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交通事故で高次脳機能障害になった人が知るべき国の診断基準とは,何ですか?

2018年02月22日
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交通事故で高次脳機能障害になった人が知るべき国の診断基準とは,何ですか?

交通事故で高次脳機能障害になった人は,厚生労働省が作成した高次脳機能障害の診断基準をもとに障害者福祉サービスの申請を検討しましょう。




 高次脳機能障害 : 国の診断基準




◆高次脳機能障害に対する国の診断基準があるのを知っていますか?




国は,高次脳機能障害における後遺障害傷害のうち,「記憶障害」・「注意障害」・ 「遂行機能障害」・「社会的行動障害」を,高次脳機能障害の障害として認めています。

これらの障害は,厚生労働省が作成した高次脳機能障害診断基準により評価され,診断の結果,公的な支援を受けられます。

高次脳機能障害を発症した方は,高次脳機能障害診断基準と照らし合わせて,ご自身の症状が診断基準に合致するようであれば,医療・福祉サービスの提供について市町村役場に問い合わせましょう。




なお,高次脳機能障害の後遺症で症例の多い言語障害は,身体障害に区分されるので,高次脳機能障害における障害区分に含まれていません。

高次脳機能障害の方で、主な症状が言語障害である場合は、身体障害の認定を検討するようにしてください。







◆国の診断基準の概要




【主要な症状は後天的なものであることが要件】

国が認める高次脳機能障害は,外傷によるものなど,後天的な原因が確認できなければいけません。

すなわち,先天的な疾患や,発達障害,進行性疾患に起因する記憶障害,注意障害, 遂行機能障害,社会的行動障害は,診断の対象とはならないのです。

それに対して,交通事故による高次脳機能障害は,受傷した日時や原因,場所などが明確に記録されているので,発症するにいたった原因を証明するのが容易と言えるでしょう。




【診断書や画像診断などの提出】

脳に器質的病変があることを証明しなければなりません。
器質的とは傷があるという意味で,脳に傷があるために発症したことを明らかにする必要があるのです。

すなわち,患者自身の主観的な訴えだけでは審査の対象とはならず,主治医診断書や,これまで受けた検査データなどの提出が求められます。

なお,高次脳機能障害を発症する前から現れていた症状は,高次脳機能障害によるものとは認められません。




【記憶障害,注意障害,遂行機能障害,社会的行動障害】

この診断基準は、精神障害者保健福祉手帳の取得の際に用いられます。また,障害者福祉サービスの申請の際にも利用されるので,高次脳機能障害の人にとって身近な診断基準と言えるでしょう。




なお,厚生労働省の診断基準は,急性期を脱して症状が安定した時期に診断を行うものとされていますので,早く公的支援を受けようと,病状が安定していないうちに診断を受けるようなことはせず,主治医と良く話し合って、後遺障害の申請の準備を進めてください。




▼参考記事
・自賠責における高次脳機能障害の入口の要件
・高次脳機能障害を負われた方の解決事例
・市などによる障害福祉サービスには,どのようなものがありますか。

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