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高次脳機能障害と脳しんとうの違いは何ですか?

2018年02月27日
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高次脳機能障害と脳しんとうの違いは何ですか?

高次脳機能障害は,脳に傷がついたことで起きる病気で,一時的な記憶障害などの症状が起きるが,脳の損傷はないのが脳しんとうです。




 高次脳機能障害と脳しんとう



◆高次脳機能障害と脳しんとうはどう違う?




頭を打ったら安静に。とか,頭を打ったらすぐ病院に行けなどと言われたことはありませんか?

頭を打った場合は,脳に対するダメージを心配して軽く考えずに慎重に対処します。

高次脳機能障害を起こすような重大な怪我や疾患は,まれに起こる病気ですが,脳しんとうは遊んでいる子どもや,スポーツをしている大人に起こる,さほどめずらしくない症状ですが,高次脳機能障害とどのような違いがあるかを述べます。




高次脳機能障害は,脳に器質的な変異があります。
すなわち,怪我や病気で脳に傷が付いた状態です。

いったん傷付いた脳はもとに戻らないので,高次脳機能障害は完治することなく後遺症が残ります。

それに対して,脳しんとうは頭部に激しい力がかかったために起きる,一過性の意識障害で,脳に傷が付いているわけではありません。打撲だけでなく,頭を強い力で揺さぶられた場合も,脳しんとうを起こします。

脳に傷がついているかいないかが,高次脳機能障害と脳しんとうを区別する基準です。

むろん,頭部を強く打って高次脳機能障害を発症したような場合は,事故発生時に脳しんとうを起こしている可能性があります。







◆脳しんとうは画像診断で映らない




軽い脳しんとうの症状がある人の頭部をCT撮影しても,何も悪いところは見当たりません。

なぜなら,脳しんとうは脳神経伝達物質という,細胞から細胞へ情報を伝える化学物質が過剰に放出されて起こる意識障害だからです。

通常は医師の指示に従って安静にしていれば,意識レベルはもとに戻り,もとの生活に復帰できます。しかし,だかららといって脳しんとうは,医師の診察を受けなくても安静にしていれば大丈夫だと考えてはいけません。

なぜなら,高次脳機能障害も意識がはっきりしない時期が続き,その後体調が回復する場合があるからです。

すなわち,しばらく安静にしていたら意識が戻ったから,軽い脳しんとうだったのだろうと自己判断していて,高次脳機能障害の原因となるような脳の損傷を見過ごしている可能性があるのです。




交通事故による高次脳機能障害は,あとで後遺症に気付くことがあります。

たとえば,いつも歩いていた駅までの道順が思い出せず,初めて歩く道のように思える,約束をしたことさえ忘れ,どうしても約束を守れないなどの症状は,高次脳機能障害の方に良く見られます。

頭を打ったことを深刻にとらえず専門治療を受けず,高次脳機能障害であることに気付かないまま,生きづらさを感じる日々を過ごしがちです。

脳しんとうを起こした程度の頭部打撲でも,医療機関の検査を受け脳の損傷がないことを確認して,日常生活に戻りましょう。







▼参考記事
・高次脳機能障害の症状に気付くには,どのようにすればよいですか。
・高次脳機能障害とは
・事故後,被害者の様子が変わったとご家族からお話があり,高次脳機能障害を負っている可能性があると判断し,必要な検査を受けて頂き,検査結果をもとに被害者請求を行い2級1号の後遺症が認定されて解決した事例

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