや痛みについて、14級から12級への異議申し立てに成功しました。
次のような状況だと12級になりやすいです。
- MRI検査での異常がある。
- 筋電図検査での異常がある。
- 痛みだけではなくしびれの症状がある。
今回は、筋電図検査の結果を証拠として追加提出したところ、12級への異議申し立てに成功しました。
ご依頼者様の感想
ありがとうございました。
(千葉県松戸市・40代・男性・会社員)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q筋電図検査をするにはどうすればよいですか?
-
主治医に事情を説明して紹介状などを書いてもらいましょう。
筋電図検査ができる病院は少ないです。そのため、紹介状を書いてもらうことが必要となることが多いです。
- Q腰椎捻挫の14級9号から12級13号への異議申し立てはどのようなときに認められますか?
-
次の条件を満たすときは認められます。
- MRIでの画像所見がある。
- 痛みのみではなくしびれなどの症状がある。
- 画像所見と症状の箇所が整合している。

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- 弁護士
- 大澤 一郎