肩甲骨骨折や頚椎捻挫、恥骨骨折（12級）の60代専業主婦が、主婦の休業損害140日分など合計で795万円を獲得した事例

事故の状況

橋本さん（仮名）は自転車で横断歩道を走行中に、右からきた車と衝突しました。

ご相談内容

橋本さんは、肩甲骨骨折や多発肋骨骨折、頚椎捻挫、恥骨骨折などのけがをします。3か月の入院のあと、3か月の通院をしました。合計6か月です。しかし、完治せずに症状固定となります。

後遺障害は12級

橋本さんが後遺障害の手続きを自分でしたところ、次のとおり12級となりました。

1. 肩甲骨骨折後の肩の動く範囲の制限について「一上肢の三大関節中の一関節の機能に障害を残すもの」（12級6号）
2. 頚椎捻挫後の首の痛みについて「局部に神経症状を残すもの」（14級9号）
3. 恥骨骨折後のおしりの痛みについて「局部に神経症状を残すもの」（14級9号）
4. あわせて併合14級

賠償金の増額をめざして弁護士に依頼

弁護士に頼むと賠償金が増えると橋本さんは聞きました。そこで、橋本さんは弁護士に相談します。

橋本さんは弁護士から次のようなアドバイスを受けました。

1. 弁護士が入れば賠償金が増えることは経験上は多い。
2. 橋本さんは専業主婦なので、休業損害や逸失利益が問題になるかもしれない。
3. 弁護士が入ると、慰謝料は増えることがほとんどである。

橋本さんは賠償金を増やしたかったので、弁護士に頼むことにしました。

弁護士の対応と結果

弁護士は保険会社との交渉をスタートします。具体的には、実況見分調書などの刑事記録の取り寄せ、損害額請求書の作成から始めます。

刑事記録を確認したところ、橋本さんの過失割合はゼロの案件でした、そこで、弁護士は100％の損害額を請求します。

その結果、795万1738円を橋本さんは任意保険会社から受領できました。

解決のポイント

1. 専業主婦の休業損害の日数は140日

橋本さんの治療期間は入院3か月、通院3か月の合計6か月です。

そして、橋本さんの治療中の症状、できなかった家事の内容などを弁護士は主張します。

結果として140日間100％家事ができなかったことを前提とする休業損害を受領できました。

2. 裁判の基準の95％の慰謝料で合意

慰謝料には入通院慰謝料と後遺障害慰謝料があります。

保険会社がはじめに提案した慰謝料は、裁判の基準の80％でした。これに対して弁護士は裁判の基準の100％を主張します。

橋本さんが早期解決したいという意向もあったため、最後は裁判の基準の95％の慰謝料で合意しました。

ご依頼者様の感想

長い間お世話になりました。お願いしてよかったです。

（千葉県鎌ケ谷市・60代・女性・専業主婦）

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