交通事故で高次脳機能障害を発症し,職場復帰が困難になりました。職探しはどのようにしたらよいでしょうか?

2017年10月06日
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交通事故で高次脳機能障害を発症し,職場復帰が困難になりました。職探しはどのようにしたらよいでしょうか?

高次脳機能障害が原因で職場復帰できなかったら,障害者就労支援センターなどで職探しができます。




 高次脳機能障害 : 職場復帰と職探し 



◆もとの仕事に戻りたいのに戻れなかったら?


高次脳機能障害は,交通事故などで頭部を強く打ったり脳内出血により,脳の組織の一部が壊れて起こる病気です。

人間の知能,感情,意識,行動などは,すべて脳がコントロールしていますから,脳の一部が少し壊れただけでも,その人の性格やものの考え方,五感などに変化が現れます。




日常生活を送るのに差支えない程度の軽度な脳の損傷なら,発病する前に就いていた仕事に戻ることが可能かもしれません。

むしろ,患者さん本人が,もうすっかりもと通り元気になった,この程度の後遺症なら十分働けるなど,自分の健康状態に自信を持って退院することも多いのです。




しかし,患者さん本人が気が付いていないことが良くありますが,高次脳機能障害の人は,短期記憶といって最近のものごとを覚えられなくなることがあり,仕事で重大なミスをする危険をはらんでいるのです。

対人関係を構築するのが苦手になる場合もあります。
いわゆる空気を読まない性格になり,相手が上司であろうと得意先であろうと,言いたいことをズバズバ言って嫌われてしまいます。

そうなると,仕事を続けることはもはや困難,違った働き場所を探さざるを得なくなります。仕事をする理由は,むろん対価として報酬を得るということがありますが,それ以外に,社会とつながることができるというメリットもあります。

仕事に復帰できないからといって家に閉じこもっていたら,気持ちも滅入りますし,自分自身の存在価値を見出せなくなってふさぎ込むかもしれません。

高次脳機能障害を発症したために,以前の職場で仕事を再開できなくても,新たな仕事を見つけてみませんか?
そのための支援制度が用意されています。










◆障害者の就労をサポートする機関を利用しよう


仕事探しというとハローワークを思い浮かべる人も多いでしょうが,高次脳機能障害の人が仕事を探す場合は,後遺障害に理解があり,積極的に支援をしてくれる他の機関があります。

支援機関は,地方自治体によって名称が異なりますが,障害者就労支援室,障害者就労支援センター,障害者就労促進協会,障害者就労・生活支援センターなどの名称で活動を行っています。




これらの機関で求職活動を行う利点は,高次脳機能障害に理解のある担当者が話を聞いてくれることです。

高次脳機能障害は,その人ごとに症状が異なるので,相談者を理解して,就労可能な職場を探すことを手伝ってくれます。




▼参考記事
・高次脳機能障害の就労支援機関にはどのようなものがありますか。
・社会復帰のために誰に相談すればよいでしょうか。
・仕事を再度始めたいと考えていますが,どのように始めればよいですか。




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)

息子が交通事故に遭い,高次脳機能障害になりました。看護する家族側を支援する制度はありますか?

2017年10月05日
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息子が交通事故に遭い,高次脳機能障害になりました。看護する家族側を支援する制度はありますか?

高次脳機能障害の家族の看護に疲れたら,レスパイトケアと呼ばれる短期入院サービスを利用して家族がリフレッシュすることを考えみませんか?




 高次脳機能障害 : 看護する家族の休息 



◆高次脳機能障害は本人も家族も大変


交通事故などが原因で高次脳機能障害を発症した場合,一番つらいのは病気をわずらう本人ですが,それにおとらず家族も大変な思いをします。

というのは,患者さん本人が病気であることを自覚しないことがありがちなのです。

病気を自覚していないにもかかわらず,以前と同じ動作ができない,知見も低い,言動がおかしい,感情の起伏が激しくなる,家族に暴言を吐く・・たとえ病気が原因であるとはいえ,退院後,以前とは違う家族の姿に困惑し,世話をするのは,並大抵のことではありません。

しかも,高次脳機能障害は完治が望めない病気なので,いったん家族が発病したら,一生その世話をし続けなければならず,家族の感じる重圧感は相当なものでしょう。







◆レスパイトで元気を取り戻そう


このように,家族が大きな負担を強いられて疲労を蓄積させていくことは,重い病気だけでなく,介護,育児などの分野でもよくあることです。

そこで,最近になって,医療の分野では「レスパイトケア」という考え方が定着し始めました。レスパイト(respite)とは、英語で休息という意味です。

乳幼児や高齢者,障害者などを自宅でケアしている家族が休みを取ってリフレッシュするのがレスパイトケアです。




考えてみてください!
高次脳機能障害の家族は,365日後遺症のある家族の面倒を見なければならず,息抜きをする暇がないのです。

しかし,レスパイトケアをするには,高次脳機能障害の患者さんをいずれかの施設に預けなければなりません。単なるホテルへの宿泊では,万一のときに医療サービスを受けられず心配ですし,全額個人負担で費用もかさみます。

レスパイトケアを提供している医療機関は,使用できる日数に上限を設けていますが,健康保険や介護保険の利用が可能なため,低額でサービスを利用できます。

レスパイトケアは,1〜2泊と短期間であり,すぐ家に戻って来られることを患者さんに理解してもらうよう努めましょう。なぜ患者さんが短期入所することになるのか,本人が納得すれば,レスパイトケアは成功と言って良いでしょう。




患者さん自身にとっても,毎日家で単調な暮らしをしていたところ,短期入所によって生活に変化が訪れたことが良い刺激になる場合もあります。レスパイトケアは,障害者支援施設などが積極的に行っています。




高次脳機能障害の家族との暮らしにちょっと疲れたら,レスパイトケアの利用を考えてみるのも良いのではないでしょうか?




▼参考記事
・高次脳機能障害者の家族を支援する制度にはどのようなものがありますか。
・高次脳機能障害と家族の会
・高次脳機能障害を負われた方の解決事例




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)

交通事故で高次脳機能障害になりました。自宅から施設に通ってサービスを受ける方法はありますか?

2017年10月04日
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交通事故で高次脳機能障害になりました。自宅から施設に通ってサービスを受ける方法はありますか?

交通事故で高次脳機能障害になったが、施設に入院するほどでない人は、通所サービスで機能回復訓練を行うのも選択肢の一つです。




 高次脳機能障害:通所サービスとは



◆高次脳機能障害と通所サービス


通所サービスという言葉,あまりなじみがないかもしれません。

ひとことで言うと,施設に入った病院に入院せずに,自宅から施設に通って機能回復訓練などができるサービスのことです。

介護保険では,通所サービスがさかんに行われていますが,高次脳機能障害になった人が利用できる通所サービスがあるということは,知らない方もいらしたのではないでしょうか?

介護保険では,いわゆるデイサービスと呼ばれる通所による各種の福祉サービスがさかんに行われていますが,介護保険は,64歳以下の人でも,国が指定する特定疾病にかかっていない限り65歳以上でないと利用できません。

64歳以下の人が交通事故で高次脳機能障害になり,通所サービスを利用したい場合は,他の手段を考えなければいけません。







◆施設に入って暮らすことを望まなければ通所サービスの利用を考えよう


怪我をして病院で治療を受け,ひとまず症状が落ち着くと,その後どこで暮らすかと言う問題が重くのしかかります。

日本の健康保険制度は,救急病院に入院して2カ月以上経つと,転院を促されるシステムになっているのです。

法律で2カ月以上同じ施設に入院してはいけないと決めているのではないのですが,2カ月以上経過すると,病院が受け取る診療報酬が極端に減るので,転院をうながされるのです。




ひとくちに高次脳機能障害と言っても,症状が軽く,療養施設で入院生活を送らなくても,自宅に戻って定期的にリハビリテーションを行うことが可能な人もいます。そのような人の選択肢が,通所サービスです。

たとえば,機能訓練の一環として行うリハビリテーション,言語聴覚士が行う失語症のリハビリテーション,軽作業をすることによる手先の訓練やコミュニケーションの向上など,施設によって提供するサービスはさまざまです。

ただ,高次脳機能障害の患者さんに特化して通所サービスを行う施設は非常に限られており,他の後遺障害を持つ人々と共に訓練を行うことを念頭に置いて,サービスの利用を検討した方が良いでしょう。







◆高次脳機能障害向け通所サービスを行っている施設の種類


高次脳機能障害の人が利用できる通所サービスは,高次脳機能障害支援センター,福祉センター,地域活動支援センター,心身障害者福祉センター,身体障害者福祉センターなど,さまざまな名称の機関で行っており,活動の中心は地方自治体です。

就労支援を積極的に行っている施設もあります。
後遺症が原因で以前の職場に戻ることが困難だが、ふたたび定職に就いて社会と関わりを持ちたいという方は、就労に移行することを前提の作業を重視する通所サービスを利用するのも選択肢の一つと言えるでしょう。




ご自分のお住まいになる地域で,高次脳機能障害の人向けの通所サービスが実施されているかどうか,市町村役場に問い合わせてみてはいかがでしょうか?




参考
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shinsho/kojino/tusho.html

▼参考記事
・市などによる障害福祉サービスにはどのようなものがありますか。
・高次脳機能障害の就労支援機関にはどのようなものがありますか。
・高次脳機能障害の解決事例




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)

交通事故で高次脳機能障害になった患者が,選ぶべき病院は何処ですか?

2017年10月03日
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交通事故で高次脳機能障害になった患者が,選ぶべき病院は何処ですか?

交通事故などが原因で高次脳機能障害になった人のために、高次脳機能障害情報・支援センターは、治療に力を入れている医療機関の一覧を公開しています。




 高次脳機能障害: 病院選び 



◆病院を選ぶことの大切さ


高次脳機能障害は,交通事故などで頭部に強い衝撃を受けたことが,原因で脳の組織の一部が破壊されたために発病する病気です。

脳外科,脳神経科,精神科,リハビリテーション科など,複数の診療科目をまたいで治療を行います。

複数の診療科目が情報を交換しあって,互いに連携することにより,質の高い治療を行うことができるのです。

さらに,リハビリテーション科では,理学療法士,言語聴覚士,作業療法士など,国家資格を持ったセラピスト(療法士)が医師の指導のもとに機能回復訓練に携わります。




一般に,破壊された脳の組織は復元されないので,高次脳機能障害は完治しないと言われていますが,症状を軽くするためにできる治療があります。

そのためには,高次脳機能障害に詳しい病院を選ぶことが,症状回復への道をたどることができるかどうかの鍵を握っていると言えるでしょう。




高次脳機能障害の特徴は,発症した直後の症状が一番重いことです。

たとえば,怪我をして救急病院に運び込まれて応急処置を施されてから1週間は,妄想があり,言葉もはっきりしなかったのが,徐々に意識が鮮明になり,会話ができるようになるなど,時間の経過とともに,症状が落ち着いてきます。

ですが,だからといって,何も特別な治療を受けなくても,健康を取り戻すことができると思ってはいけません。急性期に現れた症状が,やがて消えても,他の症状が慢性化して患者さんとその家族を悩ますのです。

高次脳機能障害と診断されたら,できるだけ早い時期に,専門病院を探して本格的な治療を受けるべきだと言えるでしょう。







◆公的機関が発信する情報を受け取ろう


平成23年に発足した高次脳機能障害情報・支援センターは,高次脳機能障害に関す情報を発信する国の機関です。

全国の病院のなかでも,特に高次脳機能障害の治療と患者さんの支援に力を入れている施設を「高次脳機能障害支援拠点機関」として,公開しています。




急性期(怪我をした直後の治療)のみ対応している病院,回復期(急性期を脱した時期)や維持期(症状が落ち着いて病態が慢性化する時期)にも対応している病院など,それぞれに施設によって特色があります。初診にも対応しているかどうかも,公開データで確認することができます。

都道府県別に検索できるので,先進医療は大都市でないと受けられないのでは?と心配せずに,高次脳機能障害情報・支援センターの医療機関一覧を参考に,受診する病院を探してはいかがでしょうか?




▼参考記事
・病院選びはどのようにしたらよいですか。
・交通事故と治療Q&A
・解決事例:事故後すぐに当事務所が関与し,高次脳機能障害の専門医のいる医療機関を紹介し,症状改善と適正な賠償金を獲得した事例




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)

交通事故で高次脳機能障害と診断されました。脳のために普段の生活で,気をつけた方が良いことはありますか?

2017年10月02日
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交通事故で高次脳機能障害と診断されました。脳のために普段の生活で,気をつけた方が良いことはありますか?

高次脳機能障害と診断されたら,これまで以上に脳を大事にしたいですね。脳のエネルギー源である糖質は,野菜や肉,魚を食べた後に摂ると脳に負担がかかりません。




 脳の健康と食べる順番 




◆脳の健康と血糖値


高次脳機能障害は,交通事故などによる外傷が原因で脳の組織の一部が傷ついて,脳が本来になっていた機能を失う病気です。

いったん破壊された脳細胞は再生しないので,破壊された脳が元通りになることはなく,高次脳機能障害になった人は,健康な時より少ない脳の組織で生きていくことになります。




そうなれば,これまで以上に脳の健康を気にかけて,脳の栄養になる食品を積極的に食事に取り入れていきたいですね。

ここで注意していただきたいのは,いろいろな食品を食べる順番です。体に良いからといっても,食べる順番を誤れば,脳に負担をかけることになります。

食品を摂る正しい順番と脳の健康について知っておきましょう。







◆脳の機能の安定には血糖値が深く関わっている


高次脳機能障害の人が脳に負担をかけない食事をしようと思ったら,血糖値を一定に維持するような食事の方法を工夫しましょう。


空腹時に糖質をたくさん含んでいる食品を食べると,血糖値が急上昇します。体は血糖値を下げようとして,すい臓からインスリンを分泌します。インスリンのおかげで血糖値は急激に低下しますが,その結果,糖質が不足して,本来糖を必要としている肝心の脳に,糖分が行かなくなり眠くなってしまうのです。 

脳は,エネルギー源である糖質が不足したと判断し,血糖値を上げるように指令を出します。その結果,血糖値を上げる働きのあるアドレナリンやノルアドレナリンなどが分泌されます。
しかし,過度なアドレナリンやノルアドレナリンの分泌は,イライラの原因となり精神を不安定にします。


このように,空腹時に糖質をたくさん食べると血糖値の乱高下を招き,脳に負担をかけます。空腹のとき,糖質をいそいで食べるのは控えましょう。




なお,精製された食品と比べると,未精製の食品は血糖値の上昇が遅いことがわかっています。
高次脳機能障害の人は,脳の機能の安定のためにも,未精製食品を積極的に食べましょう。未精製食品とは,玄米や全粒粉のことです。







◆食べる順番と健康


食べる順番も,脳の健康と深く関わっています。




糖質を含むご飯やパンから食べる習慣を改め,野菜から食べるように心がけましょう。
野菜には食物繊維が含まれていますが,食物繊維には,血糖値の上昇をゆるやかにする作用があります。

まず野菜から食べ,そのあとで主菜の肉や魚,その後でご飯を食べれば,同じ量の糖質が体に入っても血糖値の急激な乱高下を予防できます。




【脳と栄養 参考URL】
https://www.karadakarute.jp/tanita/diet/diet043.jsp
http://column.asken.jp/purpose/purpose-8748/




▼参考記事
・高次脳機能障害を負われた方の解決事例
・よつばの交通事故への「想い」と「こだわり」:事故後の人生
・高次脳機能障害 Q&A




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)

交通事故で高次脳機能障害になった人は,脳のエネルギー源であるブドウ糖をたくさん摂るべきでしょうか?

2017年09月29日
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交通事故で高次脳機能障害になった人は,脳のエネルギー源であるブドウ糖をたくさん摂るべきでしょうか?

脳の唯一のエネルギー源がブトウ糖です。
高次脳機能障害の人は脳を活性化させるために積極的に摂りたい栄養素ですが,摂り過ぎないように気を付けましょう。




 高次脳機能障害:ブドウ糖の摂取量 



◆ブドウ糖をたくさん摂れば脳が元気になる?


脳の唯一のエネルギー源がブドウ糖です。
ブドウ糖が不足すると,やる気がなくなったり思考力が衰えます。

交通事故で高次脳機能障害になった人に限らず,誰だって脳が持てる能力を最大限に生かしたいと思うでしょう。

特に,脳の一部が損傷したため,脳の活動が阻害されてしまった高次脳機能障害の人は,集中力を維持するのが難しいことがあるので,ぜひ,ブドウ糖を摂取して脳を活発に働かせたいものです。

ブドウ糖は糖質を含む食品に含まれています。

ただし,ここで注意してほしいのが,ブドウ糖の適切な摂取量を守ることです。

糖質を含む食品を食べ過ぎると太るから健康に悪いなどという単純な話ではありません。脳の健康に良いからと,糖質を摂りすぎると体に異変が起こるのです。







◆糖質と終末糖化物質


体が必要としているより過度に多い糖質を摂り続けると,エネルギー源として必要とする量より多いブドウ糖が体内に入ってきます。

エネルギーとして燃やしきれないブドウ糖は,たんぱく質と結合して終末糖化産物(AGEs)と呼ばれるたんぱく質に変化します。強い毒性を持っている終末糖化産物は,ヒトの体の老化の原因物質であると言われています。




終末糖化産物は,一度作りだされると,その後分解されることがなく体に蓄積されていき,血管や脳細胞のたんぱく質に悪影響を及ぼし,結果的に脳の機能の低下を招いてしまうのです。

脳に酸素を送る血管が損傷すれば,脳に深刻なダメージを与えます。




しかし,だからといって糖質の過剰摂取が脳の活動を阻害する結果を招くので糖質を含む食品を食べないようにすると,脳のエネルギー不足を招いてしまうのでお勧めできません。

糖質の量をコントロールして,自分が本当に必要とする量を食事に取り入れようにすることを守れば,糖質の摂取を怖がる必要はありません。




自分が糖質を摂りすぎているかどうかを知る簡単なセルフチェックがあります。


Q.甘いものが大好きで控えようと思っても,食べたいという衝動を抑えきれずたくさん食べていませんか?

Q.食後,集中力が失せてぼうっとしませんか?

Q.午後になると眠くなりますか?



これらのうち,いずれかが当てはまる場合は,糖質の摂取が多すぎる可能性があります。むろん,適度な甘いものや糖質を含む食品は,健康に良いので積極的に摂るべきです。

高次脳機能障害で,脳に良い食事を心がけている方は,適度な量を摂ることを心がけましょう。




▼参考記事
・交通事故で怪我をした場合,いつ弁護士に相談すべきか?
・高次脳機能障害に適した病院選びは,どのようにしたらよいですか。
・高次脳機能障害を負われた方の解決事例




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)

交通事故で高次脳機能障害になった人が,摂取した方がよい栄養素は何ですか?

2017年09月28日
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交通事故で高次脳機能障害になった人が,摂取した方がよい栄養素は何ですか?

交通事故で高次脳機能障害になった人は,脳が栄養不足にならないように,ブドウ糖・ビタミンB群・たんぱく質・ミネラル・コレステロールを含む食品を摂りましょう。




 高次脳機能障害に必要な栄養素 



◆脳の栄養不足に注意


交通事故による打撲は,一瞬にして人間の知的活動の根源である脳を破壊することがあります。

脳の組織は,残念ながら一度壊れると治癒しないので,壊れた脳は元通りになりません。脳の組織が壊れたことにより,さまざまな後遺症が現れる病気が高次脳機能障害です。

高次脳機能障害は,完治しない病気,つまり後遺障害の一種ですが,脳のすべての機能を失ったのではなく,その大部分は以前と同じように活動しているので,適切な治療を受ければ,社会に出て活躍することが可能です。




高次脳機能障害と診断された方は,それまで以上に自分の「脳」の存在を意識することになるでしょう。

リハビリテーションによって脳のトレーニングをすることも大事ですが,患者さん自身やその家族が毎日の生活の中でできるとても重要なことがあります。それは,脳に必要な栄養を十分摂ることです。

脳が栄養不足になったら,残された健常な脳組織を最大限に使おうとしても,脳がパワー不足で思うように働いてくれません。脳に必要な栄養素を意識して,毎日の食事に取り入れることで,脳のパワーアップを図ってください。







◆脳に必要な栄養素とは?


脳が活動するエネルギーは,ブドウ糖から作られます。

もしブドウ糖が不足すると,肝臓で脂質からケトン体が作られて,脳がエネルギー不足にならないよう補いますが,適度な量のブドウ糖を含む食品を摂取するのが一番です。

脳は睡眠中も活動していることをご存知ですか?
脳は24時間,エネルギーを必要としている組織なのです。




ブドウ糖が含まれる食品は,ご飯,パン,麺類などです。おかずだけでなく,主食にも気を配って脳にエネルギーを補給しましょう。その他,タンパク質が不足すると,神経伝達物質を作り出せず,集中力がなくなったり,無気力状態になります。

ビタミンB群も,神経伝達物質の生成に深く関わっているので,たんぱく質と一緒に摂りましょう。
豚ヒレ肉,玄米ご飯にはビタミンB1が,納豆や豚レバーにはビタミンB2が,ピーナツやカツオにはナイアシン(ビタミンB3)が含まれています。

ミネラルも,神経伝達物質を作る上で重要な役割を持っているので,ミネラルが多く含まれている海藻や貝類を食事に取り入れましょう。

脂質の一種であるコレステロールが不足すると,脳の機能が低下し,ストレスを感じやすくなります。
良質なコレステロールを含む卵や,イワシなどの魚類を食事のメニューに加えましょう。




▼参考記事
・高次脳機能障害Q&A
・高次脳機能障害と家族の会
・解決事例:兼業主婦が高次脳機能障害を発症し,保険会社提示額0円から解決金7600万円で解決した事例




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)

交通事故のあとで,高次脳機能障害かもしれないと思ったらするべきことはどんな事がありますか?

2017年09月27日
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交通事故のあとで,高次脳機能障害かもしれないと思ったらするべきことはどんな事がありますか?

交通事故のあと,しばらくしてから以前できたことができなくなったと本人や家族が気づいたら,患者さんと家族が一緒に専門医を受診しましょう。




 高次脳機能障害:主な症状と初期対応 



◆このような症状が現れたら専門医に診てもらう


交通事故で頭を打ったが,頭痛やめまいなどの自覚症状はなく,そのまま退院したものの,事故の前にはできたことができなくなったら,高次脳機能障害を疑ってかかるべきです。


多岐多様の症状が現れるのが高次脳機能障害の特徴ですが,主な症状を以下に挙げますので,このなかに当てはまる症状があれば,専門医を受診しましょう。




・注意障害:そわそわして落ち着きがない,ぼうっとしている
・社会的行動障害:ささいなことで感情を抑えきれずに怒る,場違いなことを平気で言う
・失語症:うまくしゃべれない,多弁だが意味のないことをしゃべり続ける、
・記憶障害:最近の出来事を覚えられない
・左半側空間無視:自分の左側にあるものを認識できない
・遂行機能障害:手順を決めてものごとを処理することができない,やるべきことの優先順位を決められない



いずれの症状も,本人が「なんだかおかしい」と気づくよりも,同居している家族が気付くことが多いのです。
逆に言えば,高次脳機能障害の患者さんは,周囲の人が指摘しなければ,自分のふるまいや感情の表出は,以前と同じだと思いがちなのです。

ですから,あなたは高次脳機能障害の可能性があるから治療をしなければいけませんと言っても,治療を受け入れることを拒むことがよくあります。




家族など周囲の人間による症状の観察と,患者さんが治療を受けることを了承するよう説得することが,高次脳機能障害の治療のスタートと言えるでしょう。







◆患者が治療を了承したら何から始めるか?


高次脳機能障害の可能性が疑われる患者さんを家族が説得して治療を受けることを了承したら,家族と患者さんご自身が一緒に受診することをお勧めします。

身近で患者さんの言動を見聞きしている家族による症状の説明は,医師にとって非常に役立つものです。

現在では,脳のどの部分を傷付けるとどのような症状が現れるかという研究がかなり進んでいるので,問診だけでも,脳の損傷について予測ができるのです。その上で,MRIやCTなどの医療機器を使った精密検査を受ければ,効率的に治療の方針を立てられます。




治療は,投薬よりもリハビリテーションが中心となります。ただし,暴力行為などの行動障害が目立つ場合は,薬で症状を抑えることもあります。

リハビリテーションは,理学療法・作業療法などを交えて行います。リハビリテーションは,効果が現れるまで時間がかかることもありますが,継続することで,脳の機能の回復に良い効果が現れます。

患者さんがリハビリテーションに対する意欲を失わないように,家族の励ましも大切です。







▼参考記事
・高次脳機能障害の症状に気付くには,どのようにすればよいですか?
・病院選びはどのようにしたらよいですか。
・高次脳機能障害になってしまったご依頼者様から,事故後すぐに依頼を受け高次脳機能障害認定をスムーズに行い解決した事例




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)


交通事故のあと,高次脳機能障害に気付かず職場復帰したらどうなりますか?

2017年09月26日
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交通事故のあと,高次脳機能障害に気付かず職場復帰したらどうなりますか?

交通事故で頭を打って,高次脳機能障害を発症していたのに気付かず職場復帰すると,以前できたことができなくなるなど仕事に支障をきたすケースが目立ちます。




 高次脳機能障害に気付かず,職場復帰 



◆発症していることに気づかないことも多い


交通事故などによる,頭部の外傷が原因で高次脳機能障害を発症することがあります。
擦り傷・打撲・ねんざ・骨折・内臓の損傷など,複数の怪我をすることが多いのが人身事故の特徴です。


どうしても,出血や骨折など,はっきりとわかる外傷の治療が優先されがちですし,怪我をした本人にしても,頭を打ったが頭部からは出血していないし,たいしたことはないだろうと,他の怪我の手当てに意識が向いてしまいます。

しかし,高次脳機能障害は,怪我をした当初は発症していることに気付かないことがあるのです。







◆怪我をした直後に受ける治療の質が,高次脳機能障害の回復を左右する


脳に損傷を受けた場合,一刻も早く専門治療を受ける必要があります。

上記のように,頭部に目立つ外傷もなく,本人も脳の怪我を疑っていない場合,怪我をした直後に脳の検査を受けないことも少なくありません。

しかし,高次脳機能障害は,脳を損傷した直後の「急性期」と呼ばれる期間に専門治療を受けることがとても重要なのです。

というのは,高次脳機能障害は,治療を受ける一方で,できるだけ早い時期から体調に応じたリハビリテーションを行うことで,その後の回復が早まると言われているからです。




高次脳機能障害であることに気付かないままでいたら,リハビリテーションのプログラムを提案される機会もないわけですから,高次脳機能障害の症状の回復は見込めません。







◆職場復帰してから気付く違和感


高次脳機能障害を発症していたにもかかわらず,それに気付かずにいるとどうなるでしょう?

交通事故による怪我の治療を終えて退院し,職場復帰をしてから,高次脳機能障害に気付くことが多いのです。

病院内における患者さんの責任は,医療チームの指示を守って過ごすこと,つまり,患者さんは医療を施される受け身の側にいます。

しかし,社会に出れば,職場における責任,同僚や上司,部下との人間関係の構築,任務の遂行など,高度な判断を迫られることが目白押しです。つまり,病院内で過ごしていたときの脳は,車のエンジンで言えばアイドリング状態です。一方,社会に出ると脳はトップギアに入ります。




職場復帰をし,複雑な思考や決断を次々と迫られる結果,「得意だった仕事ができなくなった」,「大切な約束をすぐ忘れてしまうようになった」,「会った人の名前を覚えられない」など,以前と違う自分に気付くのです。

脳の検査を受け,高次脳機能障害を発見していれば,治療を受けたのちに体調を万全に整えて職場復帰できます。
事故で頭部を打ったのであれば,精密検査を受けて脳に損傷がないことをはっきりさせましょう。




▼参考記事
・高次脳機能障害になりましたが,仕事を再度始めたいと考えていますが,どのように始めればよいですか?
・高次脳機能障害の症状に気付くにはどのようにすればよいですか?
・高次脳機能障害を負われた方の解決事例




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 大澤一郎)

交通事故に遭いました。現在治療中です。物損については既に示談済みで,過失割合1対9で示談しました。過失割合について合意したのですから,人身損害についても1対9になることは既定と考えて良いのでしょうか?

2017年09月25日
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交通事故に遭いました。現在治療中です。物損については既に示談済みで,過失割合1対9で示談しました。

過失割合について合意したのですから,人身損害についても1対9になることは既定と考えて良いのでしょうか?




この場合,人身損害については1対9とは異なる過失割合が認定される可能性があります。




 過失割合 (物損事故と人身事故) 



◆物損部分と人身損害は,別に示談することが多い



交通事故で被害に遭ったら相手の保険会社に対して賠償金の請求を行いますが,物損と人身損害が発生していたら,その両方を支払ってもらう必要があります。

このとき,物損と人損については別々に示談を行うことが多く,物損に関する示談交渉が先行することが多いです。示談書も別に取り交わします。

ですので,通常は先に物損の示談を済ませて,後に症状固定となった後で人身損害についての示談交渉を開始します。




物損の示談と人身損害の示談は基本的に別の話合いなので,人身損害の示談における過失割合は,物損部分での示談内容に拘束されることはありません。

実際に,物損の示談時には,相手の保険会社が被害者側の過失割合を小さくしてくれても,人身損害の示談交渉をするときには,それより大きな過失割合を主張されてしまうケースはよくあります。

ただ,物損時には被害者対加害者が1対9だったものが,人損時には4対6になるなどの極端な違いが発生することは通常ありません。




物損の示談をするときにも,人身損害の示談をする場合に適用されるであろう割合を予想して,それと似通った数値を適用しますし,物損時の過失割合と人身損害時の過失割合が一致することも,もちろんありえることです。







◆保険会社が物損の過失割合を低くする理由


それでは,保険会社はどうして物損時の示談交渉をするとき,被害者の過失割合を小さくすることがあるのでしょうか?

1つには,物損の金額は人身損害に比べて少額になることが多いためです。もともとの金額が小さいので,被害者の過失割合を小さくしても,保険会社が負担する金額は大きく変化しません。

また,被害者の過失割合を小さくすると,被害者が納得して示談をしてくれやすいので,示談交渉にかける労力やコストを抑えることも可能です。




保険会社にしてみると,物損では被害者の過失割合を小さくして早期に示談を成立させ,後に高額な人身損害部分についての示談をするときには,被害者の過失割合を大きく主張して支払い額を減らすことに,合理性があるのです。







◆物損の示談における過失割合に拘束されるケース


以上に対し,物損の示談における過失割合が,人身損害の示談の過失割合を拘束する場合もあります。

それは,物損の示談書や免責証書において,人身損害部分も含めた過失割合を確認する条項が入っている場合です。

ただ,通常こうした条項が入っていることは少ないので,おそらく本件でも,人身損害の解決の際に過失割合が物損示談成立時の1対9の過失割合に拘束されることはないでしょう。




今回のご相談のように,物損の示談時には1割にしてもらえても,人身損害の示談時にはより大きな過失割合を主張されてしまう可能性があります。

逆に,物損の示談を成立させたときにはスピードを優先させたため,詳細な検討がなされずに過失割合が決められており,一方,人身損害の解決時には過失割合を詳細に検討した結果,物損解決時に合意した過失割合より被害者に有利になるという例も珍しくはありません。




対応に困ったときや納得できない場合には、弁護士に相談すると良いでしょう。




▼参考記事
・物損の示談において気を付けるべきことは何ですか?
・ポイントを見極める!その3 示談交渉のポイント
・過失割合が争点となり,早期に証拠提出し交渉した結果,賠償金0円提示から240万円を獲得した解決事例




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 佐藤 寿康)
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