頚椎捻挫(14級)の兼業主婦について、250万円から420万円に賠償額が増えた事例
最終更新日:2019年10月23日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎

- 病名・被害
- 頚椎捻挫
- けがの場所
- 首
- 最終獲得金額
- 420万円
- 後遺障害等級
- 14級
- 事例の特徴
- むちうち(首・腰)
事故の状況
事故現場は信号機のある交差点です。松岡さん(仮名)は自転車に乗っていました。青信号の横断歩道を自転車でわたっていたところ、車に衝突されます。
松岡さんには次のような症状が出ました。
- 首の痛み
- 頭痛
- めまい
ご相談内容
松岡さんは9か月の通院
松岡さんの病名は頚椎捻挫です。いわゆるむちうちです。2日に1回以上のペースでの通院を9か月続けました。
後遺障害は14級
松岡さんは自分で後遺障害の手続きをしたところ、頚椎捻挫後の首の痛みや頭痛、めまいの症状について「局部に神経症状を残すもの」(14級9号)となりました。
保険会社の提示額は250万円
松岡さんは、保険会社から250万円の保険金の提示を受けます。
もっとも、松岡さんは250万円で合意してよいかよくわかりませんでした。そこで、松岡さんはよつば総合法律事務所に相談します。
弁護士のアドバイスを聞いて弁護士に依頼
弁護士に相談したところ、松岡さんは次のようなアドバイスをもらいました。
- 今回の事故は松岡さんの過失のない事故であること
- 後遺障害が認定された事故であること
- 250万円という金額は明らかに低いこと
- 弁護士に頼むと賠償額が増える可能性があること
松岡さんも金額が増えるのであれば弁護士に頼んだ方がよいと考え、弁護士に頼むことにしました。
弁護士の対応と結果
弁護士は保険会社との交渉をスタートします。
はじめの保険会社の提示額は250万円でしたが、弁護士が交渉したところ370万円まではスムーズに増えました。
しかし、裁判の基準に比べると、休業損害や逸失利益、慰謝料が少ないものでした。
そこで、弁護士が交渉を続けたところ、最後は420万円で合意します。はじめの提示額は250万円だったので170万円の増額でした。
解決のポイント
1. 兼業主婦の休業損害を78万円から135万円に増額
兼業主婦は、主婦としての休業損害を請求できます。
はじめに保険会社が提示していた休業損害は78万円でした。
しかし、弁護士は1日当たりの金額の増額、日数の延長を主張します。その結果、休業損害は135万円に増えました。
2. 裁判をしない解決
保険会社は、弁護士が介入するだけで示談金額を上げてくることが多いです。
しかし、上がった金額が適正かどうかを見極めなければいけません。 早期解決という要望と、裁判基準と比べた提示金額の妥当性を比較することが重要です。そして、裁判をするかどうかを弁護士のアドバイスを元に選んでいただきます。
今回も、弁護士が入っただけで250万円から370万円に増えました。
しかし、裁判の基準からするとまだ低額であったため交渉を続けたところ、最終的には裁判基準に近い420万円で早期解決できました。裁判をしない解決でした。
ご依頼者様の感想
ありがとうございました。
(千葉県柏市・30代・女性・兼業主婦)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q頚椎捻挫で9か月通院して14級の後遺障害になった場合、休業損害135万円は多いですか?
-
かなり多い金額です。けがや通院の状況など個別の状況によりますが、30日前後の休業損害が経験上は多いです。

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎