10代学生の横断歩道上での死亡事故について裁判で7000万円を獲得

最終更新日:2023年03月10日

監修者
よつば総合法律事務所
弁護士
大澤 一郎
当初の提示額なし
最終獲得金額
7,000万円
7,000万円 増額
千葉県流山市・10代・女性・学生
病名・被害
死亡
けがの場所
頭部
最終獲得金額
7,000万円
事例の特徴
死亡事故

事故の状況

秦野さん(仮名)は自転車に乗っていました。交差点で横断歩道を自転車に乗りながら走っていたところ、右折してくる車とぶつかります。

秦野さんは救急車で病院に運ばれます。しかし、多発外傷にてお亡くなりになりました。

ご相談内容

秦野さんのご両親は法律事務所に問い合わせをします。

「責任の所在を明らかにしたい」というのがご両親の意向でした。そこで、弁護士が代理をして裁判をする方針にしました。

秦野さんのご遺族のご相談内容のまとめ

  1. 娘の死亡事故の責任の所在を明らかにしたい。
  2. 加害者に裁判を起こしたい。

裁判所

弁護士の対応と結果

弁護士が代理して裁判を起こし、加害者に重大な責任があることを前提に7000万円を支払わせることができました。「陳謝する」という加害者の謝罪文言も正式な裁判所の書類に入れることができました。

弁護士の対応と結果のまとめ

  1. 裁判を提起
  2. 賠償金7000万円を獲得
  3. 加害者の謝罪文言を裁判所の書類に入れることに成功

解決のポイント

1. はじめの裁判所の合意案を超える金額での解決

裁判の途中、裁判所は6800万円の案を双方に提示していました。

しかし、慰謝料の算定などについて見解の相違がありました。そのため、さらに粘り強く弁護士は交渉を続けます。最後は裁判所和解案から200万円プラスした7000万円の賠償金を支払わせることができました。

2. 加害者の謝罪文言を入れた合意

秦野さんのご両親は、加害者の事故後の対応に強い不信感がありました。そのため、裁判所で合意をするにあたって、謝罪文言を盛り込むことを強く要請しました。

死亡事故という重大な結果であることから、加害者も謝罪文言を和解に盛り込むことに合意します。「陳謝する」という文言を裁判所の正式な書類に入れた合意をすることができました。

裁判の判決だと金額が出るだけの解決になります。裁判所の手続きで合意をすることにより、加害者に謝罪をさせることに成功したといえるでしょう。

ご依頼者様の感想

大変お世話になりました。また何かありましたら、よろしくお願い致します。

(千葉県流山市・10代学生の女性のご両親)

本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。

本事例へのよくある質問

Q相手に謝罪を求めたいときはどうすればよいですか?

相手に謝罪を求めたいときは、次のような方法があります。

  1. 加害者に直接求める方法
  2. 保険会社経由で求める方法
  3. 刑事手続の中で求める方法
  4. 民事裁判の中で求める方法

民事裁判は通常は金銭の請求しかできません。また、民事裁判の判決だと、金銭の支払のみを認める判決が通常は出ます。

ただし、民事裁判での裁判上の和解という合意の場合、相手が謝罪する文言を入れる合意とすることもできます。

裁判の流れ

注 裁判期日は複数回開かれます。
注 証人尋問とは当事者が裁判所で話す手続です。行われる場合と行われない場合があります。>

Q裁判所で和解案が出ても、交渉により増額することはできますか?

できます。ただし、事案によります。

裁判所の和解案が出たときは、判決の見通しと比較します。そのうえで、増額できそうな理由があるときは、証拠を元に主張をすることにより金額を増やせることがあります。

ただし、裁判所の和解案の金額よりも判決の金額の方が低いということもあります。悩んだら、まずは交通事故に詳しい弁護士へのご相談をおすすめします。

Q死亡事故の手続き全般で注意すべき点はどのような点ですか?

死亡事故の手続きには、刑事手続きと民事手続きがあります。

民事手続きを先に進めると、刑事手続きで加害者の処分が軽くなることがありますので注意しましょう。

Q死亡事故の損害賠償で注意すべき点はどのような点ですか?

逸失利益死亡慰謝料葬儀費用などに注意しましょう。

Q死亡事故の逸失利益で注意すべき点はどのような点ですか?

基礎収入と生活費控除率に注意しましょう。

基礎収入はお亡くなりになったときの仕事の状況により異なってきます。生活費控除率はお亡くなりになったときの家族構成により異なってきます。

Q死亡事故の慰謝料で注意すべき点はどのような点ですか?

死亡事故の慰謝料は、お亡くなりになったときの家族構成などによって異なります。

被害者の属性 裁判基準
一家の大黒柱 2,800万円
母親、配偶者 2,500万円
独身の男女、子供、幼児等 2,000万円~2,500万円

また、加害者の故意による事故や、加害者に著しく不誠実な態度があるときなどは、慰謝料が増えることがあります。

Q死亡事故の葬儀費用で注意すべき点はどのような点ですか?

死亡事故の葬儀費用の上限は150万円であることが多いです。もっとも、100パーセント150万円を超える葬儀費用が認められないということはありません。

実際に発生した金額を請求し、保険会社と交渉することをおすすめします。

監修者
よつば総合法律事務所
弁護士
大澤 一郎

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