尺骨骨折や橈骨遠位端骨折、肩甲骨骨折、嗅覚障害(9級)の40代会社員が、交渉にて1386万円を獲得した事例
最終更新日:2023年06月01日

- 監修者
- よつば総合法律事務所
- 弁護士
- 大澤 一郎

- 病名・被害
- 尺骨骨折・橈骨遠位端骨折・肩甲骨骨折・嗅覚障害
- けがの場所
- 顔(目・耳・鼻・口)鎖骨・肩甲骨・肋骨・胸骨手・肩・肘
- 最終獲得金額
- 1386万円
- 後遺障害等級
- 9級10級14級
事故の状況
事故現場は信号のない十字路交差点です。
鈴木さん(仮名)は優先道路を車でまっすぐ進んでいました。すると、左から車が飛び出してきます。鈴木さんの車と相手の車は衝突しました。
ご相談内容
鈴木さんのけがは尺骨骨折、橈骨遠位端骨折、肩甲骨骨折、顔面部受傷です。
鈴木さんは事故後2か月の段階で弁護士に相談します。過失割合や後遺障害、賠償交渉のことが気になっていたからです。
弁護士費用特約もあったので、事故後の早い段階で鈴木さんは弁護士に頼むことにしました。
弁護士の対応と結果
鈴木さんは1か月の入院と7か月の通院をしました。しかし、完治せずに症状固定となります。
9級で616万円を自賠責保険会社から受領
弁護士が後遺障害の申請をしたところ、次のとおり9級となりました。
- 手の関節の動く範囲の制限について「一上肢の三大関節中の一関節の機能に著しい障害を残すもの」(10級10号)
- 肩の関節の動く範囲の制限について「一上肢の三大関節中の一関節の機能に著しい障害を残すもの」(10級10号)
- 嗅覚障害について「嗅覚の減退のみが存するもの」(14級相当)
- あわせて併合9級
9級になったので、鈴木さんは616万円を自賠責保険会社から受領しました。
交渉で770万円を任意保険会社から受領
弁護士は任意保険会社との交渉をスタートします。
過失割合などが少し争いとなったものの、おおむね鈴木さんが納得できる金額で合意します。金額は770万円です。
鈴木さんは、770万円を任意保険会社から受領しました。
鈴木さんが受け取った金額のまとめ
自賠責保険 | 616万円 |
---|---|
任意保険 | 770万円 |
合計 | 1386万円 |
解決のポイント
1. 事故後2か月の段階でのご相談
鈴木さんは事故後2か月の段階で弁護士に相談しました。
比較的早い段階での相談だったので、後遺障害の申請の準備を丁寧かつ適切にできました。その結果、鈴木さんも納得できる9級の後遺障害となりました。
2. 刑事記録を取り寄せして適切な過失割合を確認
鈴木さんの事故は、信号のない交差点での事故でした。鈴木さんにも一定の過失がある事故です。
そのため、実況見分調書などの刑事記録を弁護士は取り寄せしました。その結果、鈴木さんも納得できる適切な過失割合で合意できました。
ご依頼者様の感想
お手数をおかけしました。ありがとうございました。
(千葉県野田市・40代・男性・会社員)
本事案は実際のお取り扱い案件ですが、プライバシー保護のため、事案の趣旨を損なわない範囲で一部内容を変更や省略していることがあります。写真はイメージ画像であり実際のお客様とは異なります。記載内容は当事務所のPRを含みます。
本事例へのよくある質問
- Q過失割合に納得できないときはどうすればよいですか?
過失割合に納得いかないときは、次の点を検討しましょう。
- 過去の類似事例の調査
- 客観的な証拠の確認
- 基本的な過失割合を修正する事情の検討

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- 大澤 一郎