脳挫傷(12級13号)と鎖骨の変形障害(12級5号)の併合11級となった30代の兼業主婦が、950万円を獲得した事例
最終更新日:2023年04月20日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎

- 病名・被害
- 脳挫傷・頭蓋骨骨折・鎖骨骨折
- けがの場所
- 頭部鎖骨・肩甲骨・肋骨・胸骨
- 最終獲得金額
- 950万円
- 後遺障害等級
- 11級12級
- 事例の特徴
- 高次脳機能障害
事故の状況
鶴岡さん(仮名)はバイクでまっすぐ走行していました。すると、後ろから車にぶつけられます。
鶴岡さんは投げ出され、道路に頭を強く打ちます。鶴岡さんは意識を失いました。
ご相談内容
鶴岡さんのけがは次のような重症です。
- 脳挫傷と頭蓋骨骨折
- 右鎖骨と肋骨の骨折
- 血気胸
すぐに病院に運ばれ、2週間の入院を含む約11ヶ月の治療をしました。しかし、完治はせずに症状固定となります。
後遺障害は11級
鶴岡さんの後遺障害は次のとおり11級となりました。
- 脳挫傷と頭蓋骨骨折後の症状について「局部に頑固な神経症状を残すもの」(12級13号)
- 鎖骨の変形障害について「鎖骨に著しい変形を残すもの」(12級5号)
- あわせて併合11級
事故後1年9か月で弁護士に相談
鶴岡さんは事故から1年9か月が過ぎたころ、弁護士に相談します。
後遺障害は11級となったものの、そのあとに保険会社からの連絡がまったくこなかったので不安だったからです。
今後の見通しがたたなかったので弁護士に依頼
鶴岡さんは弁護士に依頼するかどうか迷いました。もっとも、このまま待っていても話が進むのかどうかよくわかりません。今後の見通しがまったくたちません。
そこで、鶴岡さんは弁護士に頼むこととしました。
弁護士の対応と結果
弁護士が依頼を受けたときには、すでに事故から1年9か月が過ぎていました。
時間だけが過ぎていましたので、弁護士はすぐに保険会社との交渉をスタートします。
過失割合などが争いとなっていたものの、950万円を受け取る合意がまとまりました。交渉期間は3カ月です。
事故から2年ですべてを解決することができました。
解決のポイント
1. 鶴岡さんの過失を10%から5%に変更
バイクなどの物損の交渉のときに、鶴岡さんは10%の過失で一度合意していました。
しかし、弁護士は次の事情を主張します。
- 物損分と人身分で過失割合が異なっても問題はない。
- 実況見分調書などの刑事記録からすると、鶴岡さんの過失は5%程度が相当である。
交渉を続けたところ、鶴岡さんの過失は弁護士の主張どおり5%となりました。
2. 交渉開始から3か月での解決
弁護士が依頼を受けたときには、すでに事故から1年9か月が過ぎていました。
そのため、弁護士は急いで交渉を進めます。
脳挫傷や鎖骨の変形障害など、賠償交渉がもめやすい後遺障害の交渉でした。もっとも、比較的スムーズに交渉は進み、開始から3か月で鶴岡さんも納得できる解決となりました。
ご依頼者様の感想
後遺障害が認定されてからも相手方の保険会社が何も言ってこなかったので、どうしてよいのか不安な日々を過ごしていましたが、無事に解決できてよかったです。
(千葉県我孫子市・30代・女性・兼業主婦)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q脳挫傷はどのような後遺障害になりますか?
-
1~14級の後遺障害となります。
脳挫傷や高次脳機能障害の後遺障害の認定は複雑です。悩んだら、交通事故に詳しい弁護士への相談をおすすめします。
- Q鎖骨の変形はどのような後遺障害になりますか?
-
「鎖骨、胸骨、ろく骨、けんこう骨又は骨盤骨に著しい変形を残すもの」(12級5号)となることがあります。
- Q相手保険会社から賠償交渉の連絡がこないことはありますか?
-
たまにあります。連絡が遅いようなときは督促をしましょう。
もっとも、被害者が準備すべき事項を準備していないため、交渉が進んでいないということもあります。交渉が進んでいないときは状況を保険会社に確認してみましょう。

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎