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交通事故で後遺障害等級3級以下で介護費が賠償の対象となることがありますか? あるとしたら,どのような場合ですか?

2018年01月11日
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交通事故で後遺障害等級3級以下で介護費が賠償の対象となることがありますか?あるとしたら,どのような場合ですか?


3級以下の後遺障害でも,介護費が賠償の対象となることはあります。多いのは高次脳機能障害のケースですが,脊髄損傷やCRPS等の神経症状においても,介護費用が認められる例があります。




 賠償の対象 : 後遺障害等級3級以下の介護費



◆要介護の後遺障害




交通事故でけがをすると,症状が回復せずに,自分では日常に必要な動作を行うことができなくなるケースがあります。

そのような場合には,介護が必要です。

後遺障害によって介護が必要になったケースでは,基本的に一生介護を受け続けなければなりません。




そこで,将来にわたる介護費用を,加害者に請求することができます。

そして,自賠責保険の後遺障害の等級認定表においては,「要介護」の後遺障害かどうかで大きく分かれています。要介護の後遺障害は,1級と2級しかありません。







◆3級以下でも介護費用が認められるケース




しかし,実際には,3級以下の後遺障害でも,介護が必要になるケースは多いです。
そこで,3級以下でも,介護費用の請求が認められることがあります。

3級以下で,将来介護費用が認められやすいのは,高次脳機能障害のケースです。

高次脳機能障害の場合,認知機能が低下するので,本人の身体が動く場合でも,事故防止のために監視が必要になることもあるためです。




たとえば,事例としては,以下のようなものがあります。



高次脳機能障害で,3級3号の後遺障害認定を受けた被害者のケースにおいて,随時介護までは必要としないものの,事故を防止するために監視が必要であるとして,日額3000円,平均余命51年分の将来介護費用が認められた事例(名古屋地裁平成12年5月29日)。

脳挫傷等の傷害を負い,高次脳機能障害となって4級の後遺障害認定を受けた被害者の事案で,日常生活において,被害者の妻による監視や声かけが必要であることが考慮されて,日額2000円,平均余命33年間分の将来介護費用が認められた事例(大阪地裁平成20年5月29日)。





高次脳機能障害以外でも,将来介護費用が認められるケースはあります。



たとえば,CRPS(複合性局所疼痛症候群)により,7級相当の後遺障害が残った被害者の事案において,被害者が,右腕で作業をすることが難しく,長距離の歩行が困難になったケースでは,被害者が,実際に,食事や排せつ,移動について介助を受けていたことを考慮して,平均余命までの間,日額3000円の将来介護費用が認められました(横浜地裁平成26年4月22日)。





以上のように,後遺障害の等級が3級以下でも,将来介護費用が認められる例は意外と多いです。
心当たりがある場合には,まずは是非とも一度,弁護士に相談してみてください。







▼参考記事
・交通事故で後遺障害等級3級3号が認定され,保険会社と将来介護費が争点になるも裁判を行わず交渉で比較的高めの水準で解決できた事例
・高次機能障害で将来介護費の請求は認められますか。
・将来介護費について




(弁護士法人よつば総合法律事務所 弁護士 佐藤寿康)
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