HOME > 後遺障害その他 > 交通事故の労災(業務災害・通勤災害)の後遺障害等級認定手続について教えてください。誰がどのように認定しているのですか?

交通事故の労災(業務災害・通勤災害)の後遺障害等級認定手続について教えてください。誰がどのように認定しているのですか?

2018年04月05日
このエントリーをはてなブックマークに追加

交通事故の労災(業務災害・通勤災害)の後遺障害等級認定手続について教えてください。誰がどのように認定しているのですか?

労災については,労働基準監督署が労働者から労災認定申請を受けて,面談を含む調査の上,認定しています。
後遺障害認定基準については,労災でも交通事故でも同じですが,運用面も同様というわけではありません。





 交通事故 : 労災申請 




◆労災の後遺障害認定の仕組み




交通事故が労働災害にも該当するとき,後遺障害認定がされた場合は,労災保険からも後遺障害に関する給付を受けることができます。

その手続は,交通事故の後遺障害認定とはかなり異なる点があります。





【労働基準監督署に申請する】

交通事故の後遺障害等級認定は加害者の自賠責保険に対して行いますが,労災の場合には,
労働基準監督署に対して申請をします。
(正確には障害(補償)給付の請求ですが,「申請」とお書きします。)。


労災の手続には専用の書式があります。

後遺障害診断書の書式も労災と自賠責とでは異なるので,労災用のものを主治医に渡して作成を依頼する必要があります。

労災の後遺障害診断書の作成を受けたら,労働基準監督署窓口に提出します。必要に応じてレントゲンやMRIなどの画像も同時に提出します。




【面接の実施】

労災の後遺障害等級認定申請をすると,労働基準監督署内で労災認定のための調査が開始されます。

このとき,被害者は,労働基準監督署の担当者と面談をしたり,「地方労災医員」と呼ばれる労災の医師による検査を受けたりしなければなりません。

自賠責保険では外貌醜状以外のケースでは面談が実施されないので,ここは労災と交通事故が大きく異なるところです。



労災認定の場面では,この面接の内容が等級認定に影響を与えることがあります。

主治医の後遺障害診断書の内容に加え,面接において被害者が述べた内容や,労災の医師が得た所見や検査結果は後遺障害等級を考慮するに当たって充分斟酌されます。


労災で後遺障害認定を受けるためには,面接や医師による検査も重視して対応を検討すべきです。

認定結果が出ると,労働基準監督署から通知されます。







◆後遺障害の判断基準




後遺障害の判断基準は,労災も自賠責保険も基本的に同じです。

もともと労災の判断基準があり,それを自賠責が準用する形をとっているからです。

ただし,運用レベルで異なる取扱いが行われることもあるので,結果として,労災による認定結果と自賠責の認定結果が異なる等級になることは珍しくありません。







◆不服申立ての回数制限と期限




労災の後遺障害認定に不服がある場合,認定結果を知った日の翌日から3ヶ月以内に審査請求をする必要があります。再審査の場合には2ヶ月以内です。

また,審査請求できる回数は,2回(審査と再審査)に限られています。その後に残された手段は行政訴訟です。

自賠責保険の場合,異議申立てに回数制限や期間制限はないので,大きく異なるところです

(時効はありますが,別問題です。)。





以上のように,交通事故で労災の後遺障害認定を受けるときには,自賠責保険とは異なる対処が必要となります。


迷われたときには,お気軽に弁護士までご相談下さい。




▼参考記事
・交通事故の労災保険の時効は何年ですか?
・交通事故に遭いました。労災の費目拘束と過失割合は,どんな関係がありますか?
・交通事故の労災保険の障害認定手続について教えてください。不服があるときはどうしたらよいですか?

▼よつば総合法律事務所 公式サイト
▼よつば総合法律事務所 公式ブログ




(よつば総合法律事務所 弁護士 佐藤寿康)
プロフィール
よつば総合法律事務所
千葉県最大級の法律事務所。弁護士16名が所属しております。事務所名の「よつば」は事務所に関わる人が皆幸せになるようにとの思いから名付けました。お気軽にご相談ください。
柏事務所:千葉県柏市(柏駅徒歩3分)
千葉事務所:千葉市(千葉駅徒歩3分)

千葉で交通事故に強い弁護士の無料相談サイト

メールでのお問い合わせ
<< 2018年 04月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
最新記事