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交通事故後,夫が怒りっぽくなりました。高次脳機能障害が関係しているのですか?

2018年02月28日
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交通事故後,夫が怒りっぽくなりました。高次脳機能障害が関係しているのですか?

怒りっぽくなるのは,高次脳機能障害の後遺症の一つである社会的行動障害のためです。適切なリハビリテーションを受けて,感情のコントロールを心がけましょう。




 高次脳機能障害 : 事故後の変化 



◆怒りっぽくなった原因は高次脳機能障害の後遺症だった




Aさん(48歳男性)は,交通事故で怪我をして救急病院に運ばれ,2カ月間入院しました。

事故から24時間後に意識が戻り,1週間後にはベッドから起き上がれるようになりました。

完全看護の病院なので家族が夜間付き添う必要はありませんでしたが,Aさんの妻は,毎日面会時間にはAさんの病室を訪れ,献身的に世話をしました。




病室でアイスクリームが食べたいとAさんが言うのを聞いた妻は,病院の売店でアイスクリームを買ってきました。それを見るなりAさんは,「カツ丼が食べたいのにアイスクリームを食べさせようとするとはなんだ」と,血相を変えて怒鳴ったのです。

妻は,以前は優しかったAさんが理不尽な理由で激怒したことにショックを受けました。

実は,Aさんの性格が変わったのは,高次脳機能障害によるものでした。

専門用語で「社会的行動障害」と言い,自分の感情をコントロールできなくなる後遺障害です。







◆リハビリテーションで感情をコントロールできるようになった




Aさんの症状は,回復するどころか悪化する一方で,妻はAさんの暴言を恐れて何も話しかけられなくなってしまいました。

その一方で,救急病院から退院するか転院するように促され,Aさんの妻はAさんの症状を緩和するためのリハビリテーションを受けられる病院を探しました。その結果,高次脳機能障害に対する理解がある病院が見つかり,転院してすぐにリハビリテーションを開始しました。




Aさんに対するリハビリテーションは,作業療法士が行います。

Aさんが急に怒り出しても責めることはしませんが,指摘するべきことははっきり言います。

Aさんは,怒ると同時に大変な興奮状態に陥るので,そのような場合はリハビリテーションの担当者はしばらく席を外すなどして,興奮が静まってから課題を続けるようにしました。

何かをしようとする時は,まず考えてから行動に移す訓練も行いました。

Aさんは,自分の性格の変化が高次脳機能障害によるものだと自覚していないので,後遺障害に対する自覚を持つよう,病気に対する理解を深める時間も取りました。




その結果,Aさんは自分の感情をコントロールできるようになり,妻や周囲の人に感情をむき出しにすることはなくなりました。

Aさんは,社会的行動障害に適合したリハビリテーション訓練を受けたことで,高次脳機能障害の後遺症を克服し,退院後,職場に復帰できたのです。




▼参考記事
・病院選びはどのようにしたらよいですか。
・高次脳機能障害の具体的な症状には,どのような症状がありますか。
・事故後,早い段階から弁護士が関与することで,高次脳機能障害の専門的な検査や医療機関と繋がることができ,結果として症状改善につながり,後遺障害の認定をスムーズに受けることができた解決事例

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